10.折檻

ーーあり得ない……

 そう思いいくら心で嫌がっても、町田先生の命令は絶対で世にも恥ずかしい「お仕置き」を実行してしまう私。今から真夜中の通りに出て、学校に行かねばならないんです。それも絶対誰にも見られたくない格好で。

 操られる体はどんどん服を脱ぎ捨て全裸になると、室内に干してあった水着を手にします。それは正ちゃんを悩殺するためにあえて選んだ、純白で小さ過ぎるハイレグビキニ。全裸よりはまし、と言う程度で、とても町中を行く格好ではありません。

 さらに破廉恥な命令に操られる私は、室内を見回すと書き込み式で大きなカレンダーを一枚破ります。そしてマジックで「私は変態です」と大書すると、ブラの背中にテープで留めました。

 ビーチでさえ注目の的だった白い極小水着で外を歩くなんて全裸と変わらず、正に「変態」でした。真夜中とは言え学校までの路上に降り立った時点で、これは現実なのか悪夢なのではないかと疑ってしまうような物凄い羞恥に胸を締め付けられ、脚が竦み上がります。

 ところが町田先生の「お仕置き」はさらに過酷な仕打ちが追加されてたんです。何と、途中で場所を変え、三度オナニーして極めて来いと命令されました。私は路上を見渡す限り誰もいないのを確認すると、さっそくしゃがみ込んで胸と股間を弄り始めました。もちろん体が勝手に動いてしまうんですけど、死ぬ程スリリングな状況の中での猥褻行為は恐ろしく刺激的ですぐに夢中になってしまい、程なく訪れた絶頂を「イク!」と大声でわめき、ビシャッと体液をまき散らしてしまう有様でした。

 そして覚束ない足取りでフラフラと夢遊病者のように深夜の路上を歩き、学校までの中間地点辺りで体が勝手にしゃがんで2回目のオナニー開始。少しは道端の物陰にでも隠れれば良さそうなのに、操られる体は自由にならず、月明かりの下での半裸オナニーなんて辛過ぎます。涙がボロボロこぼれ落ちましたが、体の方はあっと言う間にはしたない反応を示して燃え上がり、まっしぐらに絶頂へ向けて駆け上がっていきました。

 ところがその時、何と前方から酔っ払いの男性が2人近付いて来たんです。一気にボルテージが下がりましたが、せわしなく局部を弄り回す手指の動きは一刻も止まってくれず、恥を晒してしまうのも時間の問題でした。そしてついに、若いサラリーマン風の2人の酔っ払いが至近距離からオナニーに耽っている私をジロジロ覗き込んで来ました。

「この子、変態だってよ」
「めちゃくちゃカワイイのにな。かわいそうに」
「見てていいんだよな」

ーー早く、どっかへ行って! ああっ! 駄目駄目、イッチャウ!

 とうとう派手に極めてしまった私。声だけは我慢したものの、2人の酔っ払いに見せ付けるかのごとくビューッと潮を吹き上げていました。

「こりゃヤベエや。マジで変態なんだ、この子」
「放っといて帰ろうぜ」

 酔っ払い達はおっかなびっくりと言う感じで行ってくれたんですけど、あまりにも強烈な絶頂でしばらく立つ事も出来ず、全身をジーンと甘美に痺れ切らせていた私は、恥辱が極まって本気で死んでしまいたいと思いました。

 でもまだ破廉恥なオナニー三回のノルマは達成していないんです。ようやく目指す学校の門が見えて来たと言うのに、「私は変態です」の文字を背中に掲げた私の体は路上にしゃがみ込んで、胸と股間に手をやり自慰行為の体勢に入りました。死ぬ程嫌なのに体を淫魔に乗っ取られたかのようで、乳首とクリトリスを指が摘んでしまった瞬間から、アア、アアッ! とエッチな声が出ちゃうのも我慢出来ず、まっしぐらに絶頂に向かっていきます。どんなに嫌がっても体の弱点を一番良く知っている自分の指に敵うわけがなく、繰り返される度にどんどん感度も増してしまう悪夢の展開でした。

