<第14話:現在と回想のスイートルーム>


ロイヤルスイートへと向かって廊下を歩いていた四人が目的の部屋の前に到着した。

「お部屋はこちらになります。」

美香が鍵を開けて扉を開き、照明のスイッチを入れると、真っ白い大理石張りの床がダウンライトを反射し、玄関ホール全体が明るく輝いた。

「わぁ、凄い!玄関ホールでこの広さ!?」

中に入るなり、祐佳が驚きの声を上げた。レギュラールーム1室分の広さを持つ玄関ホール。祐佳にとっては初めて見る大きな空間なのだから驚くのは当然だ。
美香は持ち前の上品な仕草で笑みを浮かべながら二人を招き入れる。

「正面にある姿見が凄く大きいね。しかも照明の角度も丁度良いのか、綺麗に映ってる。流石だな。」

「はい。影が出難いように照明の位置を調節してございますので、全身をしっかりと映し出して御覧いただけるようになっております。」

太郎の話に応じるべく、横に並んで姿見の前に立ちつつ、にこやかに説明する美香。鏡には、彼女の美しい立ち姿が映っている。

あの時は、この場所で胸を揉み、スカートを捲り上げ、パンスト脚を撫でた挙句、パンストそのものを破いてやった。
更に、脚の内側から外に向かってちょっと力を入れて押してやったら、自慢のパンプスも、爪先パンストも全く踏ん張れずに大理石の上を横滑りして股が開き、更にパンスト越しにアソコを揉み込んでやったら、あっさりと泣き出した。
今は気品ある立ち姿で自慢気に話しているが、この姿見こそが制服姿のまま崩されてゆく高級ホテルの女の全てを映し出していた。この場所は、ロケーションが良いからまた使ってやろう。

太郎は、リビングルームに向かってヒールの音を小気味よく響かせて歩く美香の後ろ姿を眺めながら、今でこそ綺麗に着こなしている制服も、大理石の床をリズミカルに踏み鳴らしているパンプスも役に立たず、ガクガクと崩れていった美香の無様な姿を思い出していた。

「こちらがリビングルームになります。あちらのカーテンを開けさせていただきますね。」

美香が部屋を案内しながら、一人窓の方に向かって歩き、ブラインドを1つずつ順番に開けていくと、外光が一気に入り込み、照明が不要な程に室内が明るくなっていく。

「わぁ、凄く大きな窓。まるで空中宮殿ね。」

祐佳が感嘆の声を上げた。そんな祐佳に対してにこやかに応じる美香。

いま美香の立つ場所。ここで、空中宮殿と見紛うくらい足元から天井まで続く大型の窓ガラスに向けて、制服を纏う美香の頭を押し付け、ヒーヒー言わせてやった。
股間を覆うベージュの生地をハサミで切り開き、水色パンティのクロッチをずらしてアソコとご対面、脅しすかして自ら脚を開かせ、そして大事なところを舌で嘗め回し、グショグショに濡らしてやった。
綺麗に纏めているシニヨン、見事に着こなすタイトスカートの制服、ベージュのパンストに包まれた美脚に黒光りするパンプス。俺の前ではそれら全てが玩具のように扱われ、何の役にも立たず、美香は泣き喘ぐだけだった。

今でこそ目の前で気品ある所作を見せている美香だが、太郎の頭には、制服姿のまま崩れに崩れ、ホテルレディとしてのプライドも失って、顔をグシャグシャにしながら泣く彼女の無様な姿がありありと浮かび上がっていた。

そうとは知らぬ美香は、リビングの隣にあるマスターベッドルームへと案内を続けていく。

こっちの部屋もブラインドを開け、大きなハリウッドツインのベッドを外光に照らして見せた。そして、ベッド脇の操作パネルへと進む。

「こちらにございますパネルで室内の照明等を操作出来るようになっております。」

美香がベッド脇に設えられている小型の液晶モニターの前に立ち、自ら操作をして見せながら説明を始めた。あの時と同じように、太郎に向いて話をし、太郎に背を向けて実演し。
そうやって美香が背を向けて液晶パネルを操作し始めるや否や、突然彼女の動きが止まった。いや、止まったのは美香だけではない。同室にいる祐佳そしてベルの動きも止まった。

唯一、周囲が固まった中にいて、太郎だけが美香の背後にピッタリと貼り付くように密着した。そして、両手で美香の膝頭を触れ、少しずつ太腿へと撫で上げていく。

「ふん。自慢のパンスト美脚も時間が止まってしまえば触りたい放題だな。こっちのシニヨンも食いつけば直ぐにグチャグチャになるだろうし。」

吐息がかかるほどに美香の後頭部に顔を近づけた太郎の目には、綺麗に纏め上げた後ろ髪の団子を覆うネットの網目から髪の毛一本一本に至るまでがくっきりと見えている。
そうやって頭に口をつけて髪の毛から漂うリンスやスプレーの匂いを嗅ぐ一方、両掌は美香の太腿をパンスト越しに撫で、ナイロン生地独特のザラザラしつつ手に纏わりついてくるような化学繊維の硬い触感と太腿自体の柔らかい弾力の競演を楽しんでいる。

ピクリとも動かない美香であるが、太郎が太腿を撫でるごとに黒いタイトスカートの裾が捲れ上がり、太郎が口を動かすごとにスプレーで固められた髪の毛が微かに揺れ動く。

「さ~て、そろそろパノラミックホテル擁するフロントのお姉さんと遊ぶかな。前回とはちょっと違う遊び方で。」

ニヤっと笑った太郎が美香から離れると、一人バスルームに向かって歩いていった。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」PORTER RIMU様からお借りしています



















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