官能小説『父親の面影を追い求め』

知佳 作



桂子(image)





16 ルート営業中、出逢い系で釣った男を甚振り楽しむ人妻の佳子

唯一の女性ドライバー佳子
 田辺と社内でも噂が立つほど激しい不倫を繰り返した佳子はついにこのことが会社にバレこれまでとは全く逆方向の営業に回された。 男ばかりの職場にあって唯一の女性ドライバー佳子は、どちらかと言えばこれまで男性群に庇護されながら働いていた。 今回行われた人事異動はその守られた領域 (彼女に代わって配達してやるなどということが出来る地区) からは手も足も出せないほど遠方のルート上にある領域に回された。 配送センターからだと気が滅入るほど遠くまで走って、やっと担当域に入る僻地の、また、僻地 一言で言えば鳥も通わぬ僻地に回された。 それでも配送員として残れたのは問題を起こした時期が良かったからこそで、女性ならではあてがわれたルートとも言えたのである。 こう考えると女とは存在自体からして徳なのだ。

 例えばの話しだが、女を口説くことは男のロマン。 女が妙齢になるとサカリがつき牡が盛んに尻を追いかけまわし始めるものだからライバルが増え、たかだか穴なのに攻略するための条件が高まり並大抵の努力では堕とせないようになる。 努力に努力を重ね運良く堕とせたとしよう。 次に問題になるのが一度男の味を知らしめると女は自分の愚かさゆえ諦めるという言葉すら理解できなくなるのだ。 

 美里がそうで、補導員と言う実の父より歳上の男に開発されまぐわいの快感を覚えさせられたのだが、相手は何しろ30近い歳の差があり話す内容も嗜好も全く違う。 けれども生まれた年代が年代だけに惚れた美里に合わそうとせず説教がましいことを繰り返した。 

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美里はワレメを晒し男を誘った しかも彼にはれっきとした正妻がいて、どうあがいても世間の常識では美里と結婚し子供を生すことなどできようがない。
荒みに淋しさが加わり昔のワル連中につなぎを付け、補導員の隙を見て抜け駆けし彼らの前で補導員が磨き上げて来たオ〇ンコを思いっきり晒し当てつけまがいに魅せつけてやり、その気になってくれたひとりのチ〇ポをそのオ〇ンコに誘い込んで補導員が仕込んでくれた技を駆使し嬲ったのである。

 慌てたのは補導員で、たむろしていた連中に官憲の名を出し追っ払い美里を半ば強引に連れ帰りコトの顛末を白状させつつそれをオカズとしての妄想に替え怒張させまぐわいに持ち込み背徳行為にまみれながら貫いたのである。 ところがこれは男の勝ちではなく負けなのだ。 なぜならこの直後、補導員は美里に対し浮気を止めさせるべく貢ぎ物を掴ませたからである。

それほどに人妻を堕とすということは後々まで後遺症を残すことになるのだが・・・

田辺と、社内でも噂が立つほど激しい不倫を繰り返した佳子はついにこれまでとは全く逆方向 (田辺とは関係性のないルート) の営業に回されたというわけだ。

佳子はほんの数日間はルートと店舗責任者の一種の癖を覚えるのに必死で比較的おとなしく回った。

ところが慣れてくるとまたぞろ妙な癖が出た。

運転中の出逢い系に関するメールや電話だ。

先だっての田辺とは会社を巻き込んだ騒ぎに発展してしまったから危険を察し止めたものの、それまでは他の同僚とも不貞寸前の付き合いをしていた。

サカリがついた牝を我先に奪うべく牡どもが田辺が抜けた穴を、挙ってその軽いケツを追い回し始めたのだ。 先達が勝者としてオ〇ンコを頂こうとする例のヤツだ。

この時人妻桂子も美里と同様ムラつく場所を思いっきり晒し淫靡なところに鼻面を埋めさせ無我夢中で啜る様子を見て楽しんだ。 欲望を辛うじて抑えたのである。

こうなると競合する奴らは我こそはと言う焦りで理性を失う。

どんなに金額が張ろうが仕事に支障が生じようが女を堕とすことに躍起になる。 金玉が蠢き胃がせり上がり脈拍・血圧が上がって仕方ないからだ。

当然メールや電話の相手も彼らだったが、今は雇い主が怖くて正面切って誰も手を出さなくなった。

佳子はもう数度、久美に教わったあの出逢い系に手を染めるようになっていった。 常連になったのである。

最初の頃こそしきたりや中身を知らなかったので、真面目に電話を受け写メも送った。

声を聴いた途端電話を切られたり写メを送った途端返信が途絶えたりしたが、そこは久美に教わり次第に対応もうまくなった。

それでも腹の底からせり上がるような性衝動には抗いきれず適当な会話を楽しむことができた男に向かってOKを出しルート上にあるラブホに営業車を適当な駐車場に放置して迎えに来た男の車に乗り込むと互いに手コキ・指マンやりつつ飛び込んだ。

