官能小説『地獄の囚人』

赤星直也 作




第3話 玩具

 洋子と美貴は薄笑いを浮かべてブラジャーを伸ばした。
「何も、取って食おうという訳じゃないの。ただ、ちょっと痛いだけしてもらうの」洋子は桐子の手を押さえた。

 「やめて、何するのよ~!」洋子から逃れようと抵抗する。
「新入りは、こうされるのがしきたりなのよ」美貴も加わり、2人で桐子の両手をブラジャーで縛りだす。
「イヤ、縛らないで。言われた通りにしますから!」とっさに叫んだ。

 「縛られるのはイヤなの?」
「はい。レズもしますから、縛らないでください…」神妙な顔つきで言う。
「そこまで言うなら信用してあげる。美貴、いいでしょう?」
「洋子が言うならいいわ。とにかく、今夜は真理の分も燃えないと…」ブラジャーを放って桐子の唇を撫でだす。

 「乱暴はイヤです、優しくして下さい…」桐子は自ら唇を美貴に重ねた。
「そうよ、それでいいの。私にもしてよ」洋子も唇を差し出す。
(こんな事したくないけど…)縛られるよりはマシと考え、差し出された唇に重ねた。

 唇を重ねた洋子は、桐子を抱きかかえ布団に押し倒す。
「どうするの?」不安顔の桐子に「こうするのよ」両乳房を掴み、顔を埋める。
「私はここよ」美貴は股間に顔を埋め、指で淫裂を撫でだす。

 「だめ、そんな、だめよ…」上擦った声を上げるが、2人の指と口が乳首と淫裂を愛撫して「あ、あ、あ~!」桐子も慣れた指と舌に堪えきれず、喘ぎ声を上げている。
(気持ちいい…。膣が濡れていく…)2人の愛撫に淫裂の中が濡れていく。

 一方、所長の涼子に呼び出された真理は「全部脱ぐのよ」と命じられた。
「痛いのはイヤ。お願いですから、優しくして下さい…」泣き顔になって脱いでいく。
それをジッと見ている涼子だが、黒ずんだブラジャーとパンティを履いている。

 年の割には乳房に張りがあり、乳首もピンク色し、股間の絨毛も手入れしてあり、数ミリの長さに整えられている。
更に、黒いストッキングとガーターベルトを身に着け、手には細身のムチを持っていた。

 「私も痛い思いはさせたくないの。でも、あなた次第では痛い事もするわよ」ムチの先端が露わになった乳房を刺す。
「ヒ~!」痛みに顔を歪めた。
「早く脱いで。あなたのオ○ンコを見せるの」今度はパンティの上から淫裂を刺した。

 「脱ぎます。オ○ンコをお見せしますからムチを退けて下さい…」慌ててパンティを引き下げた。
「そうよ、それでいいのよ」露わになった真理の絨毛を満足そうに見ている。

 真理はなおも引き下げ、背中を丸めて足を上げて、生まれたままになると涼子の前に立った。
「相変わらず形がいいわね」目を細めてその乳房を揉みだす。
「新入り程ではありません。今度の新入りは、いいオッパイです。それに、性器も…」

 「性器じゃないでしょう。オ○ンコよ!」真理が性器と言った途端に乳首が潰された。
「お許し下さい、オ○ンコです。オ○ンコも綺麗です…」悲鳴に近い声だ。
「もう遅いわ。罰として10回ムチ打ちよ。両手を頭にやりなさい!」
「お許し下さい。オッパイはイヤです!」首を振りながら、両手を頭に載せたその瞬間、真理の乳房がムチで打たれた。

 「ギャ~!」悲鳴と共に乳房に赤い筋ができていく。
「オッパイはイヤです。お尻にして下さい!」
「お尻ね。だったら、あれもいいわよね?」
「はい、お望みのようにして下さい…」

 「わかった。四つん這いになるのよ」涼子の言葉に真理は四つん這いになって尻を向けた。
「行くわよ、あと9回!」そう言うとムチが振られ「ヒ~!」顔を歪めながらも堪えていると「ピシャ、ピシャ!」部屋に尻を叩く音が響いていく。

 そして、ムチの音が鳴りやむと、尻には赤い筋が数本できている。
「痛い思いはこれ迄よ。今度は気持ちいい思いをさせてあげる」涼子はパンティを脱ぎ、レズ用のディルドーを股間に固定していく。

 (何で、私がこんな目に遭わされるのよ。新入りがされるのに…)そんな思いを抱きながら四つん這いになり、挿入を待っている。
そんな真理の事など考えず、ディルドーを股間に固定すると、ゼリーを塗ってから後ろに立った。

