序 話:初めての体罰 scene 4
女が近づいて来ると、手に持っていた紙をキョウコの目の前に突きつけた。
「ほら、今度のショーの、お前のセリフだよ。しっかりと覚えな!」
震えながら、やっとの思いで書かれた文字を読んだキョウコは、思わず叫んでいた。
「そっ、そっ、そんなっ! そんなコト、言えませんっ!!」
「ショーまであまり時間もないし・・・どうやら、もう少し楽しい思いをしないと、覚えられないみたいネ。」
「イヤですっ!! ゼッタイに言えませんっ!!」
「ふん、まぁそんなセリフは今の内だけね。これはお前の大切なデビューなんだから。どうあっても、言わせてみせるからね。」
女は壁際のチェストに行くと、ギラギラ光る大きな鋏を取り出した。
戻って来ると、その鋏の尖った先で、キョウコの乳首をつついた。
「あっ、痛っ!! ヤメテ!」
「もの覚えがよくなるように、もう少し可愛い格好にしてあげるよ。」
女はシャツを掴むと、胸の辺りに鋏を当てた。
ジョキジョキ・・・シャツを切り始めた。
ちょうど乳房の下の縁と、乳首との真ん中付近を横に切って行く。
やがてシャツの下半分が、ハラリとキョウコの足元に落ちた。
ギザギザにされてしまったシャツの縁から、キョウコの乳房の下側が覗いている。
「さ、目をつぶったら承知しないわよ。」
言いながら、女は何かリモコンのスイッチを操作した。
「あ? あぁっ!? ああぁぁあぁっっ!!!」
キョウコの手首を吊っていた鎖が、ゆっくりと、実にゆっくりと、上の方に引かれ始めた。
それに連れて、少しずつキョウコの両手が頭の上へと引かれて行く。
「イヤ~ッ!! ヤメテ!! イヤアァァッッ!!!」
両手が持ち上げられるにしたがい、シャツが捲れて行く。
下の縁から、少しずつ乳房の見えている部分が広くなって来る。
そして乳首の、朱鷺色の乳輪が僅かに顔を覗かせた時、鎖の動きが止まった。
「さてと。どう、覚える気になったかしら。」
キョウコは答えるどころではなかった。
腕組みをして、ニヤニヤと笑いながら正面に立っている男の視線が、耐えられなかった。
「そう。それなら・・・」
女がまたリモコンを操作すると、今度は勢いよく鎖が引き上げられた。
アッと言う間にキョウコの両手は吊り上げられ、今はかろうじてつま先立ちで手枷にぶら下がっている。
「目を閉じるんじゃないっ!!」
鏡の中で、キョウコの乳首はすっかり晒されていた。
なまじ、白いシャツが乳房の上にあるのが、却って刺激的だった。
男がキョウコの後ろに立った。両手を伸ばすと、後ろからキョウコの乳房を掴み上げた。
「あぁっ!! イタイッ!! イタイィッッ!!」
容赦のない力で、男の指が乳房にくい込んでいる。そのままグリグリとこね回された。
と、指が乳首を捕らえた。まるで摺り潰すように、乳首を挟み上げた。
「ギャアアァァッッッ!!!」
あまりの激痛に、キョウコの吊られた身体が跳ね回った。
それでも乳首は許されなかった。
まるで引きちぎるように、捻り上げられた。捻られるにつれ、乳首の根本に皺が寄った。
「イイイイィィッッッ!!! ・・・ツ、ツ、ツゥゥッッ」
ふいに、キョウコの目の前が暗くなった・・・。
キョウコは、ハッとして目を開けた。
ズブ濡れになっていた。頭から水を浴びせられたのだった。
パンティも、切り刻まれたシャツも水を吸って透明と化し、もはや何も着けていないも同然だった。
・・・いや、その方がどれほど良かったか。
この、下着としては何の役にも立たなくなったパンティが、恐ろしい「責め具」に変化するとはキョウコに判るはずがなかった・・・。
女がキョウコに近づく。
「ああぁっっ!! お願いっ! もう許して」
「さぁね。セリフ、覚えたら許してあげてもいいけど・・」
「で、でも・・あんなコト、言えません。」
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