ファンタジー官能小説『セクスカリバー』 Shyrock 作 |
それは遠い遠い昔の話。
ロマンチーノの若き王子・シャムは、父王から突然の命令を受けた。
「シャムよ、ついに旅立ちの時がやって来た。すぐに行くのだ!」
王はとても気合が入っている。
「旅立ち? 行く? そんなこと急に言っても……いったいどこに行けって言うの?」
シャムは唖然とした。
「うん、実は遥か遠いムーンサルト城から傷ついた兵士がやって来て、最後の一言だけ告げて息を引き取ったのじゃ。彼の話によるとムーンサルト城が、メドゥーサ率いる魔物の軍団に攻め込まれ、陥落してしまったと言う……。このままではこの城も危ない。そこで勇者トロスの血を引くお前に倒しに行って貰いたいのじゃ」
「へ? おいらひとりで?」
「そうじゃ。お前はもう18歳じゃ。しかも腕が立つ。それとも何か? まさか、トロスの血を引くおまえがおじけづいたと言う訳ではないだろうな?」
「あのな、親父!」
「親父だと? あのな、せめて父上と呼べ、父上と。仮初めにもおまえは由緒正しきロマンチーノ国の王子じゃぞ」
「はいはい、父上さま。でも敵って魔物の軍団なんだろ? いくら何でもひとりで戦えとはそんな殺生な?」
「メドゥーサは美人らしいぞ?」
「ほ~、美人か? う~ん、ちょっと考えてみてもいいかな~?」
「(ふふふ、我が息子の弱点を知ってるもんね~♪)」
「なんか言ったか?」
「いや、何も言っとらんよ」
「やっぱりやめた!」
「どうしてじゃ? メドゥーサたち魔物がそんなに怖いのか?」
「いや、そうじゃなくって~、城にいれば、神官や召使いの女のコたちとお風呂遊びができるもんね~♪」
「ああ、何と。嘆かわしいことじゃ……。わしがちょっと甘えさせ過ぎたかなぁ……」
「そんなこともないと思うよ。父上の真似をして来ただけなんだけどなぁ~」
(ドテンッ!)
王はずっこけてしまったが、立ち上がる瞬間ひとつの名案が浮かんだ。
「おお、そうじゃ! ではこうしよう~。神官や召使いの中でおまえが最も気に入っている女のコを一人だけ連れて行っていいぞ~!」
「ほほう♪ それなら考えてみようかな? で、連れて行って、途中で何をしてもいいの?」
「もちろんじゃ! あんなことやこんなこと、何でもやり放題じゃ~!」
「あんなことやこんなことしていいのか? よっし! それなら行って来るぜ~!」
「どひゃあ~! 何と現金なヤツ。まあ、いい、行く気になってくれたならのぅ。よし! では頼むぞ!」
王はニコニコ顔であった。
「で、誰を連れて行きたいのじゃ?」
「う~ん、ミーナはオッパイの触り心地がいいし、マドンナはお尻の肉の付きがいいし、ローザはなびく髪が美しいし、ターニャはちょっとロリっぽさがたまらないし……」
「むむむ……勝手にせい……」
「あっ、そうだ! イヴにしよう~! 美人でセクシーな看護婦さん、じゃくて~、美人でセクシーな神官さん♪ 彼女に決めたぞ! 父上!」
「うん、おまえが好みそうな女じゃなあ~。彼女なら剣の腕も確かだし、白魔法も少々使えるしのう。よし決まった! このことはわしからイヴに伝えておくからな。では明朝立つがよい!」
「ははあ~、父上! メドゥーサを見事倒して参ります~!」
「おお、頼んだぞ!」
⚔⚔⚔
「ということなんじゃ。急で悪いが、明朝、息子のシャムとともに旅立ってくれんか」
「まあ♪ シャム王子とお二人で旅ができるなんて大変光栄ですわ。喜んで行かせていただきます!」
