第18話 最後の復讐
 
 そして、休みが開けた月曜日に忙しさが繰り返される。
紀子は内藤のいるレントゲン室に向かい、金属製の重いドアを開けると、内藤は設備の点検をしている。
「康ちゃん!」紀子は声を掛けると、驚いたように内藤が振り向く。
「あ、紀子か。いま、点検中なんだ。悪いけど、後で話がしたいんだけどいいかな?」
「いまじゃ、だめなの?」
「いま、点検中だしな」
「仕方ないわね。じゃあ、後でね」相手にされなかった紀子は、ふてくされてステーションに戻った。

 すると「紀子。内藤さんの所に、行ってたでしょう!」戻るなり由佳が紀子を叱った。
由佳が初めて見せる怖い顔に、紀子は「話がしたくて…」と不安げに言う。
「だめよ、公私混同しちゃ。今は勤務中なのよ。いくら好きな人でもだめなの!」紀子は看護婦学校の事を思い出した。
(そうだわ、公私混同はよくないことだった…)それは、患者の事に集中させるためで、普通のことだが、紀子はうっかり、学校で言われた事を忘れていた。

 「すみません。二度としません!」
「わかればよろしい。仕事よ」再び笑顔になって紀子に仕事を押しつける。
(素敵な人だわ…。私もああなりたい…)

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 この夜、3人は最後の打ち合わを行っていた。
「ボス、どうやって南条に復讐するの?」
「実は、言いにくい事なんだが、2人に囮になってもらうしかないだ」
「そんなの簡単よ」「いいわよ、囮くらい」2人の女性は笑って答えた。

 「今回は違うんだ。裸になってもらうんだよ。しかも、南条のセックス処理もする事になるんだ…」
「いや、そんなのイヤよ。ヌードはボスにしか見せたくない!」若い女性が叫んだ。
「いいわ、ボス。私がやるから」年上がいう。
「1人では危険だ。2人じゃないと無理だ。なあ、ヌードになってくれよ」

 暫く考えた末に「わかった。死んだお母さんと、看護婦さんのためにヌードになる…」承知した。
「いいか、これを南条と…する前に飲ませるんだ。やつは心臓が弱っているから、倍飲ませてからするんだぞ。間違えると危険だ。犯されるかも知れないぞ」
「する前に飲ますのね。わかった!」ボスは年上の女性に包みを渡した。
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 夜も更けて、もう夜中の3時になっている頃、2人の女性が当直室のドアを開けた。
「よ、珍しいじゃない。どうしたの?」今夜の当直は南条なので、1人残って手にコップをもって出迎える。
「今夜、寂しくて。それで…」切なそうに言い「お願い、見て欲しいの」2人の看護婦姿の女性は唇を重ねて、白衣のボタンを外しだした。
「!」南条は驚いて、黙ったまま見ている。

 そして、コップに入った飲み物を飲み干し、さらに、ボトルからコップに入れて飲み干す。
2人の女性は、ボタンを外し終えると南条に薄笑いを見せて、脱ぎだした。
「オッパイだ!」女性はスリップはおろか、ブラジャーもしてないから、4個の乳房が揺れている。

 そして白衣を足元まで下げた。
「オ、オ○ンコが!」下半身はパンティも着けておらず、腰にガーターベルトを巻き付け、そこからロングのストッキッングを吊っていた。
絨毛は綺麗に手入れされ、南条の性欲をそそっている。
南条は、喉が渇いて、ガブバブと飲んでから、コップを置いて、女性に近寄り年上の女性の乳房を掴もうとした。
 
 「まだよ。レズを楽しんでからにして。それまで見るだけよ。そうだ、精力剤があるわ。今、流行のバイアグラよ」乳房を触ろうとした南条の手にそれを渡す。
「俺は、こんなのなくたって元気だよ」確かに股間が勃起している。
「あら、1人じゃなくて2人がお相手しますのよ」ニヤリと女性は笑う。
「そううだよな。2人とするんだったら、元気つけなくちゃ!」南条は女性から渡されたバイアグラを飲み込んだが、倍の量を飲んだ。。

 「暫く、お待ちあそばせ!」
そう言うと、2人の女性は南条を刺激するかのように、レズを始めた。
「あ、あ、あ、あ~!」若い女は南条にMの字に開脚して淫裂を見せた。
淫裂の回りは、綺麗に手入れしてあるから、奧まで見える。

 そして、年上の女が、その淫裂を舌でなめ始めた。
この女も、淫裂の回りを南条に見せるために、絨毛を剃っていた。
「あん、あん!」淫裂をなめられ、乳房を揉まれて、声をあげだした。
「す、すごいな。2人がこんな関係だったとは知らなかったよ!」この時、南条は自分の体の異変に気づかなかった。
 
 レズは30分程続いた。
「おれ、我慢できなくなってきたよ。心臓もドキン、ドキンと激しく動くよ」
「わかったわ。まずは、お口でしますわよ」
「ああ、してくれよ!」南条は急いで立ち上がり、ズボンを脱ごうとしたが、立ったとたん「あ、あー。く、苦しいー!」胸を押さえながら、うずくまった。

 「あら、どうかなさったの?」(副作用が始まった…)
「ねえ、手でしてあげますわ」苦しむ南条のファスナーを下げて、肉竿を擦っていく。
「……」(やめてくれ!)と叫びたかったが、声にはならない。
返って、肉竿への刺激で、心臓の動きがさらに激しくなっていき「あー、あーぁ、ぁ!」それが、南条の最後の言葉だった。

 女は「どうなさったの。死んだふりなんか、なさって」南条の手首に握り脈をとった。
(死んだわ。これで、復讐は終わった…)
「南条さん、その気がないみたいね。帰りましょうか?」
「ええ、そうしましょう」2人は脱いだ白衣を着終えると出て行き、当直室には、うずくまった南条が1人残され、顔色は徐々に赤みが消えて、蒼白になっていく。



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