第11章 ― 光ある世界へ(6) ―

しかし姉さんと比較され、姉さんの方が上手いと言われ、嫉妬の感情が芽生えた。

それを認めたくなくて奉仕を練習した。
彼に抱かれる前には必ず奉仕を願い出て、彼のウィークポイントを探り、彼が喜ぶ奉仕を身に付けようと努力した。

「んはッ…はぁはぁ…あむ…」
一度顔を離しまた深くくわえこむ。

ビクビクと肉棒が痙攣し、大きさが更に増した。出そうなのだ。先走りの量も増えていく。

「ふぉふぃふぃ(おいしい)…」

普通の味覚なら絶対美味しいとは思えない味が、喉を中心に広がっていく。私の感覚の全ては変えられている。
しょっぱくて痺れるような味が、私の脳を麻痺させる。

「出そうだ。飲みたいか。」
「ぷはッ…は、はい…」
「何を?」

「あ、あの…その…せ…せ…」
「ハッキリ言え。」
「精液ッ…御主人様の精液です…」

胸を擦りながら私が欲しいものを口にする。
まだ口に出すのは恥ずかしいが、その恥ずかしさすら快楽に変わっていった。

「続けろ。」
「は、はいッ…んぶッ…ちゅぶッ…」

また口の中にくわえこみ強く吸い、唇で挟み強く擦っていく。
そして、ちょっとした刺激を亀頭に与える。
八重歯で甘噛みする。これが御主人様は好きなのだ。

「ん…」

やりすぎれば痛みになるが、少しする程度なら強い快楽になる。

「んぶッぢゅぢゅぶ…あむ…ずぢゃ…」
「くッ…で、出る…溢すなよ。」
「んんんッ…」

ドクッ…ドクッ…ドクッ…
熱い渋きが喉の奥に突き当たる。

口の中に少し隙間を空け、口に精液を溜めていく。

「くはぁ~…」
「んん…おふゅひんひゃわ(御主人様)…ろんりぇおよりょひいれふは(飲んでもよろしいですか)…?」
「ははッ何言ってるかわからんて。よく味わってから飲めよ。」
「ふぁい…」

何と無くのアクセントで私の言葉を理解し、飲むことを了承してくれた。

「んちゅ…くちゅ…」

口の中で精液を転がす。
最初に感じるのは先走りと同じしょっぱい味。そしてそれに混ざり感じる苦味と独特の臭い。
やはり美味しく感じてしまう。私もう普通じゃない。

「んく…」

喉に絡まりなかなか飲み込めない粘液が胃に落ちると。体が更に熱を増す。

「ありがとうございました…」
「ああ。炎之花も上手くなったな。」

くしゃ…
頭に手を置かれ撫でてくれた。

「で? 満足か?」
「え………あ…」

見透かされた。私の発情が治まっていないと、さらにそれに拍車がかけられたと。
いや、彼が私をこういう体にしたのだから当たり前だろう。

「あ…あの………その…最後まで…………」
「最後までなんだ?」
「あの……して…ください…」
「なにを? Hやらセックスやら、生ぬるい言葉を使うな。俺の奴隷なら、俺がしたくなるような言葉で哀願しろ。」

言わせる気だ。彼はそうする以外抱いてはくれない。そして何より私たちの恥ずかしがる姿を見ることを楽しんでいる。


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