「そうかそうか。では頼んだぞ。もし旅の途中でシャムがあんなことやこんなことをしたいと言ったら、すまぬがヤツの言うとおりにしてやってくれ」
「いや~ん、そんなぁ……(ポッ) でも、シャム王子がおっしゃれば、あんなことやこんなこと、お受けいたします」
「うん、頼んだぞ。それにしてもおまえは見れば見るほど良い女じゃのう。わしが欲しくなって来たわい」
国王はイヴの腰の辺りをしげしげと卑猥な目つきで眺めた。
「国王陛下、そんなに見つめられたら恥ずかしいですわ(ポッ) では、明朝、旅立ちます!」
かくしてシャムのエッチな……ではなく過酷な旅が始まった。
シャムとイヴは身支度を整えて、ロマンチーノの城を後にした。
二人が国王から授かったものは、『胴の剣』『パン5個』『薬草10本』そして『100G』であった。
「親父のヤツ、相変わらずケチだな~。なあ、イヴ、そう思わんか?」
「そうね~。でもシャム王子はそれほど国王陛下に信頼されてるってことじゃないかな?」
「ものは思いようかぁ」
「お金なんかは途中で魔物を倒せば手に入るし、どうにでもなるわよ」
「それもそうだな」
「そうよ。がんばりましょうよ」
「うん、夜のエッチもな?」
「いやぁん! エッチな王子さま~」
「イヴ、城の外で『王子』というのはやめてくれないか。これからはシャムって呼んで欲しいなぁ」
「分かったわ、シャム!」
城の周辺にはすでにスライム等ザコの魔物が出没したが、経験値とゴールドを稼ぐにはちょうど手頃な敵といえた。
陽も暮れてきたので宿屋を探したが、町まではまだ遠く宿屋を見つけることができなかった。
二人はやむを得ず木陰などを探して野宿することになった。
野宿であっても、若い男たるもの美女が横に寝ていると興奮しないはずがない。
ぐっすり眠っているイヴの胸元にシャムがそっと手を差し伸べた。
「ううん……」
イヴは昼間の魔物たちとの戦闘の疲れもあってなかなか目を覚まさない。
イヴが熟睡していることをよいことに、大胆になったシャムは神官服の裾をまくりあげ太腿に指を這わせた。
眠っていてもくすぐったいのか時折声を漏らすイヴ。
「あぁ……」
イヴの声に起きたと勘違いしたシャムは少し驚いたが、依然イヴはすやすやと寝息を立てている。
シャムはさらに図々しくショーツの中に指を差込み繊細な部分に触れる。
繊細な部分はすでにじっとりと湿気を帯びている。
「あぁん……」
指に伝わる柔らかい感触と、イヴが時折漏らす切ない吐息がシャムの下半身を元気づける。
イヴが目を覚まさないようにしながら、淡いピンクのショーツをそっと下ろす。
片足だけを完全に抜き取って顔を近づける。
甘く官能的な香りがシャムの心を酔わせる。
その時シャムはイヴのクリトリスがキラキラと輝いていることに気づいた。
「あれ? イヴはどうしてクリトリスが光ってるんだろう?」
クリトリスの不思議なきらめきが気にはなったが、高揚感がそれを打ち消していく。
イヴの脚を大きく開かせ腰を高速で前後させるシャム。
ただし情交中であっても、敵に不意を突かれないよう、背中の剣はすぐに抜けるよう意識している。
「う~ん、背中の剣が邪魔で騎乗位ができないよ~。よし、正常位1本で攻めまくるぞ!」
ギンギンに怒張した肉柱が美しい亀裂を出し入れする様子は実に卑猥だ。
「ああっ……」
「おおっ! すごい締めつけ! 気持ちいい~~~!」
ズッコンバッコン、ズッコンバッコン!
