第2話 卑劣な罠

 私はためらうことなくゆっくりとドアを開けました。
 グレーのパイルパーカーとハーフパンツのラフなセットアップの村外さんが現れました。
 いつも会社で見かけるスーツ姿の村外さんとはかなり違って見えます。

「今回はお休み中にも関わらず貴重なお時間を割いてくださり、それに生命保険への加入をご承諾いただき厚くお礼を……」

 私は頭を下げ感謝の気持ちを伝えようとしましたが、

「硬い挨拶はいいから。中に入って」
「あ、はい、ではおじゃまします……」

 村外さんは私の挨拶を途中で制し、素っ気ない態度で室内に誘導しました。
 元々ぶっきらぼうな人なのでさほど気にも留めませんでした。
 私は靴を揃えて家に上がりました。
 
「今日は婚約者の方ともお会いできるとお聞きしていたので、とても楽しみにしておりました」
「彼女、今買い物に行ってるからちょっとだけ待ってて……」
「はい、承知しました」
「お茶を淹れるから資料を出しといて」
「はい、分かりました」

 私が案内されたのは狭いリビングルームでした。
 婚約者の女性が出かけているとのことだったので、取りあえずパンフレット類の資料をテーブルに置き待つことにしました。
 資料を並べ終えたその時でした。
 いきなり背後から村外さんが抱きついてきたんです。

「やめてください!フィアンセがいるんでしょ!」

 私は驚きのあまりつい声を荒げてしまいました。

「いないよ、婚約者も彼女も」

 私は胸を鋭いもので貫かれたような衝撃を覚えました。

(騙されたんだわっ!)

「私、失礼します!」

 そういって立ち上がろうとした瞬間、ソファのうえで押し倒されてしまいました。

「きゃっ!」
 
 タイトスカートなのでひっくり返るとすぐに中が見えてしまいます。
 でもそんなことは言ってられないので足をばたつかせ無我夢中で抵抗しました。

「やめて!やめてっ!」

 その時です。状況がさらに悪化したのは……
 ふすまが開き突然別の男性が現われました。
 その顔には見覚えがありました。
 村外さんと同じ職場で2つ先輩の岸部さんです。

「えっ!まさか!あなたは岸部さん……!」

 岸部さんは手にガムテープを持ってにやにや笑っています。
 たちまち村外さんに押さえつけられ、岸部さんにガムテープで口を塞がれてしまいました。

「えっ?むぐっ!?」

 さらには両腕をテーブルの足に万歳の形で縛られ固定されてしまいました。
 村外さんがお腹の上に乗ってきましたが、まったく身動きが取れません。
 まさかこんな酷いことをする人だなんて思ってもみませんでした。
 口惜しさで涙が溢れてきました。
 村外さんはいやらしい笑みを浮かべながら、ブラウスのボタンを外していきます。
 岸部さんは服を脱ぎ出しました。

(あぁ、犯されちゃう……どうしよう……!)

 でも身動きも取れず、声も出せず、どうすることもできません。
 村外さんはブラジャーのホックが背中側だったからか、ホックも外さず勢いよくブラジャーを上にずらした。
 私の小ぶりなおっぱいが顔を覗かせました。

「かわいいオッパイしてるじゃん。楽しませてやるから」

 そう告げると夢中で乳首にしゃぶりついてきました。
 舌で転がすとかやさしく舐め方ではなく、赤ん坊が母親にせがむように必死で乳首を吸ってきました。
 岸部さんももう片方の乳首に吸いついてきました。

「オレ、前から中小路さんに憧れてたんだよ。だからほかの社員に保険の勧誘をしている姿を遠くから眺めるのが楽しみでさ。まさか中小路さんとこんなことができる日が来るなんて夢のようだよ」

(これが憧れている人にとる行動なの……!?)

 でも二人ともレイプの割には、犯すと言うより優しく丁寧に揉み、舐め、吸いついてきました。

 まもなく村外さんが服を脱ぎ始めました。
 岸部さんがタイトスカートに手をかけたので足で抵抗を試みましたが無駄に終わりました。
 ショーツとストッキングもいっしょに脱がされて……


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