第1話:串刺しの刑 scene 1

 照明の落とされた黒船館船底ルームのショールームは、大勢の招待客が集まっている。
 ショールームは半円形のステージを客席が囲むように設計され、ステージ上には拷問器具設計者の九兵衛が開発した拷問道具が溢れている。
 今日のキョウコの体罰は、華麗なショーと、新作拷問道具の発表会を兼ねているのだ。

「皆様お待たせしました。キョウコの登場です」

 静かにアナウンスが流れ、観客から期待のざわめきが起こる。

 まず黒船館のスタッフが3人、静かにゆっくりと登場する。
 その後ろ、5~6m程離れて、キョウコの姿が現れる。
 天井から1筋のスポットが、キョウコをサッと照らした。
 キョウコは全裸にされ、手を後ろに組んでヨチヨチと歩いている。
 前をゆっくり進むスタッフの手から、白い糸がキョウコに延びているのが微かに見える。

 キョウコの身体には、本来あるべき羞恥の翳りが無かった。
 今日からの体罰を受けるため、首から下は産毛すら残さず脱毛されているのだ。
 翳りを失った秘裂から、ルビー色の突起が覗いている。

 観客の視線がキョウコの全身、そして恥ずかしい局部に突き刺さり、キョウコは羞恥のため、身も縮む思いを耐える。

 一糸纏わず、いや、僅かに身に纏っているものがあるのだが、それが却ってキョウコを苛んでいる。

 すぐに気が付くのは後ろ手に掛けられた手錠。
 それがキョウコの羞恥の源を、観客の目から覆うことを拒んでいる。
 そして、スタッフの手から延びている糸はそれぞれ、キョウコの両乳首とク○○ ○スに結ばれている。

 男たちは、招待客の近くを、ゆっくりと進む。キョウコをよく見てもらう為だ。

 正面貴賓席に近づいた時、スタッフは3方向に別れた。
 乳首に繋がる糸を持つ2人が左右に、残る1人が後ろに下がる。
 キョウコは両側から乳首を引かれ、正面を向かされた。

「皆様、これよりキョウコが皆様にご挨拶を致します」

 アナウンスが流れる。

 両側に立つスタッフが、糸を持つ手をさっと挙げた。
 同時にキョウコの乳首が両側に吊り上げられた。
 スタッフがその姿勢のまま、上体を深々と倒し礼をする。キョウコの乳首も糸に引かれ、上体を倒す。
 スタッフが起きあがると、再び乳首が引き上げられキョウコも起きあがった。

 スタッフに、キュッ、キュッっと糸を引かれ、急き立てられたキョウコが、怖ず怖ずと話し始めた。

「み、皆様ようこそ、おいで下さいました。フ、フ○○・・キ、キョウコで・・御座います・・」

 キョウコは、晒しものにされる恥辱と苦痛で、真っ赤になっている。

 突然後ろにいるスタッフが糸を引いた。
 秘裂から覗いていた、腫れ上がったルビー色のク○○○スが、糸に引かれて下がり、また元に戻る。
 まるでク○○○スもおじぎをしたようだ。

「アァッ!、本日は、キョッ、キョウコのカ、カ、肉体を・・心ゆくまで、お、お楽しみ・・・ク、下さいませ」

 キョウコはドモりながら、無理矢理教え込まれた羞かしい台詞を口にする。
 あまりの恥辱に口ごもるが、更に強くク○○○スが引かれる。
 続きを督促されているのだ。

「アァッ!!、ア、アノ、キョウコはご覧の通り、ナ、何も隠せませんし・・・ア、アァッ!!、ひとつの抵抗も許されませんので、キョッ、キョウコの・・・ァアァァァッッッ!!!」

 言い澱むたびに、糸が引かれク○○○スを苛められる。

「お、お近くの方から、キョッ、キョウコの恥ずかしいところを・・アァッ!! 充分に調べて、ク、ク、下さいっ!!」

 最後は泪声になりながら、振り絞るようにして言い終わった。


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