腰を深く突き込んだシャムはうめき声をあげて短時間で果ててしまった。
⚔⚔⚔
夜が明けて、シャムが旅の支度をしているとイヴがそっと話しかけてきた。
「ぐっすりと眠ったからかしら? 昨日の疲れが全部吹き飛んで今日はすこぶる体調がいいの。あっ、それと昨日の戦闘で負ったかすり傷が全部治ってるわ!? おかしいなぁ。どうしてかな?」
「ははは~! きっと一晩ぐっすり眠ったからHPが回復したんじゃないか? 僕だってほら元気、元気~」
「昨夜ね、すごくエッチな夢を見たの~」
「どんな夢?」
「そんなこと恥ずかしくて言えないよ」
イヴはまるで少女のようにポッと顔を赤らめた。
二人はメドゥーサに滅ぼされた国ムーンサルトを目指していた。
シャムと幼ななじみのユマ姫(18才)の消息も気になるし、ムーンサルトへ行けば宿敵メドゥーサの手掛かりが掴めるかも知れない。
(ユマ姫は今どうしているだろうなぁ……)
シャムは空を見上げ遠い昔を回想していた。
幼い頃、こっそりと木陰でユマ姫と『お医者さまごっこ』をして遊んだことが懐かしく思い出される。
(あぁ、あの頃のユマはアソコにまだ毛が生えて無かったなあ……あのクニュクニュとした感触、あぁ、懐かしいなぁ……)
鼻の下を伸ばして物思いに耽っていると、急にイヴの声がした。
「どうしたの?シャム。ボ~ッと空を見上げて、顔がにやけているけど?」
「いや、何でもないよ」
「はは~ん、さてはエッチなことでも考えていたんでしょう?」
「うん、今夜は宿屋に泊まってイヴとイチャイチャしようかな~とかね」
バシーン!
「イテテテテ! ひでえなぁ~、ぶたなくったっていいのに~」
⚔⚔⚔
ムーンサルトへはまだ遠い。
今日もザコ相手に戦いを終え、わずかだがゴールドも稼いだ。
「ねえ、イヴ。もう今日はこのくらいにして、どこか宿屋を探そうよ」
「そうね。日が暮れると暗くって戦いにくいし、かなり疲れるものね」
「この辺に、ラブホとかないかな?」
「この時代にそんな気の利いたもんがあるか~! 未来に行け~!」
「え? 未来ならあるの?」
「た、たぶんあると思う。それにしても今日は敵が多かったからかなり体力を消耗したね~」
「うん、そうだね。体力を戻すには、うっふっふ……やっぱりアレに限るね」
パシーッン!
またしてもイヴのパンチが飛んだ。
「イテテテ……もう~、いちいちぶたないで欲しいなあ」
夕陽が西に沈む頃、シャムたちはラング村という小さな村にたどり着いていた。
ラング村は猫耳族が暮らす村で、彼らは争いを好まない大人しい部族であった。
猫耳とは人間と猫のハーフで、人間よりも五感に優れ、中には予知能力を秘めた者もいた。
ただし『爪引っ掻き』以外これと言った武器を持っていないことから、戦闘には比較的不向きといえた。
シャムたちは旅の疲れを癒すため、村のカフェでお茶をすることにした。
「おいらはコーヒーにしようかな? イヴは何にする?」
「そうね~、私はキャラメルフラペチーノにしようかな~?」
「なんだって? そんなもの村のカフェにあるはずないじゃん」
「でも飲みたいなぁ。キャラメルシロップを加えたコーヒーフラペチーノにホイップクリームをたっぷりとのせて、キャラメルソースを飾ったドリンク……私、だ~い好き♪」
「だから、ないちゅ~ねん」
シャムたちはお茶をしながら明日の戦い方などを相談しあっていると、見るからにか弱そうな一人の中年の男が店に入ってきて、二人に深々と頭を下げた。
「お疲れのところ申し訳ありません。私はこの村の村長のローニャンと申します。あなたたちを見込んでぜひともお願いしたいことがあるのです」
「はぁ? おいらたちにか?」
「はい、そうです。この村に辿り着くまでにたくさんの魔物たちを倒されたそうで。その戦いぶりを見ていた者がおりまして評判になっております。かなりお強いようですね?」
「いやあ、それほどでもないけどね~」
シャムは村長の言葉に気を良くし、椅子に座ったままどんどんと反り返った。
ドタンッ!
