第4話:乳房圧搾の刑 scene 1

 体罰の場に引き出されたキョウコは、全裸の上、後ろ手に深々と縛られている。
 右手首が左の肘に、左手首が右の肘に固縛されているので、まるでここを虐めて下さいと言うかのように、乳房を突き出している。

 体罰室の真ん中には木製のテーブルが置いてある。
 重く頑丈そうな黒檀木で作られたテーブル。
 一見、なんの変哲もないテーブルのようだ。

 しかしよく見ると、テーブルの表面は昔の洗濯板のように高さ1cm程の波形のギザギザが天板いっぱいに彫り込んである。
 これは少女の体に、耐えられないほどの苦痛を与える、悪魔の刑罰道具なのだ。

 黒船館の屈強な男2人に両脇を捕まれテーブルの前に引き据えられたキョウコは、その前にひざまづかせられた。
 そうして左足を、膝のすぐ上のところで、テーブルの脚に革紐でギリギリと結わえ付けられた。
 右足も同じように、テーブルの反対側の脚に結わえられる。

 キョウコはひざまづいたまま、大きく股を拡げ、上体を揺する以外には身動きができなくなる。
 この状態で、テーブルの面が丁度キョウコの乳房を支える高さとなる。
 キョウコは乳房をテーブルに載せて、その鋭いギザギザで乳房を擦られる格好になった。
 これだけでも相当辛い姿勢だ。

「アァ・・」

 微かにキョウコが呻く。
 今日の体罰担当は、最も厳しいマキである。
 マキは九尾の鞭を手に、呻くキョウコの周りを静かに歩いている。
 乾いた足音が体罰部屋に浸む。

 キョウコは恐怖をたたえた眼で、その鞭の行方を見守っている。
 2回前の鞭打ちの刑を受けたとき、あの鞭には散々涙と汗と体液を搾り取られたのだ。

 フヒュンッ…、空気を切り裂く音。

 パシ~~ン!!…と乾いた音が響く。

 マキが軽くキョウコの臀を撃ったのだ。

「ッッックゥ~!!」

 キョウコは歯を食いしばり、背を仰け反らして苦痛に耐える。
 やがて苦痛が幾らか和らぐと、キョウコは大きく息を付き、姿勢を戻す。

 足の裏、大きく拡げた内腿、背中・・・、マキは時間をおきながら軽く鞭を当てる。
 しばらくするとキョウコはゼィゼィと荒い息使いになるのであった。

「アラ、まだそんなに辛くはないでしょ。これから始まることに比べれば、いままでのはウォーミングアップでしかないのよ」

 マキはキョウコの頬をなぜながら、優しく囁いた。


back/next




























女子大生ひとみさんのちょっと危険でエッチな大冒険。
SM小説界の重鎮イネの十四郎さんの作品群。
さらには幾多の投稿者の皆様からの多彩な作品の数々。
更新は頻繁です。

イネの十四郎さんとひとみさんのHP 『ひとみの内緒話』





















cover

投稿官能小説(3)

トップページ




inserted by FC2 system