第5話:竜の玉座の刑 scene 2

「ほう、おまえは淫乱なようだな。ノーブラじゃないか」
「いえ、キョウコには下着が許されませんので・・」
「見せてみろ!」

 キョウコは微かに躊躇しながら、スカートを捲った。
 顔が羞恥に染まっている。俺は目を瞠った。
 キョウコのそこは、全く無毛だ。

「やっぱり、おまえは淫乱じゃないかっ!!」
「イ、イェ・・、キョウコは身体を隠せないよう・・ダ、脱毛されていますから・・」

 俺の頭の中で、何かが弾けた。
 チョットおどおどしたキョウコの言葉を聞いているうちに、不意に徹底的に苛めてやりたくなった。

「逆らったなっ!!、望み通り、厳しく罰してやるっ!!」

 低い怒りを込めた声に、ハッとしたキョウコは怯えた顔を上げる。

「も、申し訳・・ありません!・・でも・・」

「いいか、俺は後ろに手を組め! と言ったゾ!!・・それに、俺が淫乱と言ったら淫乱なのだっ!!!」
「も、申し訳ありません!、キョッ、キョウコに罰を、オ、お与え下さい・・」

 俺は更に無理を吹きかける。

「後ろに手を組んだまま、その服を脱いで、裸になるんだ!・・それから、ゆっくり罰してやるからな」

 キョウコは慌てて、両手をしっかりと後ろに組んだ。
 それから両手を使わずに、自分の着衣を剥ぎ取る方法を、必死の面持ちで考えている。

「早くしろっ!!」

 俺はなおも急かす。

 意を決したようにキョウコは【竜の玉座】に近づく。
 身体をくねらせ、玉座のあちこちにある突起の1つに、スカートを引っかけようとしている。
 身を捩るたび、キョウコの何も着けていない股間が、チラチラと覗く。
 なかなか面白い見物だ。

 キョウコは漸く、スカートの上部を引っかけることに成功した。
 ビリッと、スカートが裂けると、そのままフワッと足元に落ちた。

 今度はブラウスだ。一生懸命、釦の辺りを引っかけようと、身体を擦り付ける。
 時々すべって、脇腹や胸を玉座に打ちつけてしまう。

「ハゥッッ!!」

 衝撃に、それでも悲鳴をこらえながら懸命に身をくねらすキョウコ。
 妖しい雰囲気が立ちこめる。

 キョウコは漸く釦を引き千切り、ブラウスの前をズタズタにした。
 怯えた顔で直立したキョウコは、恐怖で震えている。

「も、申し訳ありません。こ・・これ以上は、・・ど、どうしても・・」

 ボロの間から覗く乳房が、全裸よりも却って艶めかしくみえる。
 乳首が恐怖に、固く痼っている。

「言いつけが守れなっかたから、覚悟はできているな」
「も、申し訳ありません。 お、お許しを・・」

 キョウコの哀願を無視して、俺は壁際に行った。
 先の平たい、よく撓う鞭を手に取る。
 近くの棚を開け、紐の付いたバネの強いクリップも、2個取り出した。

「おや、面白いものがある・・」

 俺は少し大きめの、スポイトのようなものを取り上げてみた。
 口先は直径1cmほどもあり、尖っていない。
 ガラス管の、口先の直ぐ上の部分が膨らんでいる。
 ゴムの風船は大きくて、強い弾力を持っている。

 よし、これを試してやろう・・。
 俺は、更に幾つかの小道具を取り出した。

 震えながら待っているキョウコの処に戻ると、俺は持ってきた小道具を足元に並べてやった。

「これが何だか判るな。1つづつ、名前と使い方を言ってみろ」

 ワクワクしながら、それでも冷たい声を保って聞いた。

「それは、乗馬鞭です・・・それで、キョ、キョウコの身体を叩いて・・キョウコに罰を与えます・・」

「・・次は・・ク、クリップ・・です・・・キョウコの・・キョウコの、敏感なところを挟んで・・苦しめるための・・ものです・・」

 散々躾られているキョウコは、それが使われた時の苦痛を思い出しながら、途切れながらに話す。

「・・それは・・吸引器・・です・・・それは・・・それは・・・アァッ・・お許し下さい!!」
「もっと辛い眼に遭いたいらしいな。ヨ~シ・・」

 慌ててキョウコは、続きを話し出した。

「それを、キョウコの・・敏感な処に宛って吸い上げると・・キョウコのそこは、真っ赤に・・真っ赤に充血してしまいます・・」
「敏感なトコロ!?・・ちゃんと言うんダッ!!!」
「キョウコの、チ、乳首ですっ!」

 もっとも敏感な処を苛められるのを避けようと、乳首を犠牲にするつもりらしい。
 俺は内心ほくそ笑みながら、命じた。

「どうするのか、使ってみろ!」


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