官能小説『父親の面影を追い求め』

知佳 作



桂子(image)





8 くぐり戸の先は隠し部屋  誘う最後の手立てが乳首と乳輪だった

乳房
 人妻とは現金なもので焦がれる人に誘われたならたとえそこが自宅だろうが白昼のラブホテルだろうが危険を顧みずホイホイとついていく。 ついた先でいかがわしい行為に及んだとしても周囲に先んじて恋焦がれたチ〇ポを略奪出来たなら自慢げに隠し撮りしてもらってた動画を友達にライブ配信したりしてしまう。 息を呑んで見守ってくれていると思うだけで気持ち良さが倍増するらしいのだ。 オーナーにしても桂子がそんな背徳行為が好きな女ではないかと考えたこともあったそうだ。 図星だった。 

 背徳をむしろ良いことだと体験してしまった誰かひとりが周囲に向かって吹聴する。 すると仲間内で連鎖反応が起こるという不倫。

 不倫の確たる証拠を魅せ付けられた方も元々寝取られに関心があっただけに妄想が始まり自慰にでも耽らなきゃ済まない状態になるらしい。 
そしてまた、魅せ付けられた。 その夫以外の男を探し求め彼女もまた対抗心を燃やし不倫に走ろうとする。 
送って来た動画の中でその女が、それを魅せ付けられ自慰に耽るしかない己をせせら笑うかのように常軌を逸した逝き方を繰り返していたからだ。 

不貞など考えも及ばないほどの美人をがっちりと押さえ込んで挿し込みにかかっている罠を仕掛けた男。
一本のチ〇ポを複数の女に競わせ狂わせたことが男を、そしてチ〇ポを一層雄々しくさせていた。
そうと分かっていながら女どもはとかく実績のあるチ〇ポを自分の専用物にしようと競い合う。
こういった手合いの女たちは呆れたことに彼や夫に問い詰められ逃げ場を失うと、さも自慢げに仲間内を巻き込んだこの手合いの赤裸々な告白に及んだりする。 

きれいとか美人と言われる女ほど、あの手この手で口説き堕とした女ほど婚外恋愛を好む傾向が強いと言われている。 
恋人の前で平気で新たな恋人とLINEのやり取りを行ったりするのは過去において様々な男と付き合ってきて、その自信に満ち溢れているからに相違ない。 
捨てられたってすぐに他の誰かが拾ってくれると彼女らは豪語してやまないのだ。 W不倫ならぬ二股不倫だ。

 夫にない威厳と風格に威圧され乳首と乳輪を奪われ、しかし彼女らはそれを如何にも優秀な牝だからできることと自慢する。

 オ〇ンコを奪い合ってもらったことが過去にある。 そのような裏打ちがあるからこその自慢だがそれでいて進行形の男を件の友達に寝取られたりすると激怒し永遠の友達だったものが永遠の宿敵 (ライバル) となったりもする。
友達もまた、美麗なのを、その美麗さで親友の男を寝取ったことを自慢げに仲間内にひけらかす、その女の大切なモノを奪うことで更に倍増したであろうえもいわれぬ快感を、たとえそれが妄想の中であっても夢見るらしいのだ。

短期間で満開になり散る人妻という名の華は最盛期のうちに幾多の男と逢瀬を重ね胤を受け取り受粉を繰り返し遠く花粉を飛ばし安住の地を見つけようとする。
最終的にはチ〇ポではなく資産いおいても頭脳においても優秀な男を選び結婚を選び人妻という地位に他を押しのけ就いても、どうしても衆目の中でワレメを広げて魅せ男を惹き付けなければならない心情が生まれるようなのだ。
どんなに美人であっても孕んで診察台に乗り診られてしまえば広げることへの抵抗はなくなるらしい。

だが、そうとわかっていながら男という生き物はオンナの羞恥の何たるかを知らない。

それゆえ夢にまで見た男と床を共にできるチャンスがその彼女に与えられたなら、一時でも独占することが出るなら躊躇わずオンナは旦那だろうが彼氏だろうが裏切って股を開く。

