第8章 ― 所持品(3) ―

俺は2リットルのミネラルウォーターを二本用意した。蓋をあけ一美に気付かれぬように粉薬を混ぜた。
前から一美に用意させていた物だが、頼んだのはかなり前だから本人も覚えていないだろう。

「飲めよ。」
「がぼッ…んんッごくッんぐ…」

俺は一美の口にペットボトルを突っ込んだ。成す術がなくペットボトルの水を飲み込んでいく。

「溢すなよ。あれだけ愛液やら小便やら撒き散らしたんだ。水分不足気味だろ?」
「んぶッ…そんなッんぐッ…ゴホッゲボッ…」

「ふむ、飲み終ったな。」
「な、なにを…こふっ…」

涙目で少しゲップをしながらうったえる一美。
次は炎之花だ。このゲームはお互いに水分をとらなきゃ意味がない。

「炎之花、水だ。飲め。」
「え…」
「嫌だとは言わせない。一美みたく無理矢理飲まされたくないだろ?」

ボトルの口を炎之花の口につけゆっくりと傾ける。

「んくんく…」

一美とは違いゆっくりと水を飲み下していく。時々ボトルを上げたため、むせることなく2リットルを飲み干した。

「さて、ゲームスタートだ。もうわかると思うが、小便を二人に我慢してもらう。小便をした途端、点滴型の浣腸器を通しお互いの腸内に注入される。」

「そんなすぐにオシッコなんて……!」

一美は気付いた。なにせ用意したのは一美だから。

「あの薬…」
「薬? 姉さん、薬ってなんなの?」
「私たちの飲んだあの水…ううん、御主人様が水に混ぜた薬は……利尿剤よ。」

炎之花もやっと理解した。このゲームの真意は、勝敗じゃない。全ては二人に恥辱を味合わせるためだ。

「水と薬の分量的に直後ってわけにゃいかないな。まぁヒマ潰しぐらいは用意してやるよ。」

俺は二人のクリ○リスにローターをつけテープで固定した。

「楽しめ。体の芯がホットになるくらいに振動させてやるから。」

カチッ…

「んッ…」
「あッ…」

弱い振動が、二人を襲う。
ローターの小さなモーター音が聞こえる。

「ま、俺は本でも読んでるさ。」
俺は読みかけの小説を手にしソファに座った。





「んッ…」

五分経った辺りで二人に変化が訪れた。
太股をモジモジとさせ、せわしなく体を揺すっている。

「効いてきたな。気分はいかが?」

少しおちゃらけた感じで聞くと、二人ともうつ向き口を閉ざした。

「そういう反応は面白くねぇんだよ。」

カチチッ

ローターの出力を上げた。直接クリ○リスにくっついているのだ。
小便を我慢している二人にはこの上無いくらい辛いだろう。

「んあッご、御主人様やめッ…やめてくださいッ…」
「水橋さん! これを止めてください!」

二人はかなりせっぱ詰まっている様子だ。
まぁお互いに恥をかかせる起爆元は自らの小便なのだから当たり前だ。仲が良い二人には避けたい事態だろう。

「あんまり我慢すると膀胱炎になっちゃうぜ? 男より女の方がなりやすいらしいし。」


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