第9章 ― 支配者の傍ら(3) ―

「まぁお仕置きはするけどな。とりあえずカウンターまで戻れ。」

言われるがまま移動しさっきの席まで戻った。
御主人様は椅子に座り私を見据える。

「お仕置きの定番って言ったらスパンキングだな。俺の膝に乗って。」
「はい。」
「あ、下は全部脱げよ。」
「あ、はい。」

私は穿いていたロングスカートを脱ぎ、ショーツも脱いだ。
チラっと見ただけだがやはりシミができていた。

下半身を露にし、御主人様の膝にお腹を乗せ、叩きやすいようにお尻を高く上げる。

「よし。んじゃ自分でお仕置きを請うんだ。できるな。」
「は、はい。」

何て言えば良いかは何と無くわかる。あとはそれを彼の気に入る言葉に言い換えなければならない。少し考え口を開いた。

「………御主人様…私、奴隷須藤綾香は御主人様のお許し無しに、勝手にオナニーをしようとしてしました。
 今後、私がそういった粗そうをしないように、お仕置きをお願い致します。」
「よしよし。んじゃとりあえず10回叩くからカウントしろよ。」

御主人様は手をプラプラとさせた後、腕を振り上げた。

「始めるぞ。」

パァンッ
弾けるような音を立て平手が臀部に叩き付けられた。音からしてクッキリと痕がつくだろう。

「ッ!1ッ。」

パァンッ
「ッ2ィッ。」

叩かれた瞬間の衝撃は大きいが、思ったよりも痛くない。
我慢できる痛みだ。これなら10回くらい耐えられる。

パァンッ
「3ッ」

パァンッ
「ひッ! よッ4!」

「ん?どうした?」
「い、いえ…」

急に痛みが増した。
一発一発に力を入れ時間をかけて叩いているせいか、間隔を開けて叩かれると次に叩かれる前に肌が腫れ、敏感になり痛みが増す。

パァンッ
「5ぉッ!つッ…」

パァンッ
「ろッ…くぅッ…」

パァンッ
「あぁッ! し…ちぃ…」

痛い。
痛い。
痛くて堪らない。

でもあと三回だ。痛くても我慢しなきゃ…

バチィンッ
「ひッきゃあッ!!」

今まで以上の力で叩かれ、一気に痛みが増した。

「ほらカウントはどうした?」
「ご、ごめんなさい…8…」

「後2回だ。ここまで来てギブするなよ。」

バチィンッ
再度手が叩き付けられる。

「痛ぁッ! 9ぅぅ…」

バチィンッ!!
最後の最後で思いきり叩かれた。

「きゃあぁッ!! くぅぅ…じゅうぅ…」
「はい終り。いってぇ~…掌がヒリヒリする。」
「あ…ありがとうござい…ました…」

やっと終ったかと思うと力が抜けた。
暫く動けそうもなかった。

「ははッ。ケツが真っ赤だ。…ん? 濡れてるな。」

くちゅ…

「ひんッ」
急に膣に指を入れられ体がビクンと震えた。

「何で濡れてんだ?」
「……………………」
恥ずかしい。


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