 オーナーは長い人生経験の中でこれら人妻が如何に軽薄かを知りえていた。
喫茶店の店主などという職業人は口が堅いという、ただそれだけの理由で客として来た人妻たちは挙ってオーナーにさも自慢げに過去に自分が経験した男との話しを語って聞かせる。 話して聞かせ相手が興奮してくれたなら自分もその何倍も興奮できるからだ。

 生々しく息づく己の股を話しついでに広げて魅せてやり聞き入ってくれる男をもその股に誘う。 寄って来た牡の肉を喰らう様子を、一滴残らず絞り上げる様子を話して聞かせ誘い込むのだ。
それでもオトコというものは溜まった濁液を好むと好まざるにかかわらずこうやって股を広げたがる女に向かって競いつつ吐き出そうとする。

 未だ見ぬ男の姿にオーナーはだから怯えていた。
 桂子は四六時中出逢い系に登録を試みていたからだ。 登録して相当日時が経過しても彼女は更新を示す書き込みを忘れないものだから我こそはの新規の連絡がポツリポツリと入っていた。
仕事中でも電源を切らない桂子の携帯はこれらの中から選び抜き返信したりする。 すると即ヤレルとでも思うのかひっきりなしに呼び出し音が鳴り響き、それがまたオーナーをして慌てさせた。
先に述べたように股を開く恥ずかしさというものに抵抗感をなくした人妻は、ここぞという瞬間躊躇なく脱いでオ〇ンコを広げ相手に魅せ付ける。

 百戦錬磨のオーナーがなぜに桂子にだけ固執しているかと言えば、それはふたりの歳の差、親子ほども違う。 加えて桂子が夫にない威厳と風格を持つオーナーとの結合にたとえ一瞬であろうとも酔いしれてくれているのを自覚していたからに他ならない。
つまり桂子にとってオーナーのチ〇ポこそが瞬間的だが己のオ〇ンコを天国に導いてくれる最上の武器と想ってくれていたからだ。
オーナーさえそのチ〇ポで押さえ込んでくれていたならたとえ発情したとしても、もし発情中に牡が誘ってきたとしてもホテルでもどこでもついていくようなふしだらな女に決してならないだろうと見切っていたからだ。

 それでもオーナーは焦った。 その程度では単なる主観に過ぎないからだ。
他人棒を使って逝かせる。 つまり背徳行為の如何に刺激的かについてお膳立てを整えてあるということは、例えば客の誰かが発情している部分の処理にトイレに籠っている桂子を、そのワレメを観て興奮し襲ったりすれば桂子は簡単に堕ちることは目に見えている。 今の彼女にとって背徳がもたらす刺激に比べれば1対1で付き合うなどモノの数ではないからだ。
だからオーナーは手が空けば桂子に触れようとにじり寄った。 凝った肩を揉むかのような仕草で愛を伝え隙を見て行為に持ち込む為に。

 オーナーが普通以上に接近してきている。
ハッと我に返ったとき肩に置いたはずのオーナーの手は既にブラウスの隙間を通り抜け肋骨をすり抜け腋の下に吸い込まれていた。
服装からしてスケスケのブラウス、しかもこの頃はノーブラ、半ば誘ったのだから挿し込まれたのではなく吸い込んだに違いないと桂子は思ったが如何にもその先が直接的過ぎた。

 その親指の先は待ち望んでいた乳首に真っ先に行かず途中で乳房の弾力までちゃっかり確かめていた。
もともと男が嫌いじゃない桂子は素知らぬ顔をして仕事を続ける。 すると桂子が気持ちよさに拒否できないでいるとみるや図に乗って2~3度確かめることを繰り返した。
まるでその先に行うことへの意思を確かめるように。

