第8話 異次元移動

 「これは何だ?」
「ここは、神様がここから去る場所です」
「去る場所?」
「はい、神様は役目を終えました。お陰で、子孫も絶える事が無くなりましたし…」

 「と、言う事はもう、消えてくれと言うのか?」
「そこまでは申しません。神様自身のご判断で!」
「マヤはどうなる。マヤは?」
「ご心配要りません。私どもが責任を持って、産ませます」

 「そうか。ところで、先代達はここから消えたのか?」
「はい、そうです。ここから消えました。すると、新しい神様が現れるんです。言いにくい事ですが、お役目を終えましたし…」

 「わかった。ここに飛び込めと言うんだな?」
「そこまでは、申しませんが…」言いにくそうだ。
「ここを去る前に、やりたい事があるんだ。いいだろう?」岸川は長老に抱き付き、乳房を吸うと「そんな、もう私は役目を果たしましたから、お許し下さい」慌てている。

 「お願いだ、皆とやらせてくれ。いい思い出にしたい」
「わかりました。でも、エキスだけはお許し下さい」
「わかった、出さないから立ったままで、やらせてくれ」

岸川の言葉に足を開き、背中を向けると「いくぞ!」肉竿を淫裂に押し込んだ。
「あ、あ、あ!」声を上げ「久しぶりだから、気持ちいいだろう?」
「そ、そんな事言えません。気持ちいいだなんて言えません!」途切れ途切れに言うが、淫裂からは淫汁が流れている。

 長年、指と蒲の穂だけが入っていた膣に、肉竿が入って「どうだ。本当の事を言え!」乳房も揉んでいく。
「いいです。気持ちいいです。もっと若かったら産みたいです…」
「素直でいい。次はお前だ!」

 「お、許し下さい!」逃れようとするが、肉竿が入り込んでいくと「あ、あ、あ!」やはり、長年していなかっただけに、反動が大きく肉竿が動くと直ぐに淫汁が流れていく。

 「気持ちいいか?」
「は、はい。凄くいいです。でも、これでお別れです…」
「わかっているよ」岸川は次々と長老の淫裂に肉竿を押し込んで「出すぞ、飲め、飲むんだ!」強引に肉竿を口に押し込んで放出した。

 「これで、心残りはないよ」
「神様、これも、お持ち下さい」かごから服を差し出した。
「これは、俺が着てきた服じゃないか!」

 「はい、跡を残さないようにしませんと…」
「その通りだな」服を着込んでいくと、それを長老達が見守っている。
「これでお別れだな。ヤマのことを頼んだぞ!」
「はい、女王様は、お守りします」

 「頼んだぞ!」それだけ言うと、渦巻く水の中に飛び込んだ。
岸川は徐々に渦の中心に吸い込まれ、体が消えた。
「神様が、お去りになられました」
「はい、お去れました」岸川が消えた後、暫くとどまり、館に戻った。

 「マヤ様、神様がお去りになりました」
「そ、そんな。私がまだ役目を済ませていないのに…」大きなお腹を抱えながら泣きだした。
「神様はマヤ様が気がかりのようでありました」
「気休めは要らないわ、私の子を見ないで去るなんて」
「神様にも事情がおありのようです。私達がこれまで以上に勤めします」長老達は泣き続けるマヤを慰め続けた。

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 一方、渦に飛び込んだ岸川は意識が消えていた。
渦が意識のない体を運び、真っ暗な闇を通り抜け、今度は真っ青な海の上に浮かんでいる。
そして、波が浮かんだ岸川の体を岸辺へと寄せていき、次第に浜辺へと打ち上げられて行く。

 そんな岸川を偶然にも、地質調査をしていた研究者達が見つけた。
「見ろよ、土左衛門じゃないか?」
「まだ息があるかも。警察に連絡だ。それに、救急車も!」
「無理言うな。ここは無人島だ。警察はおろか、救急車も呼べるわけないだろう。とにかく、テントまで運ぼう」岸川は研究者達によって運ばれ、毛布の上に寝かされた。

 「一体誰だろう、どうしてここに?」皆が話し合っていた。
そこに「警察と無線で連絡が取れたが、身元を明かすのがないか、調べて欲しいそうだ」無線を持った男が言うと「わかった、調べる!」岸川の服を調べていく。

 「免許証があるぞ。それに身分証明書も」それを手に持ち、警察と無線で話していく。
「身分証明書がありました。名前は岸川哲治、南西航空の社員のようです」
「岸川哲治…間違いではないか。1ヶ月前に飛行機事故で行方不明だぞ!」

 「間違いありません。免許証もありますから」
「そんな、1ヶ月間も海の中で生きていたなんて信じられない!」警察からの無線に、研究者達も顔を見合わせた。
「とにかく、南西航空と連絡を取るから、世話をお願いします」
「わかりました」無線が切れた。

 「岸川哲治か、聞いた覚えがあるぞ!」
「俺もだ。小笠原付近で消息を絶ったのが、どうしてこんな所に?」
「そうだよな、潮の流れだって違うしな…」不思議がる研究者達だ。

 そんな研究者の中に強ばった顔の男がいた。
「とにかく、意識が戻ってからだな」
「そうだよな、こうしたら目が覚めるよ」岸川を起こして、背中に膝を付けた。
「時代劇じゃないんだ。そんなの、効かないぞ!」

 「とにかく、やってみないと!」ぐっと腕を引いた。
「うっ!」岸川の意識が目覚め始めた。
「ほら、効いただろう」
「とにかく、寝かせろ、それから話だ」また岸川が寝かされた。

 岸川は「ここはどこだろう、あの世かな?」まだ焦点が定まっていない。
「あの世ね、残念だけど、ここは、生き地獄の世界なんでね」
「生きているのか?」
「そうだよ、あんたも運がいいね。とにかく、これを飲んでから話を聞かせてくれ」コーヒーを飲む岸川だ。



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