静 個撮

Shyrock作



第15話「切り裂かれたショーツ」

 うら若き美女の着衣全てをむしり取り、四肢を拘束し、徹底的にいたぶる。
 それは性欲の権化といえる獣たちにとっては豪華な悦楽ショーであり、優美な女体晩餐会といえた。
 しかし被害者の静にとっては、いまだかつて体験したことのない悪夢の陵辱劇でしかなかった。

 ビリアード台の上は静の身体からしたたり落ちた透明のローション液が生々しく光っている。

「ひぃぃぃぃぃぃぃ~~~! やめてぇぇぇぇぇ~~~~~!」

 静の悲痛な叫び声は古びた地下室に鳴り響いた。
 安野恭平の瞳は既に狼の眼孔と化していた。
 美味な女体を漁る狼はクロッチに溢れんばかりにローションを垂らし、指を忙しく動かしていた。
 ローションにまみれた下着はぴったりと肌に貼りつき、美肉の細やかな形状までが、くっきりと浮き彫りになってしまっている。
 細い身体に不釣り合いなふくよかな恥丘……
 小高く盛り上がった河川を挟む両岸の土手……
 そして縦に鋭く切れ込んだ渓谷……
 渓谷の上部に小さく膨らんだ真珠貝のような宝石……
 それらすべてをはっきりと確認できるほど、秘部はローションでぼとぼとに濡らされていた。
 男たちはいつのまにかビリヤード台ににじり寄り、中央の静を囲むように卑陋な表情で覗き込んでいる。
 安野が勝ち誇ったように吠えた。

「はっはっはっはっはっは~! どうだ!? 静ちゃん。気持ちがよすぎて昇天しないようにね。はっはっはっはっはっは~。ど~れ、そろそろショーツの中を調べないといけないねえ」

 会員の一人が安野を囃し立てた。

「ええい、じれったい! 早くパンツを脱がして責めろ! 俺は早く見たいんだ!」
「それはそれは、大変申し訳ございません。ではご期待に応えて!」

 安野は指にたっぷりとローションをつけると、クロッチを横にずらして中に差し込んだ。

「きゃぁぁぁぁぁ~~~~~!」

 ニチャ……クチョクチョクチョクチョ……

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!」

 安野の指は細やかな動きを見せている。

「へえ~。静ちゃんのあそこのおけけって案外薄いんだねえ~。俺は薄い子大好きなんだ~!」
「ほんとうか!? 私にも見せてくれ!」
「俺も見たい!」
「どんな感じだ!?」
「なんと! 割れ目が丸見えじゃないか! こりゃ最高!」
「おい、安野! 俺にも触らせろ!」

 羞恥心を煽り立てるような卑猥な言葉が次々に耳に飛び込んでくる。
 静は恥ずかしくて消えてしまいたいほど辛かった。
 安野の指は遠慮なくその狭き美肉に分け入ってくる。

 グチュグチュグチュグチュ……

 クロッチをずらしての愛撫なので位置によっては見えない者もいる。
 当然不満の声が飛ぶ。

「おい! 見えないぞ! 早くパンツを脱がせろ!」
「そうだそうだ! 剥いじまえ!」

 男たちのボルテージはどんどんと上昇していく。
 それを阻止しようとする者などどこにもいない。
 その間もフラッシュがたかれ、静のあられもない姿がSDカードに収められていく。

「さあさあ、静ちゃん、大人しくしていろよ。動くと怪我をするぞ」

 会員の要求に応え、安野はついに静のショーツにハサミを入れた。
 チョキチョキと布を裁断していく。

「いやぁぁぁぁぁ~~~~~! 切らないでぇぇぇぇぇ~~~~~!」

 女が身に着けている最後の一枚を除去するとき、男は一種の征服感を味わうことができる。
 安野はあえてゆっくりとハサミを動かした。

 パラリ……

 静が身につけている最後の着衣がついに取り除かれた。

「おおおおおおおっ!」
「すげえっ!!完全丸見え!」
「ほう~、きれいなピンク色をしてるじゃないか」
「アソコの毛の薄い子だね」
「うん、パイパンじゃないけど、超薄めだね」
「くう~、食べたくなってきた!」
「で、安野氏が台に乗って『ナマ板ショー』をするのかね?」

 周囲の質問に三好が即座に答えた。

「残念ですが本日本番ショーは行ないません。本番ショーは三日後のこの時間に開催したいと思います。安野さん、ご都合はいかがでしょうか」
「おあずけを食らうのは面白くはないが、楽しみを先にとっておくのも悪くはないだろう。三日後にまた来るよ」
「ありがとうございます! ほかの皆様方には大変申し訳ないのですが、本番ショーは特別企画ですのでお一人につき別途二十万円の臨時会費をいただくこととなっております。申し訳ございませんがよろしくお願いいたします」

 三好が深々と頭を下げた。
 しかしそこは金に不自由のない男たちの集いである。

「欲深いなあ。でもニ十万払ってでも見てみたいよ」
「俺も必ず来るよ」
「ありがとうございます。ご来場をお待ちしております」

 会員たちがざわめく中、安野が不満そうに口を開いた。

「三日後の件はいいとして、今日はこれで終わりかな? 媚薬を飲まされ愛撫をされまくりの静ちゃんが欲求不満になってるんじゃないのかな? つまり蛇の生殺しということになるのでは?」

 三好は揉み手をしながらにこやかに答えた。

「いいえ。とんでもありません。静ちゃんにはこの後ちゃんと楽しんでもらえるイベントがあるんですよ。静ちゃんというよりも、喜ぶのは皆様だと思いますがね」
「ほう、それはどんなイベントなんだ?」
「はい、先ずこれをご覧ください」

 三好が手を伸ばし再度ビリヤードのキューを取り出した。

「なんだ。またビリヤードか?」
「つまらん」

「いえいえ、キューをよ~くご覧ください」

 三好は自慢げにキューを会員たちの目の前に差し出した。

「おお~っ!」
「これはっ!」




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