「すみません」 と桂子は言ってはみたが、そこから先何を言ったらいいか次の句が出なく、ただうつむいた。
それを拒否ではないと受け止められた。

女の肋骨は微妙な位置にあり、手のひら全体で包むようにしているとき、親指の立て方ひとつで乳房を愛撫する形にも腋を愛でる形にもなってしまう。
男が良く使う手だと後で聞かされた。
その、僅かの距離に乳輪があり乳首があるのに・・・

威厳たっぷりに振舞いつつオーナーは、まるで腰を抱くように腋の下に手を差し込んで乳房を愛撫した。
それも最初の日に確信をもってのち幾度も幾度も。
そのことで次第次第に興奮が高まり乳首が大きくなり服に触れてる先端部分が敏感になっていった・・・ と思う。

産後でもないのに、乳房や乳首が張って仕方なかった。
おまけにそのことで不眠に悩まされ躰がやけにダル重かった。
ビランに至っては膣口を包み隠せなくなり手鏡に映すと開け放った奥のピンクがうねうねと蠢き勝負下着にとっては邪魔な存在であるシルを滴らせている。

ホテルに同窓会で場の雰囲気に酔わされ連れ込まれ挿し込まれた時の人妻のように、亭主ある身で他人棒に欲情してしまっていたのである。
こうなると男根欲しさにストップがかからない。 胸の部分を大胆に開けたブラウスもパンティーが見えてしまうほどのミニを履いてきたのもすべてオーナーを誘うためのもの。
口で言い表せないものだからこんな方法でこれまで窮状を伝えてきたのだ。

オーナーはそれを見越して数日後、今度は大胆にブラウスの隙間から手を差し込んで乳房を愛撫するふりをして乳輪と乳首を捉えられてしまった。
女慣れしたオーナーは桂子の乳房のふくらみが欲情から元に戻っていないことを看て取っていた。
熟し切った牝の興奮が窮屈過ぎるブラやパンティーに収まりきらなくなったことをである。

乳首は桂子の場合、クリと同程度かそれ以上にに性感帯になってしまっていてソコを見つけられ、揚句オーナーの桂子のアソコをまるで睨みつけるようにそそり勃つものを差し出されてはたとえそれが桂子でなくとも否応なしに人妻の貪欲さに気づかされその気にさせられてしまうのは仕方のないことだとは思う。
喫茶室に来てオーナー相手に、或いは女同士で猥談を囁く人妻たちはえてしてそうだったからである。

オーナーが意地悪だったのは、準備室で幾度も幾度も乳首を含み舌でころがし桂子のクリに十分意識させるべく勃起を擦り付けておいて昼休憩とか閉店まで結合を我慢させ続けたことではなかろうか。 
カクカクと強弱をつけ男根でノックを繰り返しておいて桂子にその腰を意図せずして突き出させるように仕向け放置したことではなかろうか。
確信犯と言えるのはスカートの中に手を差し込んで陰毛を捉え、下へ下へと指を這わせ湿った場所に到達したその後だ。

グニュリと指先が襞に絡め盗られた。
後ろからがっちりと身動きできないように抱きかかえながら抗おうとする人妻の唇を奪った。
舌を絡められ、歯茎まで舐られ、絡め返すしかない状態にし意識を咥内に集中させておいてワレメから溢れ出たシルを指の腹で盗んでいった。

ワレメに挿し込まれたその手をなんとかして振り払うが、もうその時は乳首を口に含んで吸っている始末。
上かと思えば下、下かと思えば・・・

そうやって、やっと勤務から解放され自宅に帰れば深夜から明け方近くまで裏庭から見張って桂子が脱衣する瞬間を待ったり夫が寝入るのを待って手の届くようなところまで忍んで来るのだ。

思い起こせば、しょっちゅう洗濯機の中の汚れた下着が無くなっていたのも嫉妬した夫のせいと思っていたが、あれもまさか・・・

疑えばきりがなかった。 考える時間さえも惜しかった。 嫌なことにそれが老練さゆえなのか、もう少しというところまで責めつつ何もせず帰すというやり方を繰り返えされた。
夫婦ともに機械音痴なものだからエロ動画を観ようにもVHSとて置いてない。 自慰に耽るにしても過去に、昼間に仕込まれたオーナーの面影を追うほかなかった。
連日雪隠詰めにされた、古い手だことと桂子はポツリとうそぶいた。