 「優しくして下さい。痛いのはイヤですから…」
「わかっているわ。優しくするわよ」手で掴み、先端を淫裂に押し当てた。
「あっ!」膣の入口にディルドーが入り、涼子は腰をゆっくりと密着させていく。
「オ○ンコに入ってきた~!」首を振って声を上げた。

 「そうよ。オ○ンコに入れたわよ」腰に股間を密着し終えると、ゆっくりピストンを始める。
「あ、あ、あ~!」乳房を揺らせ声を上げてると「ピシャ、ピシャ!」肉同士のぶつかる音も響いていく。
やがて、淫裂から「ヌチャ、ヌチャ!」と音が変わり、ヌルヌルした液体が流れて「いいです。オ○ンコが気持ちいいです…」悶える真理だ。

 涼子は腰の振りを早めていく。
「ダメ、行きます。そんな事されたら行きます…」絶頂の寸前だ。
「行くのはだめよ。それよりも、する事があるしね」ディルドーを抜いて仰向けにさせた。

 「わかるでしょう。何をするか?」
「わかっています…」両手で背中のホックを外し、涼子の乳房を撫でていく。
「そうよ、それでいいの。もっと強くするの」気持ちよさそうな顔をして真理の乳房も揉みだす。

 それには、真理も負けじと体を屈め乳房に吸い付くと「あ、あ、あ~!」涼子の背中が反り返った。
「か、噛むのよ。オッパイを噛むのよ…」上擦りながら叫び、その言葉通りに乳首を軽く噛んだ。
「いいわ、凄くいい。オ○ンコにもして…」涼子は自分からディルドーの留め具を外した。

 露わになった淫裂からは、真理と同じくネバネバした体液が流れている。
真理はディルドーを手に持ち、乳房を吸いながら淫裂に押し込んでいく。
「気持ちいい。もっと奥までして…」目を閉じ背中を浮かせている。
真理が手の動きを早めると「ヌチャ、ヌチャ!」涼子の淫裂から音が鳴り「オチンチンでされたい…。本物でされたい…」譫言のように言いながら登りきった。

 涼子が登りきると、真理は脱いだ服を着ていくが、下着は着ずに直に囚人服を着た。
着込むとグッタリした涼子をそのままにして外に出ると「楽しんだみたいね。いい声上げていたわよ」待っていた美香が、服の上から乳房を撫でる。
「い、痛いです。オッパイをムチで打たれましたから…」顔を歪めて言う。

 「それくらい我慢しないと。私達だって、相手させられる事もあるんだから」乳房を撫でた手が股間を撫でる。
「ここじゃ、見られます。いつか、別場所で…」
「そうよね。その内、あの新入りとも楽しみたいしね」美香は素直に手を退け2人は歩き出した。

 そして、2人が檻に戻ると桐子は足を広げて自分から淫裂を撫でており、それを見ながら洋子と美貴が抱き合っている。
「もうやっているんだ。あんたもやりたいでしょう?」美香は鍵を開けた。
「はい。痛い思いをした分、新入りに当たりますよ」真理はニヤリと笑い中に入り、服を脱ぎだす。

 淫裂を弄っている桐子も真理に気づき(赤い筋がある。もしかして、ムチで打たれたのでは?)乳房と尻の筋が気になっている。
「気が付いたわね。これはムチで打たれたのよ。本当なら新入りがやられるのにね」桐子を抱きかかえるように座り乳房を撫でだす。

 「新入りは、ムチで打たれるんですか?」
「そうよ。あなたの変わりに、こんな思いをさせられたのよ」撫でている手が乳房を握りしめた。
「ヒ~!」それには思わず悲鳴を上げた。
「こんな痛い思いをしたのは、あなたのせいよ!」指に力が入り爪が食い込む。

 「許して。お願い、許して下さい…」途切れ途切れやっと言えた。
「許して欲しいなら、私にも気持ちいい事してよ。意味わかるわよね?」乳房を掴んだ手が無毛の淫裂を撫でていく。
「レズの相手ですね?」
「そうよ、早くするのよ」真理は仰向けに寝た。

 (レズなんてイヤだけど…)桐子は真理の胸に顔を埋めて乳房を吸いだす。
「そうよ、もっと強く。それに、オ○ンコに入れながら…」息が次第に荒くなっている。
桐子は言われた通りに、乳首を吸いながら淫裂に指を入れると「あ、あ、あ~!」すでに潤っていた膣がまた濡れだす。

