第3話:三角木馬の刑 scene 1
ここは黒船館の船底ルーム。
航海に1度キャプテンJの主催で開かれる晩餐会として解放されている。
招待されているのは、選りすぐられた特別館員ばかりである。
黒の制服を着た大勢の給仕のサービスで、晩餐は開始されている。
仕立ての良いタキシードや、煌びやかなドレスに身を包んだ紳士淑女達が優雅に集い、和やかに会話が交わされている。
人数はおよそ50名くらいであろう。
一見、華やかなパーティー会場のようにも見えるが、参加者には顔全体を黒色のマスクで覆い隠した者が多い。
また、ほぼ全員が本名を隠し癖のある偽名を名乗っている。
高い天井に輝く豪奢なシャンデリアに照らされた円形構造の船底ルームの中央部分には、高さ1m、 直径5mほどの円柱形のステージが用意されており、なにやら怪しげな器具がスポットライトに照らされている。
その中で、ひときわ目立つ装いの男がいた。
なにやら怪しい軍服のような服の上に大振りのマントを羽織り、深くかぶった帽子の下に隠された眼は鈍い妖光を放っていた。
高く立てられた襟と、帽子でその顔を直接見ることはできないが、明らかに普通の人間とは違う異様な気配が漂っている。
この晩餐会の主催者であり、この大型客船「黒船館」の船長でもある キャプテンJ だ。
随分と大柄の体格だが、その肉体の存在感が希薄に感じられるのはなぜだろうか。
キャプテンJの傍らに、顔半分が黒々とした髭に覆われた、恰幅の良い大男がいた。黒船館副長のK・Tだ。
「キャプテン、今回はどういう御趣向を用意されておられるのでしょうか?」
副長が問いかける。
「うむ、先日のショーではキョウコを皆に触って貰えなかったからのぅ・・・、今宵は大勢で弄んでやろうと思ってナ」
会話を聞いた館員に喜びと期待のざわめきが拡がる。
副長たるK・Tは当然承知していたが、これも館員への演出なのだ。
会場の大きな扉がゆっくりと開き、黒船館のスタッフでもある給仕が特大のワゴンを運び入れ、船底ルームの中央にピタリと据えた。
ワゴンの上には大きな銀色の蓋が乗せられている。
「さあ館員の皆様、今宵のメインデッシュの到着ですゾ」
キャプテンの言葉に歓声が上がる。
蓋がさっと取りのけられると、全裸のまま仰向けに寝かされ、両手両足をX字形に伸ばしたキョウコが現れた。
漆黒の闇からいきなりまばゆい照明に照らされ、目をしばたかせている。
館員が一斉に立ち上がる。
キョウコは、両手と両足をそれぞれレギアでガッチリと固定されていた。
明るさに目が慣れてきたキョウコは、覗き込むような大勢の視線に気が付き悲鳴のような叫び声をあげる。
「アァッ!!、もうイヤですっ!!・・イヤッ!、イヤッ!!、イヤ~ッ!!!」
何人かの館員が、思わずワゴンに近づこうとする。
「まぁ、そう焦らずに、お待ち下され・・」
今にもキョウコにむしゃぶり付きそうな館員を、キャプテンJがやんわりと制す。
「食事をゆっくり済ませてから、充分に楽しみましょうゾ。それに、キョウコの方も粗相をせんように、準備させなければなりませんからナ」
「そうよ、皆さん。この娘はどこにも逃げたりしませんわ」
キャプテンJの後を引き取るように、傍らにいたマキが話し始めた。
「この娘はね、少しMの素質があるから、毎日調教していると、すぐ馴れてしまって羞恥心を無くしそうなの。 で、暫くきちんと服を着せて普通に生活させておきましたから、今日はタップリと羞恥に悶える処を、お目に掛けることができますわ。・・・それに準備が整ったようよ。」
キョウコの脇に高いポールが立てられ、長いガラス管・・巨大な浣腸器が吊り下げられている。
3分の1程、微かに青みがかった液体が入っている。
黒船館の屈強なスタッフが2人、キョウコの両足を固定しているレギアを両側から持ち上げ、頭の近くまで移動させ、ワゴンの縁にある革紐に固定した。
キョウコは海老のように身体を丸め、股間を真っ直ぐ上に向けさせられている。
「イヤ~ッ!・・もうヤメテェッ!!・・ヤメテ下さいっ!!!」
キョウコの必死の抵抗を無視し、浣腸器の先に付けられている太いゴム管がア○○にゆっくりと突き入れられた。
ゴム管の中程を挟んでいたピンチコックが外されると、浣腸液の水面が少しづつ下がってゆくのが見える。
「今日は朝から、3回浣腸しておきましたから・・」
マキがキャプテンに報告する。
「大体は綺麗になっていると思いますけど。今回は完全かどうか、2リットルで試してみましたわ・・」
「うむ、完璧を期して間違いあるまい。」
「さぁ皆様、そろそろ始まりますゾ」
ふいにキャプテンが館員の注意を促す。
既にガラス管は空になり、大量の浣腸液を注入されたキョウコは、脂汗を流しながら必死に便意を堪えている。
不自由に丸められた腹が、ヒクヒクと波打つ。
ゴム管は突き刺さったままにされている。
「アァッ!、イヤ~ッ!!・・み、見ないでぇ~っ!!!」
キョウコが悲鳴をあげると同時に、僅かに濁った浣腸液がガラス管をゴボゴボと駆け昇った。
「もうイヤ、・・イヤです・・」
やっと便意から開放されたキョウコが、嗚咽している。
涙が両脇に流れている。
「アァッ!、ソンナ~ッ!!・・ヤメテェッ!!」
ガラス管に吹き上げられた浣腸液が、再び下がり始め、キョウコに侵入してゆく。
やっと開放された便意の、次の大波にまた捕らえられる。
「食事が終わるまでには、キョウコの中はすっかり綺麗になっていましょうゾ」
突き刺されたゴム管が抜かれるまで、何度噴出してもすぐに戻ってくる浣腸液に、繰り返し腸壁を洗われる。
キョウコは、皆の食事が終わるまで苦しみから許されなかった。
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