第6話「粘着音は愛の媚薬」
膝をガクガクと震わせる惠。
石清水は通常のクンニと異なり、手を支えることができないため、感極まったときに逃れることが困難になってしまう特徴がある。
そのため、巧みな舌の猛攻に遭うと、早々に絶頂に達することが多い。
恵も類に漏れず激しく身悶えをしていた。
内腿の筋肉がヒクヒクと痙攣しているのが何よりの証拠だ。
ピチャピチャピチャ……ジュポジュポジュポ……
「あぁぁぁ~~……ええわ~~~……腰が……あぁ……抜けそうや~~~……」
ジュポジュポジュポ……ペチョペチョペチョ……
「腰がぁ……あぁん……こしぃ……あぁん……抜けそう~~~……ひぃ~~~……!」
俊介は一瞬花びらから唇を離し、恵にささやいた。
「こしあん?」
「えっ?……こしあん? こしあんがどないしたん?」
「だって惠はさっきから『こしあん』『こしあん』って叫んでたじゃないか」
「もう、ちゃうやん、腰が抜けそうになっただけやん……ん? あ、そうか。あはは~『腰あぁん』言うたんが『こしあん』に聞こえたんや? あはは~、おかしいわ~。もう、せっかくええとこやったのに、気合抜けてしもたやんかぁ~……」
「ごめんごめん!じゃあ、惠……?」
この後、俊介はあえて言葉をつづけなかった。
言葉にしなくても、惠が俊介の気持ちを読み取ることができるからだ。
語らなくても表情で察することができる関係は理想的といえるだろう。
俊介の顔に跨っていた惠は、顔から離れ胸の辺りまで後退した。
さらに胸から腹部へと下がっていく。
惠の臀部に俊介の怒張したモノが触れた。
(わぁ、ガチガチにかたなってるやん……)
惠はそっと触れた。
そして握ってみた。
「惠……」
数回擦ると、怒張したモノをターゲットにゆっくりと腰を沈めていく。
怒張したモノが花びらに触れた。
花びらは俊介の唾と惠の愛液ですでにぐしょぐしょに濡れている。
ズニュッ……
次の瞬間、怒張したモノが花びらを割り広げた。
「あっ……」
思わず喉の奥から切ない声を漏らす惠。
目を閉じてぐぐっと腰を沈めると、太い幹が食込んできた。
「……あっ、ん、っ……あ」
どちらからともなく動き始めた。
ヌッチョヌッチョヌッチョ、ヌッチョヌッチョヌッチョ……
「しゅんすけぇ~……すごぅええわ~……」
「惠……」
「俊介と一つになってるんやぁ……」
「そうだよ、一つだよ……」
グッチョグッチョグッチョ、グッチョグッチョグッチョ……
二人の言葉が途切れると部屋は静まり返り、粘着音だけが聞こえて来た。
それはとても卑猥だが、卑猥さゆえに二人の気分を高める媚薬となっていく。