 「美貴。私達もやろうよ!」
「そうね、2人で行きましょう」真理の声に刺激されたか、2人はシックスナインになり淫裂を指と舌で愛撫し合う。
(変態よ、ここは変態の刑務所だわ…)その声を聞きながら指の動きを早めた。

 「噛んで。乳首を噛むのよ…」
(痛くないのかしら。乳首を噛むなんて)言われた通りに軽く噛むと「あ、あ~!」真理は背中を浮かせ声を上げ「お、オ○ンコ、強く、もっと深く…」指の動きを早めると(ベトベトだ。膣の中がこんなになっている!)指は水を被ったように濡れていた。
それでも乳首を噛みながら指を早めると「行く、行く~!」そう叫びピタリと動きを停める。

 (行ったみたいだわ。そんなに気持ちいいのかしら?)指を抜くと淫汁が流れ出る。
また、洋子と美貴も時を同じくするように「行く、行く~!」叫ぶなり動きを停めた。
(変態よ、いくらセックスがしたいからと言って、こんな事するなんて変態よ…)1人残された桐子は布団に潜り込んだ。
 
 翌朝「食事よ、出なさい!」美香が鍵を開けた。
「お願いですから、服を返して下さい」全裸の桐子は美香に頭を下げた。
「まだダメよ。検査が終わったら返すと言ったでしょう!」
「私だけヌードはイヤです。それにヘアがないんですよ」

 「そんな事、私の知った事じゃないわ。とにかく出なさい!」美香は嫌がる桐子を外に連れだす。
「新入り、おとなしくしなさいよ。あなたが騒ぐと、こっちも連帯責任を取らされるのよ」洋子が桐子の頬を叩いた。

 「そうよ。昨日だって私が被害を受けたのよ」真理は乳首を潰した。
「でも、私だけヌードです…」苦しそうに途切れ途切れだ。
「言ったでしょう。検査が終わったら服を着れるって。逆らったら、いつまでも素っ裸のままにさせるわよ」
(そうよ、逆らったらいつまでもヌードだし)美香の言葉におとなしくなった。
「やっとわかったみたいね。行くわよ」洋子を先頭に4人は食堂へ向かった。

 食堂へ向かっているのは桐子達だけではなく、どこの檻からも囚人が出てくるから全裸の桐子が目立っていた。
「見て、ヌードよ。しかもヘアがないわよ!」無毛の淫裂を指さして言う。
「ホントだわ。あまりセックスした事なさそうね」ニヤニヤしながら話している。
(ヌードなんて、見なくていいわよ…)桐子は顔を上げられず、下を向いたまま食堂に入った。

 そこには500人くらいの囚人が座っている。
「見て、素っ裸よ!」1人が叫ぶと、一斉に桐子に視線が集中していく。
「可愛い顔しているわね。あの子を抱きたいわ…」
「そうよね、あの割れ目に指を入れたいしね」ヒソヒソ話していくが椅子に座ると両手で股間を押さえたままだ。

 すると「新入りは、先輩のを運んでくるのよ!」
「わかりました…」桐子は真理と一緒に、カウンターに並んで食事を受け取って盆に載せていく。
「あら、これ整形じゃないの」後ろから声がして両乳房が掴まれた。
「放して下さい。食事が…」

 「ちょっとだけよ。それくらい我慢しなさいよ」命令調に言うが真理はそれを黙ってみている。
「もういいでしょう、本物ですから」
「そのようね。今度遊びに行くからね」やっと手が退けられた。

 桐子は盆を持って戻ると「あの人誰ですか?」と真理に尋ねる。
「あんた、偉い人に目を付けられたわよ。あの人は白石沙織と言ってこの監獄の名主なのよ」
「そんなに古いんだ…」
「そうよ。気を付けないと酷い目に遭うからね」真理から言われた言葉を頭に収めて食事を摂っていく。

 そして、それが済むと、洋子達は作業所に向かうが、桐子は美香と一緒に別な場所に歩いていく。
すると「待っていたわよ、ここでやるの!」和子がドアの前で待っていた。
そこのドアを開け、中に入ると小さなベッドがあり、色々な器財が置かれてある。

 それを見るなり、桐子の足が動かない。
「入るのよ!」
「イヤ、イヤです!」ドアのノブを掴み、抵抗している。
その手を押さえ「イヤでも、入るのよ!」強引に中に押し込まれ、ドアが閉められたが「やめて、いやです!」両手で股間を押さえ蹲る桐子だ。



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ハードなものからソフトなものまで官能小説どっさり。自作品のほか投稿もあり。
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