シャムはあまりにも反り返り過ぎて、とうとうひっくり返ってしまった。
「イテテテテ……」
「もう、シャムったらぁ。村長さんに褒められて調子に乗るからよ。全くしょうがないわね」
「イテテテ……ところでおいらたちに何のようだい?」
「はい、実は私の娘が悪いヤツラにさらわれてしまったんです」
「何? 娘さんが悪いヤツラにさらわれただと!?」
「はい、この近くの洞窟を根城にする山賊でして、大変強いんです」
「で、娘さんはどんな子なのかな~? 美人なの? スタイルは?」
その時、椅子の下でイヴの手が伸び、シャムの太腿を強くつねった。
「イテテテテ! もう、イヴ、いたいじゃん!」
「娘さんが美人かどうかなんて関係ないでしょう? 村長さんが困ってるんだから助けてあげないと」
「でもねえ……」
二人の様子を見ていた村長は毅然と答えた。
「もちろん娘を助けてくださったらお礼はさせてもらいます。娘はアリサと言いまして、親の私が言うのも何ですが今年のラング村美人コンテストで優勝したほどの器量なんです」
「美人だって? よし決めた! すぐに助けに行きましょう!」
「おおっ! お願いできますか? それはありがたいです。よろしくお願いします!」
「もうシャムったらぁ……何とげんきんなオトコ……」
イヴのぼやきなど気にも留めず、シャムは誘拐について村長に尋ねた。
「ところで山賊はどうして娘さんをさらったの?」
「はい、山賊の頭領をドン・マラと言いまして、かなりのスケベ男なんです。以前にも村の娘をさらってはいやらしいことを……」
「え? いやらしいことを!? 何と羨ましい……」
「今頃、娘がいやらしいことをされていると思うと、居ても立ってもいられなくて……」
話を聞いていたイヴの血相が次第に変わり、村長にきっぱりと告げた。
「女のコに酷いことをするヤツラは絶対に放っておけません! 私たちが今すぐ娘さんを助けに行きます!」
「え? イヴ、そんなに急がなくても……せめて宿屋で休んでから……」
「何を悠長なことを言ってるの! 娘さんが危ないのよ! すぐに助けに行きましょう!」
かくしてシャムとイヴは山賊が棲む洞窟へと向かうことになった。
洞窟は村の北側にある。
夜も更けて、山賊も警戒の手を緩めているだろう。
林を抜ける途中、相変わらず出没するザコモンスターを倒しながら、シャムたちは先を急いだ。
洞窟の入口が見えてきた。
入口には門番がハンドアックスを持って立っている。
二人は足音を忍ばせながら門番の近くに潜んだ。
そして突然飛びかかり、門番に攻撃のいとまも与えず銅の剣を見舞った。
洞窟の要所要所にはたいまつがユラユラと揺らめき、狭い通路を照らしている。
洞窟内はとても湿っぽくて、時々天井からポタリと水が滴り落ちて来た。
通路は狭くところどころは屈まなければ進めないほど天井が低かった。
狭い通路からようやく広場に出ると、いきなり数人の敵が襲ってきた。
ハンドアックスをかわしたシャムは銅の剣を振りかざす。
山賊たちがバッタバッタと倒れていく。
イヴも大いに奮戦した。
ショートソードの切れ味も良さそうだ。
神官でありながら戦士並みの働きを見せ次々に敵を倒していく。
シャムが同時に3人の敵に襲われ無事に切り抜けたが、小さな傷を負ったようだ。
治癒魔法をあやつるイヴはシャムにヒールの魔法をかける。シャムのHPが満タンになった。
イヴもかすり傷を負ったが自身は薬草で治療した。大切なMPはシャムのために確保しておきたいからだ。
「アリサという子はどこにいるんだろう? それに頭領のドン・マラはまだ現れないな?」
「この向こうに通路があるわ。きっと向こうだわ。行ってみましょう」
二人は狭い通路を進んだ。
ドン・マラとの対決の時が近づいてきたようだ。
