第3章 昔話「性奴隷への誘い」(5)

「綾香さん…」
「ちょッ一美さん離して!!」

私が力ずくで手を振りほどく前に、一美さんは私の手に手錠をかけた。
これで私の両手は自由を奪われ、さらに、その手錠も柱に縛られた。

「離せ! 離しなさい! 水橋くん、馬鹿なことはやめなさい!!」
「ここまで来て、やめるわけないじゃないですか。」

水橋くんは軟膏の入った容器を取り出した。ワックスなどの整髪料の容器にしては小さい。傷薬かその類だろうか。

「ま、その強気がどこまでもつか楽しみですよ。一美、スカートとパンツを。」

水橋くんは一美さんに命じ、私のスカートとショーツを脱がそうとした。

「やめッ、一美さんやめて!」
「くッ…綾香さん、お願い暴れないで。」
「仕方ないな。手伝うよ。」

暴れる私の膝に縄を巻き付け、手錠を繋いだ柱を利用し、私の脚を開脚したまま拘束する。

「あら…これじゃパンツ脱がせねぇや。……。ま、高くなさそうだし。一美。」

一美さんはいつも小さな裁縫道具を持っている。彼はそれをわかっているのだろう。ハサミを出させる。

「やだ…やめてぇ!!」

一美さんはハサミを握ると私のショーツを切り裂いた。

「いやぁ! 見ないで!!」
「ふ~ん。案外綺麗なピンクですね。さて、これを塗ってと…」

水橋くんは、例の軟膏を丸出しの秘部に塗り付けた。脚を拘束されている私は、なすがままに軟膏を塗り込まれていく。

「次はと…ん~少し時間が必要かな。綾香さん水もらうね。」

冷水機の水を口にする水橋くんは暇を潰す様に、一美さんの体を撫で回す。

「んんッ…あふ…」

その乱暴な愛撫ですら快楽なのか、一美さんは膝辺りまで愛液を流している。

「相変わらず濡れやすいな。」
「んんッ…だって気持良くて…あぁッ…」

その様子を見たくない私は目を強く閉じるが、淫媚な声が耳に届き、牝の匂いが鼻をついた。
それが視覚を欲し、目を開けたいと思わせ、体をうずかせた。

「ああッ……はぁッ……綾香さん…濡れてる…」
「!」

言われて顔に血液が集中する。
私自信わかっていた。軟膏のせいか、秘部は火が着いたように熱く、粘液がお尻の肉を伝い始めていた。

「くッ……こ、これは水橋くんが変な薬を…」
「薬?…くッ…くくく…はははッ」
「!?」

「ああ、あの軟膏を薬だと思ってたんですか。でも残念。あれはただの潤滑剤です。いやぁあまりにも綺麗なマ○コだったんで、入れるのを躊躇っちゃいましたよ。」
「な…嘘!」

彼の言葉に私は目を見開いた。私の秘部を濡らす粘液は、私自信が興奮して流したものだと言うのだ。

「嘘じゃあない。」

キッパリと言われ、それが真実だと信じてしまう。
振り込め詐欺にあったらこんな心境になってしまうんだろうと、そんなどうでもいいことを考えてしまう。不安とは別に意外に冷静な私がいた。

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