 ところが又しても邪魔が入ります。「もしもし、どうかされましたか?」 と言う声を聞き、ハッとその声の主を見た私は全身の血がサーッと引いていくのを感じました。パトロール中の警察官が不審に思って声を掛けて来たんです。もうおしまいだ、と思いましたが、それでもオナニーを続ける手指は止まってくれません。

「あ、あのう……こんな所で、困りますよ」
「すみませーん!」

 警察官は、「私は変態です」と言う掲示を背中に貼って半裸でオナニーに耽っている私に戸惑いながら注意して来たんですけど、その時聞き覚えのある大声を上げて人がやって来ました。町田先生です。

「申し訳ありません。こういうプレイでして」

 警察官は町田先生に注意を与え、早く家に帰りなさいと言い残して去って行きました。

「遅いと思って見に来てよかったぜ。少しは懲りたか、この浮気娘め」

 私はショックでヒックヒックとしゃくり上げるような嗚咽が止まりませんでした。なのにオナニーはまだ続いています。

「よしよし、辛い事なんか忘れさせてやるからな。しゃぶれ」

 涙でにじむ視界の先に悪魔の勃起ペニスを見つけた私は、フラフラと近寄ってその肉塊を口に頬張っていきます。すると絶対に抵抗出来ない町田先生の濃厚な匂いと、熱くて逞しい感触で脳髄が桃色に痺れ、私はもう何も考えられなくなりました。とうとう弾けてしまった淫らな肉の歓びを貪るばかりです。

「お、いきなり気をやりやがったな。その調子でオナニーも続けろ。二度と変な気を起こさねえよう、俺のチンポの味を体に刻み付けるんだ」

 もうここが夜の路上であると言う事も気にならず、私はこの素敵な肉棒の魅力に頭を痺れさせ、はしたなく体を弄り続ける変態淫女と化していました。

「ところで、お前そんなエロ水着でデートしてたのかよ。とんだスケベ女だな。それで田岡のやつとヤリまくった、と。どうだ、図星だろう?」

 後頭部を先生の手に押さえ付けられてせっせと口を使っている私は返答出来ませんでしたが、見られてたのかと思うくらい、その言葉は正確でした。

「お前の考える事なんざ、とっくにお見通しなんだよ、バーカ。俺に何度も中出しされたお前のマンコは、もう他の男のチンポじゃ絶対満足しねえ。オラッ! たっぷり飲んで反省しろ」

 私はただ町田先生の手の内で踊らされてただけだったんです。それを知らされてると、絶望を通り越して諦めの心境に陥り、口中に発射された精子をゴクリと飲み下すと、今度こそ抗い難いこの男のチンポへの隷属意識がハッキリと芽生えて来たのを感じました。

ーーああ、もう駄目。私、本当に町田先生のチンポに支配されちゃうのね……うああ、す、素敵だわ、ま、又イッチャウウッッ!!

 でもまだ町田先生のお仕置きは始まったばかりだったんです。

「付いて来い」

 極めまくってほとんど失神寸前だった私ですが、先生がそう言って歩き始めると、操り人形の辛さでどうしても後を追ってしまいます。誰もいないとは言え、夜の校舎に入り込み神聖な学舎を半裸で行く恥ずかしさと罪悪感で私はもう生きた心地もしませんでした。そしてたどり着いたのは校舎の屋上でした。とても広くて、普段はお弁当を食べたりおしゃべりの話を咲かせる生徒達の憩いの場ですが、月明かりの中不気味に静まり帰った今はもちろん無人です。

「全部脱いで、そこに座れ」
「な、何をされるんですか、こんな所で」

 私は極小水着まで脱ぎ捨てながら、凄まじい不安を口にせずにはいられません。言葉自体は操られてはいないんです。でも町田先生が低い声で言うと、質問に対してウソを吐く権利は与えられてはいませんでした。

「千寿、お前昨日俺の女になると言ったのはウソだな?」
「ウソでした」
「俺を欺して油断させ、田岡とセックスし中出しされて、解毒した気になってたんだろ? そうだな?」
「はい、そうです」
「面白え。やつに未練なんか持たねえように、完璧に寝取ってやるからな」
「そんな事……出来るわけがありません、うっ、うっ、うっ……」

