第10章 ― 黒衣の堕天使として(3) ―
「相変わらず、隙があればオナるやつだな。オナニー中毒はまだ治んねぇのか。」
「ご、ごめんなさい…」
言われて顔が赤くなる。オナニー中毒と言われると否定はできない。むしろ調教が私の性欲を強め、次の調教が待ち遠しくなってしまった。
「まぁ良いさ。俺がいない間は奴隷のルールも関係無いしな。」
「…ありがとうございます。」
「よし洗浄するぞ。」
「はい。」
「あ、その前に。これだな。」
「え…?」
御主人様の手にはバケツ以外にビデオカメラが握られていた。しかも本格的なもの。
それを三脚に乗せ、テープを中に入れスイッチを入れた。
「あとで四人で鑑賞しような。」
「そ、それはちょっと…」
四人とは御主人様と私と、炎之花と綾香さんだろう。さすがに恥ずかしい。
「ま、良いか。」
御主人様はカメラを壁に向けた。
彼は私を壁まで連れていき、点滴式の浣腸器を衣装架けにかけ、チューブに潤滑剤を塗り始めた。
最初からいくつか道具を準備していたのだろう。御主人様の鞄の中にはまだ道具が入っていそうだ。
「奥まで洗うからな。」
ズプッ
「んんッ…」
チューブはどんどん奥まで入れられ、S字菅あたりまで侵入してきた。
「バケツの上に座れ、入れられながら出せよ。」
「は、はい…」
ドボボボ…
浣腸器の中に薬剤の水溶液が入れられた。
「あッ…ああぁあ……」
お腹の奥に水を当てられた感覚が走り、排泄欲がこみ上げてくる。
「チューブを持って、離すなよ。勝手に抜いたら今日はお預けだからな。」
「は、はい…ああぁ…」
御主人様の言うとおり、チューブを持ちながら、肛門を緩めた。お腹の中で汚れた水がバケツの中に落ちていく。
「さて、洗浄の最中は俺に楽しませろよ。」
ヒュンッ
御主人様は手に鞭を持ち、それを振るった。
一本鞭だ。御主人様が言うにはバラ鞭の数倍痛いそうだ。
「今まで、試す場所がなかったからな。家だと狭すぎて振れないし、痛すぎてかなり叫ぶと思うから防音設備がないとな。
その点このスタジオは防音されてるし、大丈~夫。」
ヒュンッ
パチン…
「ひッ…」
力を抜いた状態で少し振られ肌に当てられた。少し痛い。普通にバラ鞭で叩かれたような感じだ。
これが全力の力で叩かれたら。絶対叫んでしまう。いや、痛すぎで叫べないかもしれない。
「んじゃいくぞ。痛くてもバケツ倒すなよ。」
「はいッ…」
ヒュンッ
バチンッ!
「!?―ッあああぁッ!!」
叩かれたのは背中から二の腕にかけて。
痛い。今までに受けた痛みで一番痛い。刺す様な、切る様な痛み。
服の上からでもかなりの痛みが走る。
肌にミミズ腫れができ、叩かれた箇所の周りまで赤くなる。
全身をこわばらせ動かないように必死に耐える。
「痛ぇよな? 出来るだけ腕とか首回りには叩かないようにするから我慢しろよ。」
ヒュッ
バチィッ
「きゃあぁッ!!」
次は太股。
バチィッ
「うわあッ!?」
乳房。
バチンッ
「ひぃッ!」
下腹部。
ジンジンと痛みが残る。
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