第2話 3年の担任
 
 肉竿を拭き、服を直すと寮の中を歩きだすが、どの部屋も空いていて誰もいない。
「俺だけしか、いないのかな?」不審に思いながら歩くと、管理人らしい女性がいた。
「すみません、今度お世話になる後藤です」挨拶すると「ああ、新しい先生ね。どうせなら、女がよかったのに」
「どうしてですか?」
「男1人のために、掃除までしなくてはいけないのよ。女だったら、ここは使わなくていいし」
「そんな事、言わないでくださいよ。立ち背がなくなるじゃないですか。それより、風呂はどこですか。それに食事はどこで?」
「風呂はそこよ。食事は女子寮で食べて」そう言うと去っていく。

 「愛想悪いな。とにかく風呂だな」一旦部屋に戻り、着替えを持って浴室に入った。
浴室と言っても2人がやっと入れる広さで、家庭風呂を一回り大きくした感じだ。
「とにかく、出したから洗わないと」石鹸を泡立てると真っ先に肉竿を洗い出した。
その次に頭を洗い、全身へと移り、お湯で流して浴槽に浸った。

 浴槽で体を温めていると校舎での事が思い浮かんでくる。
(どうして、生徒の前で素っ裸になったんだろう。それに、写真も撮られたし)思い出すと肉竿が膨らんできた。
「やらないぞ。さっきやったからもうやらない!」自分に言い聞かせ、浴槽から出てタオルで拭くが「まだ元気だな。収まってないし」肉竿が水平になったままだ。

 (不潔だわ、オチンチンを堅くして!)
(そうよ。セックスしか考えてない証拠よ)カメラを持った2人は隙間から撮っていく。
「ピン、ピン!」小さな電子音だから後藤は気づかない。
「どれ、リラックスするか」全裸のまま体を動かしていくと、肉竿が揺れ動く。
(でかけりゃ、いいってもんじゃないわよ)(そうよ、男は女の奴隷で十分よ)相変わらず撮り続けた。
 
 浴室で、体を洗い終えるて戻ると、7時を過ぎている。
「飯は女子寮って言ってたな…」濡れた髪を乾かし女子寮へ向かうが「全然、作りが違うじゃないか!」不満に思いながら、食堂に入ると皆が見つめている。
「後藤さん、ここはセルフよ!」管理人が手招きしていて「ここから、持っていくの」お盆に食事を乗せていく。
「どこで、食べればいいんですか?」
「自由だけど、あんたは新米だから、隅にしといた方がいいよ」アドバイスされて、ドアの近くに行き「よろしいでしょうか?」言葉を掛けると「構いません」返事されて、座った。

 後藤が黙って食べていると、女性が立ち上がり、片づけようとする。
「それ、食べてませんよね、もったいないから頂けませんか?」相手は戸惑った顔で「食べますか?」と言う。
「はい、大食ですから」
「じゃ、食べて」皿ごと渡した。
「ありがとうございます。確か、鈴木恭子先生でしたよね?」
「そうよ、これからは馴れ馴れしくしないで!」機嫌悪そうに片付けて席を立った。
「これくらいで怒るなんて、どうかしてる」そう思いながらも食事を済ますと部屋に戻って横になっていく。

 一方、後藤が帰った女子寮では「恭子、男って臭くなかった?」話し掛けている。
「風呂に入ったから、石鹸の臭いがしてた」
「後藤って、恭子が好きなのかしら?」
「何言ってるのよ。私が好きなのは誠子よ。特にここが」シャツを捲り上げて、ブラジャーの下から乳房を握った。
「私も恭子が好きよ」誠子も、恭子のシャツを捲りブ、ラジャーの隙間から乳房を握り返す。
「今夜もいいよね?」「勿論よ、楽しもう」2人は服を脱がし合い、乳房を吸い出す。
「いいわよ。誠子にされると、膣が疼くの」恭子はスカート、パンティと脱いで全裸になっていく。
「ここが、疼くのね?」誠子は恭子の股間に顔を埋めて、敏感な突起を舌でなめた。
「あ、あ、あ~!」恭子は声を上げて自分の乳房を揉んでいく。
「誠子、オッパイにもして…」恭子は乳房と淫裂を触られ悶え声を挙げている。
同じように、あちこちの部屋からも、悶える声が聞こえてきた。
 
