第8章 ― 所持品(7) ―
「聞こえないぞ。」
「ご、ごめんなさいッ……御主人様、炎之花は貴方の奴隷になります。…だから…だから、イカせてください。」
「ああ。隷属、最初の絶頂は俺ので味あわせてやる。」
俺はズボンのジッパーを開け、既に固く反り返った肉棒を取り出した。
「あ…あ…」
肉棒を当てがっただけで炎之花は声をあげた。
「良く味わえよ。」
ズリュ!ジュプ!。
俺は肉棒をいきなり奥深くに突き刺した。
「ひッ…あああぁあぁあぁ…あぁあぁ……うああ…ぁあ…」
ビクンッビクンッ…。
一突き。その一突きで炎之花はイった。
絶叫ではなく、まるで意識が飛んだように、力の無い声を吐いて絶頂した。
「イッたのか?」
「う…あ…」
炎之花は俺の声に気付かないらしく、呆けているだけだった。
「俺が聞いているんだぞ?」
「あッ…」
俺は炎之花の髪を掴み、引っ張った。
「で? お前は今イったのか?」
「ご、…ごめんなさい…イキました…」
「そうだな。イったな。気持ち良かったのか?」
「は…はい。気持ち良かったです…も、もっと…」
「ああ。もっとイかせてやる。」
グズッグジュゥ!。
炎之花は貪欲にも更なる快楽を求めた。俺もそれに応えた。
貪欲に快楽を求める今だからこそ、理性の消えかけている今だからこそ、体に快楽を刷り込み、快楽の虜にする。鉄は熱いうちに叩けだ。
パンッパンッパンッ。
猛烈な腰の打ち付けが炎之花を快楽の虜にして行く。
「あああッ…きッ…きもッ…ちッ良い!」
「ああ。そうだ! セックスは気持ち良いことだ! 神のために封ずるのは馬鹿げているだろう!?」
「はッ…はいぃ!! 良いぃ!……あッ…ああッ! ま、またッ…い、イク! イッちゃう!」
「イキたければ、哀願しろ! お前の主人である俺に!」
「ご、御主人様ぁ!い…イカせて…イカせてくださいぃ!もう我慢できませんんん!」
堕ちた。
完全とはいかないだろうが、炎之花は確実に神を裏切った。快楽が信仰を打ち崩したのだ。
「イケぇ!」
「ッんひぃいぃぃぃ!!――――――ッ…あ…ああ…あ…」
イッた。
目をギュッと閉じ痛いくらいに歯を食い縛り絶頂に達した。
「う………あ…………」
そしてそっと目を閉じ気絶した。
「ち…俺がイッてないのに。…まぁ今日は俺に服従したご褒美だ。これくらいにしてやるか。」
炎之花をソファに寝かせ毛布をかけ、時計を見る。まだ30分しか経っていない。
「暇になったな。」
チラリと一美を見ると彼女は脂汗を流しながらも顔を赤くし、発情していた。
炎之花の恥態が興奮を呼んだようだ。
「あ、あのッ…」
突然一美が口を開いた。
我慢できなくなったらしい。便意ではなく性欲に。
「なんだ?」
「妹の不始末を…」
「いや。別にやらなくて良い。」
「え…」
俺の言葉が意外だったのだろう。目を見開きすぐに悲しそうな顔付きになる。
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