第9話 コンパニオン

 2人は軽くトーストを食べると、桜井の案内でビデオを配給している会社に向かった。
「ここですか、ここなんですね?」そこは、ホストクラブから歩いて、5分ほどの所にあった。

 「覚悟は、いいですね?」
「はい、できてます!」美紀は桜井と一緒に小さな事務所に入った。
「おや、桜井さん、どうなさいました?」
「この方です。電話で話した方がそうです」
「そうですか。私は田端と申しますが、事情をお聞かせ下さい」
「ありがとうございます。実は…」美紀は田端に事の次第を話した。

 その間も美紀の目からは涙が流れていた。

 「そうでしたか、怪しいとは思っていたんですがね」
「申し訳ありませんが、あのビデオを回収させてもらえないでしょうか?」
「回収ですか。こっちも商売ですからね。それなりの代償を払って貰わないと」
「いくら、くらいですか?」
「あれには400万払ってあるんですよ、その他を含めれば500万はもらわないと」

 「そんなにですか!」(500万なんて無理よ、用意できない!)落胆する美紀だ。
「それくらい、当たり前ですよ」
「そんな大金は用意できません」堪えきれず泣き出した。
「それなら奥さん。アルバイトしませんか?」
「アルバイトですか…」

 「結構、金にはなりますよ」
「どれくらいでしよう?」
「人にもよりますが、奥さんだったら、1日10万はくだらないでしょう」
「まさか、売春とか、風俗とかでは?」
「違います。コンパニオンですよ。良かったら紹介しますが」
(コンパニオンか、ヌードも売春もなさそうだし、やってみようかしら?)500万と聞いて、美紀の判断力が鈍っていた。

 「やります、やらせてください!」
「いいですか、6時間勤務で、1ヶ月間は必ずやめない事が、条件ですからね」
「わかりました、辞めないでがんばります」(1ヶ月働けば300万以上になるし…)笑顔になっていた。
「奥さん。それまでは、責任を持ってこのビデオを守りますよ」田端も、してやったりと言った顔をしている。

 美紀は田端からの紹介状を持ってコンパニオンの会社に向かった。
「ここだわ、このビルね」ビルの中に事務所がある。
「すみません、ここで働きたいのですが…」美紀は田端からの紹介状を渡した。
「ああ、あなたですか。言っておきますが、働いたら1ヶ月間はやめれませんからね。辞めても給料は払いませんよ」

 「田端様からお聞きしています」
「そんなら話が早いな。ここにサインして!」契約書が用意されていた。
「ここに、書けばいいんですね」言われるまま記入してしまった。
「私はここの社長をしている川原です」
「すみません、私は山田美紀と申します」2人は挨拶を済ませた。

 「はい、これがあなたの控えです。早速ですが、仕事をお願いしてよろしいでしょうか?」
「私もしたいです、早く慣れないといけないし…」
「そうでしたら、細かい事は主任に詳しく聞いてください。私の家内ですがね」川原は美紀を妻の幸恵に紹介した。

 「とりあえず、こっちにきて」美紀は幸恵に連れられて、女性対がたむろする小部屋に連れ込まれた。
「紹介するわ、新人よ」
「あら、こんな商売に入ってくるなんて、物好きね」興味深そうに見ている。
(嫌らしい目だわ、まともな女じゃない)美紀が予感したとおりだ。

 「身体検査しましょうよ。全部脱ぐのよ、新入りさん」
「いやよ、ヌードなんていやです。どうしてヌードなんですか?」
「気に入らないね。脱げと言ったら、素直に脱ぐのがしきたりなんだよ、新入りさん」幸恵は美紀の髪の毛を掴んだ。

 「い、痛いー。やめて下さい!」叫ぶ美紀に「脱ぐの、脱がないのどっちなのよ!」幸恵は髪の毛を振り回していく。
「ヒー。脱ぎます。ヌードになります!」痛さには耐えられない。
「最初から、そう言えば良かったのよ!」髪を掴んだ手を放したが、数本指に絡まっていた。

 美紀は幸恵や、見知らぬ女性の前で服を脱ぎ始めた。
(恥ずかしいわ、同じ女性の前で裸になるなんて!)着ているツーピースを脱いでいく。
ブラウス、スリップも脱いで下着だけの姿になった。
「いい心がけよ、オッパイを見せたいなんて」
「あそこも見えるかもよ、縦に割れた、オ、マ、ン、コも!」嘲笑の目で見ていた。
(いやよ、見ないで。恥ずかしいのに!)真っ赤な顔でパンティを下げた。

 「生えてない、ヘアが生えてない!」
「ホントだ、子供みたいだ!」絨毛の生えてない性器に、笑い声があがった。
(悔しいわ、私は好きで剃ったんじゃないのよ)泣きたい気持ちを堪え、パンティを脱ぎ捨て、下半身が露わになった。
ピンクに割れた淫裂が露わになり、ごま塩のように絨毛が転々としている。

 「可愛いこと。ヒラヒラがはみ出して!」幸恵はわざと恥ずかしい言葉を投げかけた。
(言わないで下さい、そんな事を)目尻からは涙が滲んでいる。
それでも、美紀は背中に手を回し、最後の布地を退けていく。
「大きいわね、思ったよりも!」
「ほんとね。それって、整形じゃないのかしら。確かめさせて」

 「いや、触らないで。いやよ、やめて!」ブラジャーが腕に絡まったまま、押さえつけられ、両乳房が掴まれた。
「あら、生よ、ほら!」幸恵達は代わる代わる乳房を持ち上げたり、揉んだりして辱めていく。
「やめて、お願いですからやめて下さい!」滲んでいた涙が頬まで流れていく。

 「あら、泣いているの。だったらお帰り。この商売は、そんなに甘くないんだからね」
幸恵が笑いながら言うと「やります。やらせて下さい!」(あのビデオを取り戻さないと!)泣きながら美紀も言う。

 「だったら泣かないの。それから、もっと見せなさいよ、あそこの中も!」
「あそっこって?」
「鈍いわね、あなたのオ○ンコよ!」
「そ、そんな!」顔が真っ青になった。
「やらないなら、お帰り願うわよ」
「やります、やります!」泣きながら、美紀は立ったまま、淫裂に指を入れた。

 (こんな事まで、しなければならないなんて…)震える指で、淫裂が開いていく。
「可愛いわ。こんなにピンクなんて!」美紀の敏感な突起が幸恵に摘まれた。
「い、いたー!」(息が詰まる…)悲鳴を上げる幸恵の、全てが止まり、淫裂を指で広げたまま、太股をブルブルと震わせたままだ。



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イメージ画像は相互リンク先「舞ワイフ」曽根里美様からお借りしています















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