 翌朝、後藤は背広を着て、朝食を食べようと女子寮に行くと、恭子がチラリと見ながら食堂に入り、後を追うように後藤が入ると、やはり皆の目が集まっている。
「おはようございます」挨拶したが誰も返事は返ってこない。
「無視されてるようだな」昨日の席で食べていると春子が隣に座った。
「物理の、細井春子先生ですよね?」
「そうよ。それが、どうかしましたか?」
「名前を覚えようと思いまして…」
「つまんない事やってるのね。それより、これ食べて」
「いいんですか、頂いて」
「嫌いなの。だから上げるの」皿ごと渡した。
「遠慮なくいただきます、春子先生は優しいんですね」
「勘違いしないで、嫌いだから上げただけよ」その後は黙って食べていく。
(機嫌悪いのかな。それにしても、ここは異常だな)後藤も黙って食べ、終えると校舎へと向かった。

 校舎に入ると「おはようございます」事務の真理が挨拶する。
「おはようございます。ここの学園で挨拶してくれるのは真理さんだけだよ」
「慣れてないからですよ。皆さんいい人ですから」
「そうだといいんだけど、厄介者扱いされて、イヤなんだよな」
「その内に、慣れますから頑張ってください」真理に励まされて、職員室に入っていくと15人の女教師が振り返った。

 「おはようございます」後藤が言っても、返事は返っては来なかった。
(新米だから仕方ないな)諦めて座り、指導要領所を見つめていると「みなさん、おはよう」校長の歩美が入ってきて「おはようございます」立ち上がって挨拶していく。
(この差は大きいな…)後藤はしみじみ、孤独感を味わった。
「それでは始めましょう。担任ですが、後藤さんには3年1組をお願いします」
それには「いきなり、3年ですか?」驚いた。
「不満ですか?」
「不満とか、そう言うレベルでなく、担任やった事ないんです。それに、免許取り立てですよ」
「だから、3年1組でいいんです」歩美が言うと笑い声が上がった。
「わかりました。やってみます」自信はないが引き受けた。
 
 ミ-ティングが済むと、また学習要領を読んで行くが「そうだ、どんな生徒なんだろう?」気になって調べだしたが「何だ、男だけじゃないか。しかも、20人だけだ…」溜息が出る。
生徒の名前がわかると、教室が気になり、職員室を出て校舎の中を歩き出した。
校舎の中を歩いていくと「ないや。3年はあるけど、1組がない…」なおも、歩いていくと用具置き場の隣に3年1組と書かれた教室があった。

 引き戸を開けて、中に入ると他の教室とは、設備が格段に落ちている。
「何から何まで、女上位なんだな。これは手強いな…」教室を見回していると男生徒が入ってきた。
「今度の3年1組の生徒か?」
「はい、そうです。あなたは?」
「担任の後藤信綱だ、仲良くやろうぜ!」手を伸ばすと、驚いた顔で手を出した。
「よろしくな」手を握ると「いつまで先生やってるんですか?」質問した。

 「ずっとだよ。辞めろと言われるまでここにいるぞ。どうしてそんな事を聞くんだ?」
「だって、3ヶ月程で、皆辞めちゃったし…」
「3ヶ月で辞めたって?」
「そうだよ。女の虐めは怖いんだからね」
「そうか、怖いか。俺はそんなの怖くないな。怖いのは財布が空になった時だ!」
「面白いね、先生って!」男生徒が笑って言った。
だが、後藤を見つめていた陰が(いい気になってるんじゃないわよ。懲らしめてやるわ)怒った顔になっていた。



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