佳子はとかく生を好んだ。

何かあったらと相手は警戒するが、「ゴム使ったら肌の触れ合いや温もりが楽しめないじゃない」 心配しなくても、今日は大丈夫な日だからと、逆に男を諭した。

このように勤務時間を使って出逢い系の男と情事をしまくった。

当然2時間という短くて情けない制限があり、さりとて延長となると金銭的に苦しい。 時間内で楽しむためには事後処理の入浴などできない。

抱かれる前はもちろん、抱かれた後もティッシュで簡単に拭くだけで部屋を飛び出した。

男にはとかく急がせた。

迎えに来てくれた車に乗るなりさっさと自分から下着を脱ぎチラチラと魅せた。

ホテルに入るまでにフル勃起させるためである。

そのつもりで来た男にとって願ったり叶ったりだった。

男にとって、更に都合が良かったのは 「しつこく付き合ってとか言わない! ワリキリでいいよ」

「結果次第で付き合ってくれることってないわけ?」 と聞かれると

「結局したいから誘ったの?」 と聞かれると

淋しかったから、誰でもいいから抱かれたくなっただけと応えた。

こう応えると急いで営業車を発進させ、またルート配達に戻っていったのである。

最初の頃こそ同じ人物と再度出逢うことを避けたが・・・ 所詮世間は狭い。

ワリキリで目一杯抱かせてくれると知った男たちが次にやることは身元調査ではなかろうか。

分かり切ったことだから似通った文面の相手との関係を避けた。 身バレだけはしたくなかったのだ。

そうはいっても所詮営業車で駆けつけて出逢ったばかりの男とラブホにしけこむ所作は、どんなに隠していても探し出すのは簡単である。 車に看板掲げて歩いてるのに身バレしないよう出逢うなどできっこない。

関係を持ったそれらの人物はことごとく彼女の住まいを突き止め、やがて家の周りをうろつくようになっていった。

佳子は結局彼らの要求を何度目かに一回は呑んで、自宅近くのどこかで関係を持った。

本当はラブホを使いたかったが桂子の本心を知ったことで相手も高飛車に出るし、自身も出してあげようにも安月給でそのお金が出せない。

深夜の屋外かカーセックスで処理するしかなかった。

そんな状況にあっても男たちは入れ代わり立ち代わり現れては躰を求めた。

どこで情交が始まろうとも女を抱きたくて肝心な部分を震わせながら誘いに来ている男たち。

かたやとにかく男と肉欲にふけりたくてじっとしていられない佳子。

覗き見が趣味の輩に狂喜に満ちた目で覗かれているにもかかわらず、逆に結合部を見せつけるがごとく激しく交わるのが常だった。

よせばいいものをこれに懲りずに相変わらずルート営業に出ると男とメール交換や電話を繰り返し、間が開くと新しい男を求め出逢い系を使った。

こうしている間にも夫の糖尿は悪化の一途をたどっている。

それもそのはずで、食事は常に肉系の揚げ物と決まっておりアルコールも自身もそうだがあればあるだけ呑み飲ませた。

職業は零細企業の土木作業員で時期ともなれば昼夜寝ず働き、どこをとっても肉体酷使が付きまとう。

緊張の為か腰痛が度々ぶり返し仕事に影響が出始め、当然夜の性活などのような腰を使うことはできないものだから、もう何年も音沙汰がない。

佳子はだから、子供が観ている前で外で待つ出逢い系の男と夫が帰宅する前につなぎをとり深夜の密会のための迎えを頼み、玄関先に現れた男ともつれるように、しなだれかかるようにしながら出かけて行ったのである。



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<筆者知佳さんのブログ>

元ヤン介護士 知佳さん。 友人久美さんが語る実話「高原ホテル」や創作小説「入谷村の淫習」など

『【知佳の美貌録】高原ホテル別版 艶本「知佳」』



女衒の家系に生まれ、それは売られていった女たちの呪いなのか、輪廻の炎は運命の高原ホテルへ彼女をいざなう……

『Japanese-wifeblog』










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