SM小説『ヘンタイ女教師』

二次元世界の調教師 作




2.ヘンタイ女教師に捕まるロリコン教師

 ところが、こうして俺が無人の体育館を離れトイレでせんずって出すかと思っていると、困った人がやって来てしまった。

「小原先生、もう誰もいないのね」
「ええ、皆もう着替えて帰る所です。私も……」

 身の危険を感じた俺はさっさと体育館の戸締まりを済ませて出てしまおうとしたが、その困った女性は香水の匂いをプンプンさせながら、そうはさせじと俺ににじり寄って、いきなりジャージの上から勃起ペニスを掴んでしまった。

「やめて下さい、中川先生」
「あら、どうしたの? 康夫君。こんなにビンビンにさせちゃって、ふふふ……」

 誰もいないと知って俺を下の名前で呼び、どうにも勃起が治まらないムスコを弄り回すと言う、とんでもないこの女性は、国語教師の中川真知先生である。そんな狼藉を働かれても抵抗しない俺もどうかと思うだろうが、これにはのっぴきならない理由がある。

「又、絵里ちゃん見てエッチな事考えてたんでしょう。全く康夫君たら昔からドスケベなんだから」

 しなだれ掛かってクラクラするような女の体臭と香水で俺を悩殺し、股間をニギニギして来る真知先生の前に、俺は暴発してしまいそうなのを堪えねばならなかった。「昔からドスケベ」と言う言葉は、そのまま彼女に返してやりたい。何の因果か同じ職場となった真知先生は、俺自身が高校時代に教わった、困った恩師なのだ。いや「恩師」なんて本当なら彼女には最もふさわしくない言葉だと思う。何しろ真知先生には、当時童貞だった俺の筆下ろしをして貰ったと言う、人には言えない過去があるのだ。誓っても良いが、俺の方は先生とヤリたいなんて気持ちは全くなかったのだけど、ほとんど逆レイプのように奪われてしまったのだ。

「いい加減にして下さい!」
「きゃっ!」

 確か20年以上前の、あの時もそうだった。俺はまさか真知先生がここまでヘンタイで困った女性だとは思いもよらず、軽いおふざけ程度かとたかを括ってるうちに、どんどん窮地に陥ってしまったのである。ジャージの上から嫌らしく股間を撫で回していた彼女の手が、とうとうパンツの中にまで侵入して来るに及んで、俺はもう我慢ならなくなり、真知先生の手を引き剥がし突き飛ばしてしまった。

ーーしまった! この人を怒らせると面倒なんだよな……

 途端に女っぽく悲鳴を上げた真知先生に、俺は大いに後悔する。彼女は自分が女である事を最大の武器に、男を弄ぶ女狐なのだ。単純な力比べの喧嘩ならまず負けない自信のある俺だが、昔から女性が苦手でどう対処して良いのやらわからない。果たして真知先生は、とんでもない報復を始めてしまった。その場で、いきなり着ていた服を脱ぎ出したのである。

「お願いです、そんな事はやめてくれませんか」
「あら、別にいいのよ。見たけりゃ見ても」
「あ、いや、見たいわけじゃありません」
「失礼ね」
「あ、それじゃ、僕はこれで失礼します」

 全くこんな女性はどう扱ったら良いのだろう。俺はあっと言う間にベージュの下着だけになってしまった真知先生をチラッと見てしまって慌てて目を反らせ、一か八かその場を素早く去ろうとした。だがもちろん彼女はアッサリ許してくれる程ヤワなヘンタイではなかったのだ。

「キャーッッ!!」

ーー駄目だ、もう間に合わない

 もう夜遅く静まり帰った学校中に聞こえてしまいそうな悲鳴を上げられて、俺は観念した。たぶんこれだけの大声を聞き付けた誰かがやって来るに違いなく、素知らぬ顔をしてずらかろうとしていた俺の目論見は頓挫した。まずい、非常にまずい。これでは俺が真知先生を襲って逃げようとする暴漢魔ではないか。小心者の俺は冷や汗をかきながら瞬時に頭をめぐらせ、真知先生にすがり着くようにして懇願した。

「人が来そうですから、すぐに服を着てくれませんか、お願いです!」
「じゃあ、もう私に逆らったりしないのよ。わかった? 康夫君」
「わかりましたから、早くして下さい!」

 やはり悲鳴を聞き付けて誰かやって来るらしき物音が聞こえ、俺は生きた心地もしない気分で真知先生と必死に交渉する。とにかくこの場だけは何とか繕わなくては。だが、このスリル満点危機一髪の状況に、俺はあろう事かひどく興奮して股間が凄まじい勢いで昂ぶってしまうのをハッキリ感じていた。

「おーい、どうかしましたかー」
「何かあったんですかのー」

 そう声を掛けながら駆けつけたのは、いつも一番遅くまで残って仕事している教頭と、住み込み警備員の老人である。見るからに運動不足で肥満体の教頭も、枯れ枝みたいに貧相な小男の警備員も、本当の不審者相手には役に立ちそうもないが、果たして真知先生の強烈な悲鳴に仕方なく、おっかなびっくりやって来た様子だ。それでも俺にとっては十分な脅威であり、小声で真知先生にお願いする。

「先生、何とか言ってやって下さいよ」
「ごめんなさい、転んじゃってー。何でもありませんよー」

 そのくらいであんな大きな悲鳴を上げるのかよ、と思いながら、俺も話を合わせる。

「気を付けて下さいよ、中川先生。あ。教頭先生、そう言う事ですから。どうもお騒がせしました」
「何でもないのならええんですがの。もう、皆さんお帰りですよ」
「あ、教頭先生。私、小原先生とクラブの事でお話がありますので」
「体育館で?」
「はい。終わったら鍵を掛けて帰りますから、お構いなく」

ーー体育館で話って、何だよ! ヤバイ、警備員のじじいは勘付いてるぜ

 体育館は一般の校舎から離れた場所にあり、そこから聞こえる悲鳴は相当大音量だったわけだ。明らかにおかしな弁明で取り繕う真知先生に、教頭も警備員も怪訝そうだが、それよりも関わり合いになりたくない、と言う気持ちが強いようだ。そして黙ってる警備員の老人がニヤリと笑ったように思われて、俺は気が気ではなかった。

「では私ももうじき帰りますから、後はお願いしますよ」
「まあ、ええ加減な時間に帰りんさいの」
「私達はもう一、二時間くらいで帰りますから、見回らないでも結構ですわ」
「へえへえ、まあお好きなように」

ーー二時間も何の話があるって言うんだよ!



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作者二次元世界の調教師さんのブログ

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