第20話 “ありさ、ポルチオ攻めに涙する”
膣の最奥を揺らすように腰を回転させる。
かつて経験したことのない深い快感がありさに押し寄せる。
ポルチオへの刺激はクリトリスやGスポットに匹敵するほど、あるいはそれを上回るほど気持ちよく、幻の性感帯と呼ぶ学者もいるほどだ。
あまりの気持ちよさにありさは言葉を失った。
そして目頭から大粒の涙がとめどもなく溢れた。
初めて経験するその快感がポルチオ性感であることを、ありさはまだ知らない。
「あれ?ありさちゃん、泣いてるの?」
「あぁん……ぐすんっ……変だよね?……気持ち良すぎて泣けちゃって……☆★☆」
「そうなんだ。その快感、残念だけど男の僕には分からないなあ」
「あんあん……でも男の人もフィニッシュは気持ちいいんじゃないの?……あぁん、こんなに気持ちいいのって初めて……もっと擦って……ラストはシャイさんといっしょにイきたいなぁ……☆★☆」
「よし、いっしょにイこう」
シャイはそう宣言すると再び腰を回し始めた。
今までよりもさらに激しくなった。
「あっ……あっ!そんなっ……あぁ、だめっ!あっあっあっん……!☆★☆」
(グルングルングルングルン~!)
ありさはベッドに腹這いの状態から、腰だけをぐっと引き上げられ、そして「ズブッ」と奥まで一気に貫かれる。
回転技から一転してピストン攻撃に変わった。
「……ひゃぁ~~~ぁああんっ~~~!☆★☆」
ズンズンッと杭を打ち付けらるように突き込むシャイ、ありさは瞬く間に快感の波に呑み込まれていった。
「うわぁ~、ありさちゃん、すごい!絡みついてくるよ!」
「あっ……ああっ……!……あぁ!☆★☆」
ぐいぐいと腰を引き寄せられ、一番奥でシャイは再び亀頭を回転させた。
「ひゃぁ~~~~~~~~~そんなっ、ことぉ、しちゃ、だめぇ~~~~~!☆★☆」
ありさは無意識のうちにシャイの動きに同化させて腰を動かせている。
膣ひだが肉棒に絡みつき、さらにぐいぐいと締めつけてくる。
「ううっ、すごい締めつけ!これはたまらない!」
「は……ず、かし……から……言わないで……あんあん、んっあっ!☆★☆」
太巻きのような肉棒で貫かれ膣奥をかき回され、快楽の涙で目元がぐっしょり濡れている。
「乱れる姿……すごく可愛いよ」
ありさはシャイに突き抜かれるたび、身体の細胞がひとつずつ剥ぎ落されていくようで、つい身をよじってしまう。
腰を押さえるシャイの手が、そのうずきに蓋をする。
すると、剥ぎ落とされそうになった細胞は、その場でトロリと溶ける。
ジュッ、と一瞬焦げた音を発しながら、トロッ…と溶けてゆく。
身体のあちこちでうずく細胞が焦げ、そして、溶ける。
熱い……熱い……
溶けると同時に身体に還ってゆく細胞たちは、ありさの体温をいっそう上げて、またうずきを生み出す。
温度計の中の水銀が上昇するように体温が上がっていく。
シャイの手は溶けてトロトロになった細胞をなだめるように、ありさの腰から背中をやさしく撫でる。
次の瞬間、シャイの舌が背筋を捉えた。
「あぁん、あぁん……いやぁ~ん……あぁあぁっ……☆★☆」
ありさがびくりと反応する。
「感じるようだね」
「うん……すごく……☆★☆」
背中から腰にかけてのラインは、腰側にいくにつれてグラデーションのように敏感になっていく。
ふだん背中を愛撫されても女性は「少し感じる」程度だが、セックスと併用するとその効果は一気に上昇する。
シャイはありさの感じそうな個所に舌を這わせた。もちろんピストンの速度は緩めない。
ありさはすでにめろめろになっており、絶頂間近をうかがわせる。
「ありさちゃんをもっともっと乱れさせたい……」
「あぁんあぁん!……んっあぁ……っ…もうっ……!☆★☆」
ついにシャイ自身も限界が訪れたようで、後方から挿し込んだままフィニッシュとばかりに出し入れの速度を突然速めてきた。
「あっ……あっ……ありさちゃん……もう限界だっ…………ううっ…出るっ……出るぅ……出るぅ…出るぅ……!』
シャイはありさの膣奥に大量の液体を放出した。
ありさは無意識でシーツを掻きむしり、身体を何度も痙攣させて喘ぐ。
「ああっ…あっ…あっ…あん……あん……いいよぉ………シャイさんの熱い液が奥に入って来るぅ…………ああ……すごくいい…………! いくっ……いくいくいくぅ~~~……!☆★☆」
ありさはうつ伏せのまま狂おしく悶えながら、ついに絶頂を迎えた。
「あぁぁ……いい……いい……あうっ、壊れちゃう……あぁ~……☆★☆」
ベッドにうつ伏せのありさはピクンピクンと痙攣を繰り返している。
シャイは放出後も挿入したままで、ありさに覆いかぶさり背中にやさしく頬擦りをした。
「ありさちゃん……すごくよかったよ……」
「ありさもすごく良かったぁ……もうこのまま死んでもいいって思ったくらい……☆★☆」
「死んじゃダメだよ」
「例えばの話なのにぃ……☆★☆」
「イク瞬間ってそんな気持ちになるものなんだね」
「シャイさんだからだよ……☆★☆」
「もう、可愛いこと言っちゃって」
「あはははは……マジだよ……☆★☆」
「キスしにくいから仰向けになって」
「シャイさんが、して……☆★☆」
「このマグロむすめが~!」
「きゃっ~~~!☆★☆」
シャイはうつ伏せのありさを少し乱暴気味に仰向けにさせ、速攻で唇を奪った。
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