6 衣装 

 それから数日経ち、いよいよルミが司会するバラエティ番組が始まる日を迎えた。
ルミは朝から忙しく動き回り、リハーサルを数回行い、放送開始までもう1時間しかない。

 「白石君、衣装を着替えないと!」
「そうでした。着替えてきます」ルミは小谷に連れられ、衣装室に入った。
「用意したのを着せてくれ!」小谷は衣装担当の女性に指示をして「あれですね?」若い女性は黒いドレスを取り出した。

 それを見て「これを着るんですか?」驚きの声を上げるルミだ。
「そうだ。急いで着替えるんだ。時間がない!」
(いや、こんなの着たくない!)顔を曇らせれ受け取って着替え室に入っていく。
ルミは言い付けを守って、着を着けてないから、シャツ、ズボンと脱ぐと、全裸になってしまう。
股間が今までと違って、短い絨毛に覆われていた。

 ルミは受け取ったドレスに足を通し、肩紐を掛けたが背中が丸だしで、尻の肉まで見えている。
また、ノースリーブだから、胸の部分が大胆にVカットされていた。
乳房ギリギリまでカットされ、ルミの大きい乳房はドレスからはみ出し、膨らみが半分見えている。

 「こんなの姿を見られたくない…」鏡に写る自分の姿に顔を曇らせているが「終わったか?」外からは小谷が声を掛けた。
「は、はい。終わりました」急いで着替え室から出ると「大胆ですね。今までの白石さんと違ってエロチズムですね…」衣装担当も(大きいわ、白石さんは巨乳だったんだ!)脇から覗く乳房の膨らみを眺めている。

「急いで。スタジオに入ってくれ!」
「は、はい!」ルミは小谷と一緒にスタジオに入ったが、衣装に「すげえ、大胆だ!」プロデューサーやアシスタントが驚きの声をあげていく。
それはスタッフばかりでなく、出演者も驚いていた。

 「これがあの白石ルミか?」あまりの変身ぶりに驚いている。
そんな中で最終チェックが行われ、秒読みが始まった。
「はい、30秒前!」慌ただしさが漂い「10秒前」アシスタントが手を挙げていく。
「5、4、3、2、1、キュー!」生放送が始まった。

 モニターにルミの上半身が映し出された。
乳房の膨らみが、ドレスから飛び出している姿が放送されている。
(オッパイがはみだしている…。恥ずかしい…)緊張のためではなく、恥ずかしさで顔がこわばっている。

 だが、ルミは逃げることができないから「皆さん、こんばんわ。司会の白石ルミです…」慣れた口調で話していく。
プロとしての意地で番組を進行させていくルミだった。
幸いにも、番組はトラブルもなくフィナーレに入り、出演者がルミの後ろに並んでいる。

「今晩はいかがでしたか?」ルミが話しているが、ドレスの腰の部分から手を入れられ尻を撫でられていく。
(ダメ、触らないで!)生放送なのでどうすることもできず、やりたい放題だ。
指も肛門に入れられ(痛い。抜いて!)それでも、リハーサル通りこなしていく。
「はい、終了!」それと同時に振り向くと、手は抜かれて誰がだかは不明だ。

 翌日のスポーツ紙は、一斉にルミの乳房のはみ出した写真を一面に掲載していた。
「こんな姿で撮られるなんて!」泣きながら破り捨てるルミだ。
しかし「好評でしたよ。清純派の変身で今夜の視聴率が楽しみですよ」
「そうだよな。オッパイの膨らみだけを、チラリと見せるところがいいんだよな」勝手なことを言う役員達だ。

 しかし、菊池が司会の番組はあまり、評判がよくはなかった。
「中山君、菊池君のとこはどうかね?」
「まだ、始まったばかりですから、何とも言えませんが…」
「そうだな。1ヶ月は様子を見るか」そんな会話が行われていた。

 ルミは深夜番組なので、昼からの出社に変わっている。
「白石君、社長がお呼びだ!」
「はい。わかりました」いつものように社長室に入ると「待ってたよ。さっそくやらせてもらうよ」2人はルミの部屋に向かう。
「今日は四つん這いでやらせてもらうよ」その言葉に全裸のルミはベッドの上で四つん這いになっていく。

 「いくよ!」肉竿のピストンが始まった。
「あん、あん!」悶え声をあげるルミで、社長が終わると服部達の相手もしなければならない。
それが決まりだから、ルミは淫裂から淫汁を流しながら、悶え声をあげていた。

 4人の相手を終わると、今度はリハーサルが行われる。
「白石君、昨日のドレスがよかったよ。今夜も着るんだろう?」雑誌社の記者がスタジオに取材に来ている。
「それはわかりません…」顔を赤らめて答えるルミだ。
「期待してますよ。ヌードを!」(勝手なこと言わないで!)怒りを堪えてリハーサルを始めていくルミだ。

 リハーサルも順調に進み、1時間前で着替えとなった。
「白石君、今夜はもっと、大胆に行こう」衣装室で小谷はドレスを渡した。
「許して下さい。これですとオッパイが丸見えです…」
「乳首が見えないから平気だ。それとも、あの写真が公開されてもいいのか?」泣き出すルミだ。

 「いやだったら、早く着替えるんだ!」ルミは泣きながら着ていた服を脱ぎ、全裸になると衣装を着ていく。
今日の衣装は、数センチの布が帯状になっていて乳房を隠している。
かろうじて、乳首が隠れているが、乳房の膨らみは丸見えになっている。
さらに、尻肉の全てが丸だしになっている。

 「見えないかしら?」淫裂が見えないか、鏡に背中を映して足を広げた。
「性器は見えない!」安心するが「時間だ。急いでくれ!」小谷がせかしていく。
「はい。終わりました」乳房を恥ずかしそうに隠しながら着替え室から出てきた。
「本番では絶対に隠すなよ。よけいにいやらしく見えるからな」小谷は注意いしていくがルミは黙ったまま歩いていく。

 スタジオでは、スタッフがルミの衣装に驚いている。
乳首こそ隠しているが、乳房の膨らみが丸だしになっているのに「すげえ!」取材に来た記者は、一斉にルミの乳房を晒す姿をカメラに撮っていく。
(いやよ、オッパイを出している姿なんか撮らないで!)真っ赤な顔に染まっていくルミだ。

 「もうすぐ本番です、関係者以外はスタジオから出て下さい!」その言葉に記者達はスタジオの外に出た。
「本番2分前!」秒読みが始まり緊張するルミだ。
「5、4、3、2、1、キュー!」放送が始まった。

 テレビには乳首こそ隠しているが、乳房を露にしているルミの姿が映し出されていた。
「社長、視聴率が上がっていきます」
「当然だろうな。白石のオッパイが見れるんだから!」平然とする後藤だ。
後藤の言う通りにルミのヌードで開局以来の視聴率を稼いでしまった。

 翌朝もスポーツ紙はルミの大胆な姿を乗せている。
週刊誌も、乳房を晒す写真を載せていた。
「私はヌードモデルじゃないわ!」泣きながら新聞を破るルミだ。

 だが、どの新聞も視聴率が上がっていたのを報じているが、ルミの抜けた番組の視聴率が下がっていたにを報じてはいない。
「ルミばかり目立って!」後を引き継いだマコは悔しかった。
視聴率が伸びないので焦っていて「絶対ルミにだけは負けたくないわ」マコは意地で奮い立っていた。



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