第2話

「ふん。約束を憶えているか?お前の芸で俺が満足したら写真を返してやる。そう
いう約束だった筈だぜ?」
「そ、そんな・・・・・・」
「オラ、見てみろよ。俺の息子を?萎えちまってるじゃねえか!これじゃあ写真は
返せねえなぁ」
「・・・・・・お、お願い!フ、フェラチオでもなんでもするから・・・・・お願
い・・・・・」
「言葉の使い方に気を付けろよ?フェラチオをする?させて下さいだろうがっ!」
「・・・・・・・・・・・・させて・・・・・ください・・・・・・・・フェラチ
オさせてくださいっ!」
「・・・・・・・・・ふん。まあやってみな」
斗也は再び椅子に腰をおろす。
沙希は快感の余韻の残る身体を引きずって悪魔の股間の前に跪く。震える手で
チャックを降ろす。その中に手を差し入れイチモツを取り出す。股間に顔を埋めてそ
の口にくわえ込む。何度となく強制された行為だ。もはや少女に躊躇いはない。
「はむっ・・・・・・・・ふっ・・・・・・・・ふんっ・・・・・・」
喉の奥で肉塊を締めこむ。先端の亀裂に舌を這わせる。裏筋を舐め上げる。二つの
睾丸を口の中で転がす。すべてが目の前の淫鬼に、身体の中に叩き込まれたテクニッ
クだった。
徐々に硬度を増してくる肉棒。だがなかなか射精にまでは導けない。焦る沙希。
自らの唇を前後させてなんとか精液を絞り取ろうとする。
「ふむっ、はんっ、はむっ、あむっ」
ぐちゅ、にちゅ、ずちゅ、ぶちゅ。
不意に中断させられるフェラチオ。斗也が沙希の髪を掴んで肉棒から引き剥がす。
「ああっ?」
「・・・・・駄目だ。写真はまた今度だ」
イチモツを仕舞い込み、教室から出て行く斗也。
「お願いっ!待って!行かないでェ!も、もう一回・・・・・」
すがり付く沙希には一顧だにせず、淫魔は教室を後にした。

「知り合い?お前が詩織と知り合い?」
「・・・・・・はむっ・・・・・・・ふむっ・・・・・うん、知ってるよ」
斗也のイチモツを咥えていた口から意外な言葉が漏れる。
「あの女とは中学校の時から一緒だから。昔はけっこー仲良かったんだよ?シオリ
ン、ヒナちゃんで呼び合う仲だったんだからァ」
此処は斗也の自宅の自分の部屋だ。フェラチオをさせているのは沙希ではない。朝
日奈夕子。
彼女は斗也が陵辱して屈服させた訳ではない。夕子の方から近付いてきたのだ。転
校してきた初日にホテルに誘われた時にはさすがの斗也も面食らったが。
それに援助交際している何処かの親父にでもしこまれたのか、フェラテクは中々の
ものだった。
本来ならこの手のタイプには余り食指が動かないのだが、情報通と言う事もあって
中々重宝しているので時々抱いてやっている。
「今はどうなんだ?」
「高校に入ってからはちょっとね・・・・・あの女、二言目には勉強しなさい、勉
強しなさいってうるさくってさァ、おせっかいなんだよね。お高くとまっちゃって
さ、いまじゃ廊下ですれ違ってもシカトよ」
「ふうん・・・・」
話半分で夕子の言う事を聞き流す。
「ね、ひょっとしてこんどはあの子?」
目をキラキラ輝かせて斗也の表情を覗き込む。
「・・・・・まあね」
「ね、ね、ね、それじゃ私にもなぶらせてよ?あの女を堕とす為だったら協力する
から!ね、お願いっ!!」
斗也は今まで女を陵辱する際に誰かと組んだ事は一度も無い。
だが今回の藤崎詩織だけはどうにも攻めあぐねていた。なかなか斗也の誘いに乗っ
てこないのだ。手強い相手だった。
斗也は決心する。今回ばかりはその禁を破ろう、と。
「・・・・・・よし、それじゃあ・・・・・・・」
悪魔とその下僕がアイドルを篭絡する為の罠を練り始める・・・・・・

「ねぇねぇ、詩織、ねえってばぁ!」
「えっ?・・・・・あっ、夕子ちゃん・・・・・・」
後ろから掛けられた声の主に驚く詩織。こうして言葉を交わすのはいつ以来だろう
か。
高校に入学したばかりの頃に、毎日毎日フラフラと遊び歩いている夕子に何度か注
意した事が彼女の気に障ったのだろうか、詩織が話しかけても夕子は無視する様に
なってしまい、中学校以来の付き合いもなんとなく疎遠になってしまっていた。
「なあに?夕子ちゃん」
「詩織、ちょっとお願いがあるんだけどさぁ・・・・」
「お願い?」
「うん・・・・・今度の期末テストなんだけどさ、ちょっとやばいんだ・・・」
「・・・・・」
「それでさ、その・・・・・ちょっと勉強を教えて欲しいんだけど・・・駄目?」
「どうしたの?急に・・・」
「いやぁ、さすがにこのまんまじゃいけないって思ってさ、いまさら詩織にこんな
事頼める義理じゃないんだけど・・・やっぱ駄目?」
「・・・・・・ふふっ、いいわ!」
「本当!?」
「そのかわり私は厳しいわよ?ビシバシいくわよ?」
「どうぞお手柔らかにお願いします、詩織先生!」
「・・・・・ふふふふふっ」
「あははははははっ!]
おどけて笑い合う二人。
(良かった・・・・ヒナと仲直りできて・・・・・明日からはまた、前みたいに・
・・)
夕子と不仲になって以来、彼女を責めるよりもまず、
(きつく言いすぎたかしら・・・・)
(もっと柔らかい言い方があったんじゃ・・・・)
など自分を責める事を考えてしまう、藤崎詩織はそんな優しい心の持ち主だった。
だが彼女は知らない。
その優しさが詩織を陵辱の地獄へと導く事を・・・・・



つづく


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