第2章 昔話「待ち焦がれた快楽」(3)

彼の言っていることはもっともだ。
今、私は絶頂を味わうために恥を捨て腰を振り乱していた。しかしその一方的な腰使いでは男性の方の快楽は薄い。

「ご、ごめんなさい…うんん…」

私は膣を力一杯絞め腰にうねりを加え、グラインドし始めた。

「うん。かなり良くなった。もっと深くしてくれれば良い感じ。」

「そ、そんな…これ以上深くしたら…またイッちゃうぅ…」
「勝手にイッたら、素っ裸で外に投げ出すぞ。」

「嫌ぁ…」
「なら、イカねぇように、俺をイカせろ。」

彼は楽しげにそんなことを言う。私は彼の言葉に嘘を感じない。

私は必死に腰を振り彼を高みへと導く。快楽のピンポイントを外しイカないよう注意し、彼にだけ快楽を与えるよう努力する。
しかし意地悪な彼は、ツボを外そうとする私の努力を無駄にするように、子宮口をゴリゴリと擦りあげる。

「やめてッ子宮突いちゃダメぇ!! イク…ダメダメダメダメ!! イク…」

ピタ…
また腰が止まる。絶頂感が遠ざかっていく。

「嫌ぁ! イカせてぇ!! イキたいのぉ…」

私は半狂乱で哀願した。

限界だった。ジラされ、そのくせに快楽をピンポイントで与えてくる。
表面張力ギリギリまでに快楽を高め、その状態を維持されて。それを何度も繰り返される。





「イキたいぃ! イカせてぇ!!」

ジラしが二桁を越えた。このままじゃ気が狂う。

「イキたい?」
「イキたいのぉ!!」

「じゃあ一つ条件がある。」
「何でもいい! 何でも言うこと聞くからぁ!」

もう正常な判断は出来なかった。

「俺さ、気付いてると思うけどサディストなんだよ。俺の自由になる女、つまり奴隷が欲しいのさ。…条件てのは簡単。俺の奴隷になれ。」

「え…それは…」
「なればイカせてやるし、一美が今まで味わったことのない快楽を与えてやるぜ?死んだ旦那がお前に与えてくれなかった快楽を嫌と言うほどな。」

悪魔の誘惑だった。
今彼に満足させてもらったとしても所詮は一時しのぎ。
しかし奴隷になれば彼がしたいときにしてくれる。私が奴隷でい続ける限りは。

もう夫が教えてくれた快楽はとうに越していた。奴隷になれば、これ以上の快楽も味わえる。
もう迷うことはなかった。もう欲望に勝てる気がしなかった。

夫に対して弁解の言葉はない。私は快楽に負けた。私の淫らな体が、私の淫らな心が悪いのだから。

「なる…なります! 水橋くんの…奴隷になります! だから…だから早くイカせてください!!」
「俺のことは御主人様と呼ぶんだ。約束通りイカせてやるよ。その前におねだりしろよ。」

「ああッ…イキたくて、イキたくて堪らないんです!
 御主人様の大きなオチ○チ○で…私の…奴隷一美のグズグズにふやけたオマ○コを突いて下さい!
 一美をイカせてください!!」
「イけ。」

パンッパンッパン

水橋く…御主人様が猛烈に腰を突き上げた。
すぐに臨界点を越え、絶頂を向かえる。

生まれて一番大きな絶頂。

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