序話：佐藤エリ子のご挨拶

黒船館にご来訪の皆様へ

　私、佐藤エリ子といいます。
　職業はコンパニオン、ここ、黒船館で皆様のご案内係りとして、今日からお勤めすることになりました。

　私、性格的にオッチョコチョイな部分があるのです。
　キャプテンＪ様に採用して頂くときに、この性格を見抜かれてしまいました。
　そこで館員の皆様をご案内するときに失礼のないよう、また何か失敗をしてご迷惑を掛けることが無いように「誓約書」を書かされたのです。

　お読み頂ければ判るのですが、誓約書に違反して、お客様から苦情を頂いた時は、私を裁くための査問委員会にかけられ、有罪と認められた場合、厳しいお仕置きをされることになっています。

　これから、一所懸命に皆様のご案内をさせて頂きますので、皆様、どうか私が失敗しても見逃してください。
　お願いします。

　でないと私、酷い目に遭わされてしまうのです。
　宜しく、宜しくお願い致します。

××年△△月○○日
案内係 佐藤エリ子


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誓　　約　　書

　私、佐藤エリ子は黒船館の案内を、一所懸命にお勤めします。
　もし、お客様から私の案内に対して苦情が出た場合は、罪を償うためどのようなお仕置きをされても、一切不服はありません。

　私に対するお仕置きは、次の様な内容であっても構わないものとします。

（１）私の敏感な性器に対し、苦痛を与えるもの
（２）その苦痛が、女性として、人間として耐え難い程過酷であること
（３）苦痛が延々と与え続けられること
（４）私が苦痛の余り泣き叫び、例え失神しても許されないこと

　私は、採用して頂いた時に渡された「お仕置き執行要領」を承知の上で、この誓約書に書きましたことを、厳密に守ることを約束します。

××年△△月○○日
案内係 佐藤エリ子


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［参考］黒船館の就業規則より抜粋


「お仕置き執行要領」

１．エリ子がお客様に対して何らかの粗相をした時や、その結果としてお
　　客様にご満足頂けないとき時は、そのお客様はエリ子を査問委員会
　　に告発できるものとします。

２．査問委員会はお客様からの告発があった時は、直ちに開設されるも
　　のとします。
　　査問委員会は、黒船館の副長、若しくは副長によって指名された者
　　を議長とし、議長によって被告人エリ子の犯した罪が公開され、審
　　議されます。

３．査問委員会には、黒船館の館員は自由に加わり発言し、協議し、ま
　　た傍聴できるものとします。
　　審議の過程で、被告人エリ子の釈明や弁護は一切認められません。
　　審議の結果、有罪・無罪の判定は、議長が独断と偏見で下します。
　　館員は無罪の判定に対しては、不服または異議の申し立てができま
　　すが、有罪の場合には、一切の抗議を行うことはできません。
　　当然、被告人には何の権利も与えられません。

４．審議の結果、有罪と認められた瞬間から、被告人エリ子は罪人エリ
　　子となり、身柄を拘束された上、全ての人権は剥奪されます。

５．有罪判定の場合、査問委員会は更に協議の上、罪人エリ子が受け
　　るべきお仕置きについて決定し、判決とします。お仕置きの方法・
　　内容については、協議の内容を基にして、議長が独断と偏見で決定
　　します。
　　罪人エリ子は判決に対し、不服・異議の申し立て、または上告する
　　ことはできません。

６．査問委員会議長は、判決後直ちに「お仕置き執行人」を指名します。
　　執行人に指名された者は、判決から３日以内に、お仕置きの執行手
　　順を詳細に検討の上、査問委員会に提出するものとします。
　　査問委員会は、提出された執行手順が「お仕置き」を確実に行えるこ
　　と、及び充分残酷な苦痛を罪人に与えられることを確認し、「お仕置
　　き」の執行を許可します。
　　この条件が満たされない場合は、執行手順の書き直しを執行人に命
　　じることができます。

７．承認されたお仕置きは、執行人により、罪人エリ子に対し手順通りに
　　執行されるものとします。
　　ただし、執行人の好み、興味本位、若しくは単なる気晴らしのために
　　罪人エリ子を慰み、弄ぶなど、或いは追加のお仕置きを行うことは、
　　一向に差し支えないものとします。

８．お仕置きの執行が完了した時は、執行人は直ちに罪人の受刑記録
　　を、詳細な報告書としてまとめ、査問委員会に提出するものとしま
　　す。
　　報告書の形式は、罪人の手記、執行人による記録、その他いかなる
　　形式によっても構わないものとします。
　　この報告書は執行手順とともに全て館員に公開されるものとします。

付．このお仕置き執行要領は、黒船館館員の皆様のご意見を参考に、
　　何時でも査問委員会、及び執行人の都合の良いように、変更できる
　　ものとします。
　　変更した結果、罪人エリ子に対してより厳しいお仕置きが執行される
　　ことになる場合は、直ちに新しい要領を適用できるものとします。


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