第8章 ― 所持品(2) ―

「いい子だ。スイッチを入れてやるよ。」

カチッカチチチッ。
持っていたリモコンをONにし、パワーをいきなり最強にする。

ヴイィィィィィィ!!。
激しいモーター音が一美から聞こえてきた。

ローターが震えだし、バイブがうねる。更にはアナルパールすら振動するようなタイプなのだ。

「ひッ…い…く…」
「駄目だ! 俺が許可するまでイクな! 勝手にイったら捨てるからな。」

俺は一美の泣き顔が見たくなり、無茶な命令を出した。
体の中と外から襲う強烈な快楽に、今の一美が耐えれるわけがない。

「そ、そんな…い、いや…だめ…いっ…ちゃ……イッちゃうぅぅぅ!」

ビチャビチャビチャビチャッ!。
一美の股間から愛液、潮、尿が流れだしフローリングを汚し炎之花の顔にも飛び散った。

「うあぁ…いっちゃ…いっちゃった……」

一美は自らが垂れ流した体液の水溜まりに座り込み、涙を流しうなだれた。

「ひゃははははッ。イッたな? 俺の命令は聞こえてたか!?」
「水橋さん!」

絶望する一美をよそに、楽しげに笑う俺に怒りを覚えた炎之花が怒鳴り始めた。

「姉さんはこんな仕打を受けてもあなたに服従したいと思ってるのに、あんな無茶な命令を!。
 姉さんを苦しめないでください!!」

俺は炎之花を無視し、涙と鼻水と涎でグチャグチャになった一美の顔に両手を這わせ目を見た。

「一美、捨てられたくないか?」
「は…い……私を…捨てないでください…」

涙を流し虚ろな目を向けで頷く一美。
未知の性をとことんまで教え込まれた未亡人は、捨てられることを本気で恐れていた。

「お前を捨てる気なんて無いさ。さっきのは冗談だ。お前の泣き顔が見たくてな。」

カチッ。
スイッチを止め、一美を立たせた。

「まぁ前技は終りにしようか。今日はゲームをしようか。」

ジャキッ。
俺は炎之花を拘束していた縄をハサミで切り解放した。

「逃げるなよ。ま、ここも始めてきたし簡単に逃げらんねぇか。二人とも脱げ。」
「はい…」

一美は素直に頷き、炎之花は戸惑い気味に服を脱ぎ始めた。

「さてさて。こうして、あーして、こうやって、と。」

俺は着々と準備を整える。
少し距離をおいた柱に立ったまま縛られた全裸の二人。二人の股間の下に点滴タイプの浣腸器の容器。チューブはお互いの肛門に挿入されている。

「君らの姉妹愛ってやつを見せてもらおうかね。おい、一美、炎之花のことをどう思う?」
「え…あの…おしとやかで気が利いて自慢の妹です…」

本人の前で言うのはさすがに恥ずかしいのか、少し小声で答える一美。

「炎之花は、一美をどう思う?」
「えっと…綺麗だし…面倒見がいいし、私をずっと支えてくれて…感謝しています…」

やはり照れ臭いのか中々張った声が出ていない。

「じゃあお互い、姉に妹に恥をかかせるわけにはいかないよな?」


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