第5話:竜の玉座の刑 scene 1

 俺は今日、初めて黒船館の体罰室を使わせてもらえる。
 実に嬉しい日だ。

 約束の時間より大分早く、黒船館に着いてしまった。
 やはり相当興奮している。
 時間まで、体罰室で待たせてもらうことにする。

 中央には、俺の希望通り、【竜の玉座】が設置されている。

 ちょうど産婦人科の診察台のような形をした椅子だ。
 いや、椅子というよりベッドに近いのかもしれない。
 手足を乗せるところ、肘・膝の当たるところ、腹の辺りに、金属のベルトが付いている。台の下には、ギザギザのクリップや色々な太さの金属棒を付けたコードが、蜷局を巻いている。

 俺はクリップの1つを取り上げ、軽く自分の指を挟んでみた。

「痛ッ!!」

 驚いてクリップを外す。皮膚を喰い破る程ではないが、クリップの跡がへこみ、僅かに血が滲んでいる。開く時に力はいらないが、閉じる力は異常に強力な特殊なバネが使われているようだ。

「フフフ・・」

 これをキョウコの、敏感な処に飾ってやるのが楽しみだ。

 尤も【竜の玉座】に座らされる犠牲者にとって、そんな痛みは序の口に過ぎない。昨日、俺はこれの使い方をレクチャーされた。
 これは犠牲者の肉体を、電流で苛むための最高の装置なのだ。

 俺は直ぐ脇のパネルのところに行き、昨日のレクチャーを思い出してみた。

「この大きなつまみが、電圧の調整機。レベル1から4まであるでしょ・・」

 マキ先生の、柔らかい囁きが蘇る。

「一番弱いレベル1では、それほど痛くはないわ。でも、手足が突っ張り自由には動かせない、不愉快な苦痛はあるのよ」

「レベル2になると、電流の通り道が錐で刺されるような苦痛を感じるわ・・チョットお試しになりません」

 俺は言われるままに手首と肘に電極を付けてもらった。

「ゥオォォゥゥッッ!!」

 思わず獣のように吠えてしまった。
 電流はほんの一瞬・・2秒ほどだけだったそうだが、信じられない苦痛だ。しばらくはズキズキとした痛みが残る。

「レベル3になると、全身が鷲掴みにされ掻き毟られる感じかな・・」

「レベル4は、まぁほんの一瞬だけで自動的に電流が止まるようになっている、とだけ言っておきます。」

「どちらにせよ、殿方に耐えられるものではありませんわ・・・」


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 そこまで思い出した時、部屋の扉が開きキョウコが入ってきた。
 ちょっとおずおずとした足取りであるが、健気に真っ直ぐ近づいてくる。

 キョウコは白いノースリーブのブラウスと、紺のフレアスカートを着けている。スカート丈は思い切って短い。辛うじて股間を隠せるだけだ。

 近づくにつれ、キョウコの胸が揺れているのがはっきり判る。
 布地を通して、ピンク色の乳首も見てとれる。
 俺の視線に、キョウコの顔が僅かに上気する。

 俺の目の前まで来たキョウコは、ペタリと正座する。
 スカートはお尻の下にまるで届かない。
 深々と礼をしたキョウコは、裾の乱れを直すこともなく挨拶を始める。

「ご主人様、キョウコはご主人様の奴隷として、どんなご命令にも従います・・」

 かなり厳しい調教を受けたのだろう、澱むことなく言い切った。

「ほう、どんな命令でもか」
「はい、もしご命令に逆らったり、ご満足頂けない時は、キョウコを厳しく罰して下さい・・」
「よし、立ち上がって、両手を後ろで組め!」

 俺は突き出された乳房を、ブラウスの上から揉んでみた。
 固い弾力が突き返す。襟元から手を入れ、乳首を転がしてみる。
 まだ幼い乳首は、乳輪の中に半分埋まったままだ。

「アァ・・」

 キョウコは僅かに喘ぐ。



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