第9章 ― 支配者の傍ら(7) ―

「気持ち良いんだ?」
「ああ。恥ずかしがって口を押さえてるけど、気持ち良いと声も出るんだぞ。」
「へぇ…」

まるで私を教材にしての性教育のように小学生に教えている。

「おーい。ボールまだかよ?」
もう一人子供が来た。

「!? な、なにやってんだよ?」
「ケンちゃんも来なよ。セックスしてる!」

観客が二人に増えた。
恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
声も上手く出せないし、サングラスがずれないように手で押さえる。

「よし。大体教えたし、お姉さんも早く気持ち良くなりたいみたいだし、そろそろ終りにしようか。」

ズンッ
いきなり深く刺された。快楽が脳髄を突き抜ける。

「んんッ!」

ずりゅッぐちゃッ
更に激しくなるピストン。好奇の目で見る子供達。
強烈な快楽が全身を襲う。

「んんんッひんッ」

イク…イクイク…

「そろそろお姉さんに限界が来るぞ。良く見てろよ。」

ズンッ

「んんんんんんん――――――――!!!!!」

ビクンッビクンッ

イった。そして…

プシャッ…
下半身から透明な液体が噴射した。あまりの快楽で潮を吹いた。

「くッ…」

ドクッ…ドクッ
アソコの奥で熱い粘液が弾けた。中出しされてる。熱くて気持ち良い…

「すげ…」
「うわぁ…ね、ねぇ、今出たのオシッコ?」
凄く目を輝かせてアソコを覗く子供達。

「あれは潮って言って、気持ち良すぎた時に吹くんだよ。」
「へぇ。」
「さぁ遅いからもう帰りな。」
「うん。」

「あ、今日のことは秘密だぜ?」
「うん、わかった。じゃあね。」

子供達は帰っていった。
そして私は彼の腕が私を解放した。

「どうだった?」
「……………………気持ちよかったです…」

正直な気持ちだ。
外で犯され、子供に見られ、今までのセックスで一番気持ち良かった。

「そうか。またその内してやるよ。」

キンッシュボッ
御主人様は煙草を吸いながら立ち上がって伸びをした。

「ほら。」
そして煙草を一本手渡し、火を近付けた。

「あ、ありがとうございます…」
それを口にくわえ火を着けて煙を吐く。しっかりしたタールの味と、弱いメンソールの味の煙草。

「一本吸ったら行こうぜ。さすがに一時間くらい経つし、店閉めっぱなしはマズイだろう。」
「あ、はい…」

なんか幸せを感じてしまう。
旦那を裏切っている背徳感はあるがそれはお互い様なので罪悪感は薄い。

セックスは気持ち良いし。
御主人様は残酷で意地悪だけど優しいし、私の知らなかった快楽をくれた。
そして調教の後は必ず和む時間をくれる。本人曰く休憩と癒しの時間らしい。
旦那が最近冷たくなってきたこともあり御主人様と会うのがグッと楽しみになった。

「……」
「な、なんだ?」
「ううん。」

私の笑顔に御主人様が気付き戸惑っている。

面白い。
お客の時の水橋君と根本の雰囲気が変わらない。
だからかもしれないが彼の傍らは居心地が良かった。
出来るのなら彼のそばにずっといても良いと思った。


戻る/進む



image











SM系官能小説サイト『ひとみの内緒話』の書棚には、ひとみさんとイネの十四郎さん
をはじめとして、多くの作家さんの作品が収められています


『ひとみの内緒話』











表紙

投稿官能小説(3)

トップページ
inserted by FC2 system