<第9話:マネキン化した。。。>


窓ガラスに制服姿の美香を押し付け、髪の毛を乱し続けた太郎が、遂に美香の後ろ髪を纏めた団子にかぶりついた。

シティホテルでシニヨンを作る女性スタッフは多い。スプレーを使って綺麗に纏め、髪が乱れないようにヘアピンやネットで押さえる。
美香も、その定番の髪型で仕事をし、今日も太郎たちをスイートルームに案内し、そしてベッドルームで操作パネルの説明をしていた。
その後ろ姿を太郎の位置から見ると、外光とたっぷり取り込むベッドルームにおいて、美香のシニヨンは黒光りし、ネットの網目から中の髪の毛に至るまでくっきりと見える。
美香自身、後ろの男、それもスイートを利用するような宿泊客が、そんな姿を舐めるように眺め、自分の身体を弄ぼうと考えていたとは想像もしなかった。

しかし、今ここで、ロイヤルスイートに宿泊する太郎によって、制服姿のまま襲われている美香は、綺麗に作り上げた髪型を乱され、挙句の果てにシニヨンの団子をネットごと齧り付かれてしまった。

「ザマ~ないな。一流ホテルのフロントが一生懸命作ったシニヨンが、ボサボサのポニーテールに変わっちゃったよ。ホント綺麗な女が時間かけて作った髪型を崩すのって面白いな。崩すだけなら短時間であっさり出来ちゃうし。」

ポニーテールという言葉にハっとした美香が振り返ると、目の前に立つ太郎の手に美香の後ろ髪を纏めていた黒いネットが握られている。
美香は驚いて、両手で髪の毛を触ってみる。ボサボサになり、そして後ろ髪は根元をゴムに結われたまま垂れ下がり、力ないポニーテールになり果てている。

「えっ!?な、何でこんな。。。ひ、酷い。。。」

美香は、ただでさえ泣いて崩れていた顔なのに、更に悲壮な表情で涙いっぱいの目を太郎に向けた。

「何で?ホントに分からないんだ。やっぱ見た目だけ一流に見せかけた三流女だな。その窓ガラスに付いた美香ちゃんの手形はどうするの?俺、これからココに泊まるのに。」

「え?あっ!?」

美香は初めて三流女と言われた意味を悟った。ホテルで宿泊客を案内しながら、客の前で窓ガラスに手形を付けるような行為は本来あり得ない。とは言え、と美香は思った。

「で、でも。。。く、靴を履こうと。。。」

「知ってるよ。大切なパンプスちゃんを脱がされたら面白いように焦っちゃって。窓辺に落としたら手をついて靴履くかなと思って投げたら、靴をイヌのように追いかけて、案の定だもん。頭の悪さ丸出しだよ。ホント。
 髪型綺麗に整えて、制服カッコよく着こなして、パンスト美脚にハイヒールで凛と立ち振る舞ってたフロントちゃんも、パンプス1つ脱がされただけで、このザマかと思ったら、徹底的に貶めたくなってきたってヤツよ。」

美香が皆まで言わぬうち、太郎に畳みかけるように言い被せられて、美香は黙ってしまった。
太郎は、そんな美香を見下ろしながら左手で美香の顎をつまみあげ、涙で崩れた顔をマジマジと覗き込むように見た。

「何がパノラミックホテルのフロントだ。仕事中に制服着たままメイク崩して泣きまくって。人前で素っ裸にされるの嫌なんだろ。それならもう暫く付き合えよ。俺、プライド高い制服女を弄繰り回してヒーヒー言わせるの大好きだからさ。」

何も言い返さず、黙ったまま立っている美香をよいことに、その場にしゃがんだ太郎は、先ず弾き飛ばした靴を美香に履かせた。

「ほら、念願のパンプスちゃんが返ってきたぜ。これで真っ直ぐ立ってられるだろ。じゃあ、一流ホテルでフロントをする綺麗なお姉さんが誇る制服姿をたっぷり楽しませてもらおうかな。」

靴を返してもらったところで、それは解放ではなく、楽しむために制服姿を元に戻したに過ぎないことを意味している。それは流石に美香も分かっていた。しかし、次に何をされるか。それが気掛かりであった。

どうすれば良いか分からず、その場に立ち尽くす美香の足元で、太郎がパンストに包まれた美香の両脚を撫で始めた。足首から脛、ふくらはぎ、膝、膝裏と。
左脚はパンストの上から撫で、そして舐める。右脚は、破れ目から中に手を潜り込ませ、生脚を同じように撫で、そして破れ目に歯で食いついて引っ張り、更に裂け目を広げる。
恐怖で動くことも声を発することも出来ない美香は、まるでマネキン扱い。太郎の手が美香の脚を好き放題に撫でまわし、舐め、パンストを引っ張り、破りと続けている。

やがて、太郎は左手で美香のタイトスカートを捲り上げ、右手でパンストの上から美香の股間を撫で始めた。流石に美香も両脚を窄めようとしたが、既に太郎の身体が股の間に入り込んでいて、股間を隠すようなことも出来なかった。

「またまた美香ちゃんの水色パンティにご対面しちゃった。まぁ、ベージュのパンスト越しだけど。これがまた良い。隙間から黒いものもがはみ出てるのも見えちゃうし(笑)」

「そ、そんなジッと見ないでください。」

流石に美香が恥ずかしそうに言い、両手で股間を押さえようとした。が、太郎の右手がそれを阻み、余計なことをするなとばかりに美香を睨み上げた。そんな太郎の目に竦んだ美香の両手は、行き場を失ってしまった。

「ジッと見るな?何言ってるんだよ。パンツ見られたくらいで。お楽しみはこれからだぜ。か・な・ざ・わ・さん。」

「えっ!?や、ちょ、ちょっと。そ、それは。だ、ダメです!」

美香は涙ながらにひと際大きな声で訴えながら、太郎から逃げるように腰を引いた。 



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」PORTER RIMU様からお借りしています



















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