職場で便器に腰掛け疲れで居眠りしていたんだと思う。
突然、トイレの扉が外から開けられた。
オーナーだった。

客が何らかの理由で閉じ込められてしまった場合に備え、外からでも開くよう細工していたんだという。

怒る桂子に 「大丈夫?具合悪くなってない?」 すまなさそうに聞いてきた。
この一言で桂子の怒りはどこへやら吹っ飛んでしまった。
外はとっぷり暮れていた。

客が帰った店内はがらんとしてたが、二度とソファーには腰かけたくなかった。
それを、予め悟っていたオーナーは入口近くの小さなくぐり戸へ桂子を誘った。

くぐり戸を抜けると、そこは隠し部屋になっており表以上に賭博機が並んでいて、表からでは窺い知れない金額を張る賭場になっていると教えてくれた。

オーナーが桂子を誘いたかったのはその脇の小部屋で、自分が寝泊まりするスペースだと教えてくれ、明らかに桂子のためにであろう布団が敷かれ枕もふたつ並べて昼間のお詫びのつもりであろう閨の準備が整っており、いくら鈍い桂子でもその目的がすぐにわかった。

おずおずと布団の脇に正座した桂子にオーナーはポケットからハンカチらしきものを取り出し桂子の前に差し出した。
あのソファーで情事に及んだ折に無くしたパンティーだった。

手を伸ばし受け取ろうとした拍子に桂子は手首を掴まれ布団に引き倒されていた。
部屋の様子を見せられたとき既に桂子は観念していた。
今度こそ桂子はオーナーの手で衣服をはぎ取られ全裸にされ乳首を乳房ごと鷲掴みにされ吸われた。

桂子の躰をさえぎるものとてない状態にしておいてオーナーの辣腕が振るわれた。
引き返せない状態になり始めた時、男は改めて衣服を脱ぎ捨て肌を重ねてきた。
太腿の間に愛おしくて堪らなかった肉塊が割り込む。

喘ぎ声がごく自然に漏れ足が自然にオーナーの足首に絡まりワレメに向かってその肉塊をまるで誘うように引っ張っていた。
乳首は異様に突起し、乳輪は出産直後のように黒ずんでオトコを元気づけるべく存在を増してくれている。
幾日も幾日も昼夜を問わず仕込むだけ仕込んでおいて女にいとって不十分なまま待たされた間に欲情の意限界を超えてしまっていた。 オーナーの他人妻を寝取ろうとする勃ちは治まらなくなり、人妻は人妻でこの際誰でも良いほどに発情し他人棒を求めさらに一層貪欲になって肉塊が割入ってくれるのを今か今かと待っていてくれた。

桂子の躰の状態を今度こそしっかり確かめ、待ちきれなかったオーナーが太股を精一杯割ってきた。
あれほど時間が経過したにもかかわらず、桂子はずっと迎え入れる準備が出来た状態のまま待ってくれていたのだ。 湿り過ぎるほど湿りらせて。 オーナーの亀頭冠が花弁に包み込まれ奥に消えていきそうになった時、桂子は躰を弓なりに反らせあらん限り咆哮しオーナーを勇気づけた。 そこから先はオーナーの独壇場だった。
相当てこずると思われた挿入だったがすんなりとオーナーのカリ首は花弁を割って挿し込まれ、苦い経験を経たからだろう止まることなく根元まで深々と突き刺さっていった。



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<筆者知佳さんのブログ>

元ヤン介護士 知佳さん。 友人久美さんが語る実話「高原ホテル」や創作小説「入谷村の淫習」など

『【知佳の美貌録】高原ホテル別版 艶本「知佳」』



女衒の家系に生まれ、それは売られていった女たちの呪いなのか、輪廻の炎は運命の高原ホテルへ彼女をいざなう……

『Japanese-wifeblog』










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