 全裸になった私は町田先生の尋問に正直な答を返してしまい、酷い言葉に抵抗を口にするのがやっとでした。ハッキリ彼から引き離されると言われた私は、シクシク泣き始めてしまいます。
  
「お前の体はもう俺の物だ。俺のチンポじゃないとイケねえし、他の男に中出しされても解毒出来やしねえ」
「そんなのウソですっ!」
「往生際が悪いな。本当の事を教えてやろう。俺が許さない限り解毒は出来ねえんだよ。だから菜穂は解毒出来たんだ。つまり、お前は一生俺の女っつうわけだ」
「そんな……お願いです、許して下さい」
「もう、いいだろう。コイツをくわえな」
「い、イヤです……んんっっ!!」

 そこで先生が突き付けて来た物を見て、ハッと息を飲んでしまいました。それは黒革ベルトに取り付けられた男性器型の道具。先生は小型のペットボトルを出して、中のローションのような半透明の液体を振り掛けると、ソレを私の口に押し込んで来ます。するといくら嫌がっても逆らえない私の口は、咽奥に当たるまでズッポリとおぞましい道具を頬張ってしまい、例の薬の匂いが脳髄を痺れさせ思考能力を奪っていくようでした。

「俺のチンポで象ってやったから、うめえだろう。しっかり味わえ」
「んーっ!」

 後頭部に回したストラップで固定されると口が利けなくなり、先生はさらにとんでもない命令を下しました。

「この薬を自分で感じる部分に塗り込め。一滴も残すんじゃねえぞ。まず乳からだ」

ーーそんな事したら、私狂ってしまう!

 匂いを嗅がされただけでオナニーが我慢出来なくなった薬の効果はよくわかっています。でも町田先生の命令で勝手に動く手指が乳房に満遍なく薬を塗り込めて来ると、それだけでおぞましい興奮がゾクゾクと込み上げ、最後に乳首にまで執拗に薬を塗ってしまう頃には、全身がワナワナと慄えてしまうのが止まらなくなっていました。

「よし、今度はマンコの中に何度もタップリ塗り込め。クリトリスにも皮を剥いてしっかり塗るんだぞ。」

 これはもうオナニーを強要されてるのと変わりませんでした。薬剤はまだかなり残っており、女性器の中の奥深くまで薬塗れの指をもぐらせながら、もう片手の指でクリトリスの包皮を剥き上げて本体にネチネチと薬をなすり付けていると恐ろしく心地良く、私はペニス型をギリギリと噛み締めながら何度も極めてしまいました。

「最後は千寿の大好きなケツノアナだぜ。使い切っちまいなよ、ヘヘヘ……」

ーーオシリは嫌あっ!

 「大好きな」とからかわれた尻穴は強烈な浣腸セックスで完全に目覚めてしまい、今や私にとって最大の弱点なんです。だけど操られる人差し指が薬をタップリ盛って羞恥の穴にズブズブと打ち込まれて来ると、たちまちあり得ない程素晴らしい快感が背筋をヒタヒタと這い上がって来て、私は激しく狼狽しました。そして中でクイクイと指を蠢かせて薬を塗ると再び引き抜き、又も薬を追加した指が入って来るんです。結局前以上のハイペースで極めてしまった私は、薬を使い切る頃には完全に自分の指に打ちのめされ、全身がヘロヘロに脱力していました。

 だけど本当に恐ろしい折檻はこれからだったんです。私は何とアナルに付け根まで指を挿入した状態で手錠を掛けられ、屋上の手すりを背に例の恥ずかし過ぎる大開脚の姿勢を取らされました。そして首輪を手すりに繋がれると、最後に目隠しまでされてしまったんです。

「どうだ、学校の屋上でマンコをおっ広げた気分は? その格好で動くんじゃねえぞ。俺は今から帰って一眠りして来るから、ケツノアナでも弄って反省してろ」

 そう言い残した先生の気配が行ってしまうと、いよいよ薬を塗ってしまった箇所が猛然と疼き始め、私の地獄が始まったのでした。




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