第1章 昔話「悪魔の心」(3)

「出ますよ。飲んでください!」

ドクンッ
俺は喉の奥限界まで突き入れ、精液を発射した。

「ん~! うぅー!!」

生臭い精液を喉に出され、眉をしかめながらも一滴も溢さずに口で精液を受け取った。

「ふぅ。あ、まだ飲んじゃ駄目ですよ。口を開けて見せてみてください。」

一美は上を向き口を開ける。口の中には一杯の精液が見える。

「やっぱ溜ってたから量がスゲェな。精液、飲みたいですか?」

一美は俺の問いにコクコクと首を縦に振る。

「じゃあ、よく味わって飲んでください。」
「ふぁい…ごく…んぐ…ごく…はぁ…」

精液を飲み終り息を吐く一美の顔は赤く染まり、まだ発情状態にあると物語っていた。

「約束です。写真は消します。」

俺は発情の治まっていない一美にケータイのディスプレイを見せ、写真のデータを消した。

「じゃあ俺は病室に戻ります。一美さんも仕事に戻らないと。」
「あ…」

「ん? どうしたんです? 切なそうな顔して。」
「……。」

「否定も肯定も無しね。まぁいいや、俺も肋骨折れてますし、あまり無茶はしたくない。でも息子は元気なんだよなぁ。どうしようかなぁ。」

俺は一美の前で、今だ元気な逸物をチラつかせる。
左右に振られる逸物を目で追う一美。完全にチ○ポから目が離せないらしい。

「ああ…」
「ふむ…じゃあまた取引といこう。」

俺は床に落ちていた一美のショーツを拾い上げた。

「私のショーツ…」
「そう。一美のパンツだ。」

俺はこの時点で一美に敬語を使うのをやめていた。それに何の違和感もしない。

「たしか今日、一美は夜勤だったな? 俺の病室に最後に見回りに来くれば、パンツを返し、最後までご馳走しよう。
 最後に来なければ取引不成立。肉体関係もフェラで終り。簡単だろ? じゃあな。」

俺は一美の返答を聞かず、リネン室を跡にした。

俺には確信があった。一美が来ると。
根が淫乱で、性欲が半端じゃない。だからこそ誰かに見付かるかもしれないリスクを背負いリネン室でオナニーをしていた。
そして、旦那が死に自らを慰める牡を失う。お嬢様育ちの一美にとって不貞を犯すことは人の恥。
それで、毎晩自らの指だけで自らを慰めてきた。満足できるわけがない。
それを五年間続けてきたのだ。我慢の限界だったのだろう。
だからこそ、脅されるという致し方ないチャンスで、牡をむさぼることに歯止めが効かなかった。

しかし、念願の精液を味わうことは出来たものの、下半身のうずきを止めることは出来なかった。
だからこそ来る。たかだかパンツ。しかしその小さな脅しに導かれ一美はやって来る。

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