第11章 ― 光ある世界へ(5) ―
「あ、あのッ」
「おわッ…なんだ?」
「あ…あの…食後の…その…ご奉仕します。」
少しでもそれの威厳を見せたいと思い、奉仕を願い出た。
それに何より喜んでもらいたかった。
「…どういう心境の変化だ?」
「変化って言うか…その…したいから…」
「はは…炎之花も奴隷として成長してきたかな。まぁやるならしてくれ。」
「はい…では失礼します。」
私は座っている彼に寄り添い、首に腕をかけ、自分の胸を彼の胸板に押し付けた。
「ん…」
まずはキス。彼の息をたよりに口の位置を確認し口付けする。
「んん…ぷはッ…」
舌を軽く絡め、その後に首あたりにキスをしていく。
「全身奉仕ってやつか?」
「はい…いっぱい感じてほしくて…」
「キスマークはつけるなよ。生徒たちがうるさそうだ。」
「は、はい…」
残念。つけようとしたのに。
「御主人様、上着を…」
御主人様の許可を得て、上着とYシャツをはだけさせ、胸板を露出させる。
そして鎖骨、胸板、脇腹と舌を這わせていく。
「んん…」
「上手くなったな。教えてもいないのに…」
そして探していく。彼の弱点。
男性器意外にも感じるポイントがあるはず。
「んッ…」
「!」
今までと少し違う反応。見付けた。舌で触った場所じゃない。
反応したのは顔の辺り。首に回した手が触った場所。耳。
「御主人様…」
「あ?」
「ん…」
「!!」
耳を舐めた途端、御主人様の体がこわばった。たぶん背筋にゾクゾクとした寒気が走ったのだろう。
「御主人様…ここ気持ち良いんですね?」
「あ、ああ。」
「ん…」
耳に舌を這わせ、右手で下半身を撫でていく。
御主人様、時々うめき声を上げて身震いをする。
感じてくれている。私の奉仕が気持ち良いんですね。
私は耳を舐めながら全身を摩り、耳を触りながら全身を舐めた。
そしてズボンに膨らみを感じる。
立っている。固くなっている。
「炎之花、そろそろ…」
「はい…では失礼します…」
ぢぃー…
取り出した性器を包むように握り、口を近付けていく。
「熱い……ちゅッ…んんッ…」
一度軽く口付けし、一気にくわえ込んだ。
熱い固まりが口の中を支配し、喉の奥から鼻にかけて独特の臭いが突き抜ける。
「んぶッ…ちゅばッ…んんッ…」
唾液で濡れていく逸物。その血の通った熱い固まりを口の中で感じる。
「胸も使え。」
「ふぁ、ふぁふぃ(はい)…」
彼のをくわえたままスーツを脱ぎ、胸を露出し、それを彼の下半身に乗せ、逸物を挟みこむ。
「んぶッちゅぶッ…りょおれふふぁ?(どうですか?)」
「ああ。気持ち良い。」
「じゅぶッんぶッじゅりゅッ…」
胸の摩擦と口での吸引を使い彼を責めたてる。
前までは彼が満足いくような奉仕は出来なかった。上手い方法もあまり覚える気もなかった。
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