村の疫病神は退治しなければならない。
通路の先がかなり明るくなって来た。
おそらく敵が潜んでいることだろう。
握る剣に力がこもる。
もしかしたら広場に出た瞬間、矢が飛んでくるかも知れない。
「イヴ、僕のそばから離れないようにね。相手が現れたら構わずに切りまくるんだ」
「分かったわ」
二人は低い姿勢で身構えながら、ついに広場に躍り出た。
広場は円形になっており、正面には石段がある。
石段の上には頭領らしきあご髭の男が椅子にどっかと腰をかけている。
驚いたことに男の膝には猫耳少女が両手を後手に縛られ、こちらを向いて全裸で抱きかかえられていた。
しかもよく見ると、赤黒く怒張したものが猫耳少女の股間で見え隠れしていた。
「うわあ! すごいコトされている!」
「ほんとだわ、見てられないわ……」
猫耳少女は目を閉じ唇を噛みしめ、男の肉攻撃を懸命に耐えているように思われた。
とんでもない場面に出くわしてしまったシャムは呆然としている。
「もうシャムったら~、ボケッと見てたらダメじゃないの~」
「だけどエロくていい場面じゃん~」
「バカッ! あの子がアリサちゃんかも知れないのよ!?」
「あ、そうか!」
あご髭の男に凌辱されている猫耳少女に、イヴがたずねた。
「ねえ? あなたがアリサちゃんなんでしょう?」
「にゃあ~! 助けてええええ~~~! 私がアリサだよおおおお! お願い助けてにゃ~!」
「はっはっは~! よくここまで来れたな? 誉めてやるぞ。この猫耳娘を助けに来たのか? だがもう遅いぜ! ほら、見ろ、ラング村一の美人もこの有り様だ。わしの太マラをぶち込まれて、ニャンニャンと歓びの声をあげてやがるぜ~!」
「にゃあ! 歓んでなんかないにゃ~ん! もう、やめてよおおお~!」
「実はな、昨夜さらって来てから、一睡もしないで8回やりっぱなしなのさ! ぐわっはっはっは~! 出しても出してもすぐに立って困ってるんだ。ぐわっはっはっは~! それとも何か? そこの美人神官さん、この猫耳娘と交代してやろうとでも思って来たのかな? ぐわっはっはっは~!」
「ぶ、無礼な……」
シャムたちは猫耳アリサを見つけたものの、ドン・マラに夜通しで攻められかなり衰弱してしまっているようだ。
一度はシャムたちを見て助けを求めたが、その後グッタリとうな垂れたままだ。
あまりに強烈な場面を見せつけられて呆然としてたシャムであったが、ようやく我に戻りドンマラに向かって叫んだ。
「おい、その子を早く放せ! 放さないとおまえをぶった切るぞ!」
だがドン・マラはシャムの威嚇を全く無視し腰を動かし続けている。
「はっはっは~! 威勢のいい坊やだぜ! 褒めてやるよ。だがな、威勢だけでは敵を倒せねえってことを教えてやるぜ! 洞窟の地下でオネンネしてな! あばよっ!」
次の瞬間、驚いたことにシャムとイヴが立っていた床が大きく口を開けた。
二人はそのまま地下へと落ちていった。
「うわ~~~っ!」
「きゃぁ~~~っ!」
「ぐわっはっはっ~! わしを倒そうなんて100年早いわ! 地下牢でゆっくりと眠ってな!」
⚔⚔⚔
(ポトン、ポトン……)
シャムは天井から落ちる水滴で目が覚めた。
「むっ……ここはどこだ?……ううっ、身体が痛い……」
落下したときにおそらくぶつけたのだろう、シャムは脚の痛みに堪えながら周囲を見回した。
イヴの姿が見当たらない。
「イヴはどこに行ったんだろう?」
「にゃあ~」
聞きなれない女の子の声がした。
「あれ? その声はもしかして、さっきドン・マラにエッチなことをされていた女の子じゃないのか?」
「にゃあああ、そうだにゃん、私、アリサっていうのおおお」
「どうしておまえがここにいるんだ?」
「にゃん。ドン・マラのヤツ、『別の女を食べてみたくなった』とか言って、あなたといっしょにいた神官さんを連れていって、代わりに私がこの地下牢に閉じ込めたのおおお」
「何だって!? イヴが? わわわわわぁ、こりゃ大変だ! 早く助けに行かなくては!」
「うん、でもここから出るのは無理だと思うにゃ。だって鍵が掛かっているし、地下牢の入口には門番だっているもの」
「そうなんだ。こりゃまいったなあ……」
「ねえ、あなたは何て名前なの?」
「おいらは、シャムだ」
「ああ、分かった。パンにつけるやつだにゃあああ」
「それはジャムだ……」
「いっしょにいた神官さんは何ていうの?」
「イヴというんだ」
「二人で助けに来てくれたんだにゃん?」
「うん、おまえのお父さんから頼まれたんだ」
「ありがとうにゃあ」
「いや、まだ助けてないから礼は早い。それにしてもあんな罠に填まるとは。ううう、情けない……」
「そんなに自分を責めないでにゃん」
「うん、そうだなあ。ところで、イヴは今頃どうしてるんだろう……」
「そうだにゃあ……イヴさん可哀相だけど、たぶんすごくエッチなことをされていると思うにゃあ」
「むむむ……く、くそっ! ちなみにすごくエッチなことっってどんなこと? 例えば」
「例えば? そうだにゃあああ、口では説明しにくいにゃあ。ちょっと手を出してみて」
アリサはそう言うなりシャムの出した手を掴んで自分の身体に近づけた。
下着を着けていない裸のアリサの胸や秘所をシャムの手が触れた。
「例えば、このふくらみをこうして揉まれているとか……」
「うん、それから?」
「この辺りを擦られたりとか、指をこうしてねじ込まれたりとか……、この辺をチュ~チュ~吸われているかも……」
「イヒヒヒ! アリサ、いい感触してるな~。あれ? おまえのクリトリスやけに光っているなぁ。どうしてなんだ?」
「ほかの子も光ってるんじゃないの? なぜ光ってるのかは知らないよ~」
アリサのクリトリスがどうしてイヴと同様に光っているのか不思議に思うシャムであったが、アリサの刺激的な会話のせいでいつしか光る件は脳裏から離れていた。
「イヴしゃん、もしかしたら、ドン・マラからこんなことをしろと言われているかも……」
アリサはシャムのパンツの中に手を入れて、肉柱を取り出しシコシコとしごき始めた。
そして硬くなったモノをアングリと口に咥えこんだ。
「くわあ~っ! すげぇ! こりゃあ効く~!」
ジュパジュパジュパ……
「おおおお~! こりゃすげえや~!」
ジュパジュパジュパ……
「それからにゃん、これをにゃ、イヴしゃんのここにね、深くグイグイグイと入れてるかもにゃあああ~。こういう具合に、にゃおおおお~~~!」
「うわ~~~! す、すげぇ! こんなエロいことをされているかも知れないのか!?」
「もっと奥へ……グイグイグイってにゃああああ~ん」
「ウォウォウォ~~~! これはすごいっ!」
その時、牢の番人がシャムたちの騒々しさに気づいたようだ。
「おい、おまえたち! 騒がしいぞ! 静かにしろ!」
「いやあ、すまんすまん! ちょっとネズミが出てきたものでね~!」
「にゃあ~、私、ネズミ大好物だにゃん!」
「ゾ~~~ッ、あのぅ……おいらのモノを食わないでくれよ……」
シャムは背筋に寒気を感じながらも、腰の動きを止めることはなかった。
⚔⚔⚔
一方、大広間では男たちの野卑な笑い声が狭い洞窟にこだましていた。
天井から一本のロープが垂れ下がり、その下には一糸もまとわない姿のイヴが吊るされていた。
その周囲にはドン・マラをはじめ彼の手下たちが、好物の餌を得たアリのように群がっていた。
「デヘヘヘ、頭領、こりゃあかなりの上玉ですぜ。おおっと、よだれが出ていけねえや」
「わっはっは! そうだろう? 飛んで火に入る夏の虫とはこのことだな~。あのアリサって猫耳の身体もプリプリしてなかなか良かったが、熟れ初めのこの女もたまらねえぜ。やい、てめえたち、しっかりと触ってやりな!」
「へ~い! ご馳になりや~す!」
「ただし、一言だけ言っておくぞ! どこを触っても舐めても構わないが、孔の中にマラや指を挿しこむのは厳禁だぞ! ここはオレが最初に喰らうからな。いいな?」
「頭領、そんなのズルイや~、それじゃ俺たちはまるでヘビの生殺しじゃねえすか~」
「つべこべほざくな! オレが終わったあと好きにしろ」
「おお!これは楽しみだ~!」
全裸で吊るされているイヴの身体に無数の手が伸び、唇が襲った。
首筋に舌を這わせる男、背中を舐める男、胸を揉む男、指をしゃぶりあげる男、尻をスリスリする男、太股を撫でながら秘所を覗き込む男、入り込む隙間がなくて指を咥えて順番を待つ男。
彼らの行動に秩序はなくバラバラであったが、一つだけ共通項があった。
それは彼らの股間が一人残らず全員が大きく盛り上がっていたこと。
「ひい~~~っ!やめて~~~!」
周囲から徹底的に嬲られたイヴは気も狂わんばかりに取り乱した。
「てめえら、しっかりと擦ってやんな~! さあて、ではそろそろと俺様のデカマラを食わせるとするか」
おもむろにドン・マラはイヴの秘所に指を伸ばした。
羽毛のような薄い草むらを指でかき分けて陰裂を広げる。
「や、やめて~!」
手下たちの羨ましいそうな視線はドン・マラの指先に注がれている。
すると突然ドン・マラが首をかしげた。
「ん? この女、クリトリスがキラキラと光っているじゃねえか。まるで宝石がくっついているみたいだぜ」
「おお、本当だ! これは珍しい! 頭領、売り飛ばせばかなりの高値がつきやすぜ~」
「それも悪くねえな。まあ、そのまえにしっかりと品定めしなくてはな~。がっはっは~!」
「これは調べ甲斐があるってもんで。ひっひっひ~」
ドン・マラはクリトリスを覆う薄い包皮をめくると、もう片方の手で剥き身のクリトリスを擦りはじめた。
「ひい~~~! いやっ! やめて~~~!」
「へへへ、女神官さんよ、かなり敏感だね? どれ、それじゃたっぷりと擦ってやるか~!」
「いやあ~~~ん!」
節くれ立った太い指が意外にも器用そうに動きだした。
「おい! てめえたち、ぼ~っとしてねえで、身体中をたっぷりとかわいがってやりな~!」
「へ~い、頭領!」
「よろこんで!」
10人を超える男たちに取り囲まれたイヴは野卑な指と唇の餌食になっていく。
とりわけドン・マラのクリトリスへの責めは強烈で、散々弄んだあげくついには甘蜜まで溢れさせてしまった。
それでも両手を吊るされ身動きできない状態での凌辱は延々とつづく。
「ふわぁ……ひゃあぁ~……、はぁ、はぁ、はぁ……あぁ……だめ、だめ、だめ……いやぁ~……」
いつしか身体中の汗腺からおびただしい水滴をほとばしらせ、羞恥の狭間に揺れるイヴ。
「さてと、そろそろ仕上げといくか」
ドンマラはそういいながら、太い人差し指をイヴに指し示した。
「ひっひっひ、さあ女神官さんよ、この指がどこまで入るかな? 楽しみにしてな。ふぁっはっはっは~!」
ドンマラの太い指が亀裂に突き刺さりグイグイとねじ込まれていく。
「ひぇぇぇ~~~! いやぁ~~~!」
「グヒヒヒ……、かなり窮屈だぜ。オレのマラはちょっとばかりでっけえからきついかも知れねえな~。だがよ、孔をしっかりとほぐしてやるから安心しな~.はっはっはー!」
食込んだ指はまるで芋虫のようにうごめいている。
「ひやぁぁぁ~~~! いやあ~~~!」
野卑な男たちの厳つい指や舌の前に、逃げるすべもなく悶え苦しむ神官イヴ。
恐ろしく巨大なドンマラのイチブツが、愛らしい花弁を貫くのは時間の問題であった。
神官イヴの運命やいかに……
そして地下牢に閉じ込められたシャムとアリサの運命やいかに……