第5話 “クロッチの横合いから”

 息をするのが苦しくなるほどシャイのキスは激しい。

「シャ…シャイさん、苦しいよ……★☆★」
「ごめん、ついキスが長くなっちゃった」
「でも、その方が嬉しいかも★☆★」
「そうなの?」

 シャイはニヤッと笑ってまた口づける。
 長いキスは息をするタイミングが難しい。
 歌であれば『1フレーズ、1ブレス』が基本だが、キスに息継ぎの基本などはない。
 一瞬、唇が離れた隙に、空気を取り込んでシャイを見つめるありさ。
 唇から熱が伝わりありさの身体は熱くなっていく。

 唇にとどまらず首筋や耳にまでキスの雨が降り注ぐ。

「あぁん……やん~……☆★☆」

 シャイの唇は再びありさの唇を覆う。

(クチュッ……チュ)

 次第に気分が高揚していく。
 
(あぁ、もうダメ……濡れてきたぁ……)

 ありさはシャイの腕をギュッとつかむ。

「気持ちいい?」

 シャイが耳元でささやく。

 ありさはは「うん」とうなづく。

 シャイの手がありさの胸を包み円を描くように動く。

「はぁ~……あぁん……☆★☆」

 シャイの指が、舌が触れる場所はどこであっても気持ちいい。

「ありさちゃん……好きだよ」

 シャイがやさしくささやく。

 3か月ぶりに聞くその一言が嬉しくて、涙が出そうになる。

「ありさも……でも好き過ぎて、どう言えばいいのか分からないの……☆★☆」
「その言葉だけで十分に嬉しいよ」

 そう言うとシャイはまたありさの唇に「チュッ」とキスをする。
 そして太ももの間を手で撫でながらありさの乳首に唇をつける。

「あっ……ダメ……☆★☆」

 柔らかくて熱い舌がありさの乳首をゆっくりと転がす。

「あっ…あん…はぁ…はぁ…☆★☆」

 シャイの指はいつのまにかピンク色のショーツの微妙な部分をそっと撫でている。
 クロッチの横合いから指がスルリと滑り込む。

「あぁん、そこは……☆★☆」

 シャイの指が潤った谷間にちょっと挿し込まれる。

「んっ…あん……☆★☆」

(気持ちいい…すごく……。もう……)

 声を抑えようとしても、思わず漏れてしまう。

「気持ちいい……早く……入れて……☆★☆」

「ダメ。もうちょっと我慢して」

 シャイがちょっと悪戯っぽく微笑んで言う。

「やん…☆★☆」

 シャイはありさの脚を大きく拡げる。
 そして谷間に熱く柔らかい舌を這わせる。

「あっ…あっ…やん…パンツ濡れちゃう……あっ~~~…☆★☆」

 熱い舌の感覚が身体中に響き渡る。

「あっ…あっ…気持ち…よすぎ……☆★☆」

 ありさの身体が小刻みに震える。

「やだ…いっちゃいそう……☆★☆」

「じゃあ…入れるね」
「ショーツ脱がなくていい?☆★☆」
「うん、クロッチをちょっとずらすから」
「その方が何かエッチっぽいね☆★☆」
「ははは、確かに」

 そういうとシャイは身体を起こしコンドームをつけ始めた。

「フェラしたかったかも……☆★☆」
「それは今夜たっりと頼むよ」
「うん、シャイさんがやめろと言うまでしてあげるから☆★☆」
「うわ~、ゾゾゾッ!楽しみにしてるよ~」

 コンドームの装着を完了したシャイのものが割れ目に触れる。
 三か月ぶりの結合だ。
 この日が来るのをどれだけ待ち望んだことか……。
 わずかにありさの頬が紅潮している。

「あっ……☆★☆」

 ゆっくりゆっくりとありさの中に入っていく。

「あっ…あぁ…シャイさんと一つに……あぁっ……☆★☆」

 ありさの腰が勝手に動きだす。
 シャイがありさの下半身をぐっと抑える。

「ダメ。まだ動かないで」
「うん……☆★☆」

 ありさはシャイの顔を見上げる。
 そんなありさにシャイが尋ねる。

「僕のことが好き?」
「うん☆★☆」
「ふふ…何度聞いても嬉しいな」

 シャイの言葉にありさも嬉しそうだ。

「僕も好きだよ。ありさちゃん……」

 シャイの唇がありさの唇を塞ぐ。
 今日会ってからいっぱいキスをした。
 でもまだまだやり足らない。
 それはありさもシャイも同じ想いであった。
 飲んでも飲んでも喉の渇きが癒えない水のように。
 この三日間、正確に言うなら一緒に過ごす約六十時間、できるだけ沢山キスをしたい。
 もちろんセックスもいっぱいしたい。

 繋がったままディープキスしていると、気持ちがどんどんと高揚していく。

「ん…はぁ…はぁ……もう、我慢できないよう~……☆★☆」

 ありさの腰はどうしてもじわじわ動いてしまう。

「ありさちゃんの中…すごく温かいね」
「やん……恥ずかしい……☆★☆」

 ありさの髪をやさしく撫でるシャイ。

「はぁ…はぁっ……ああん……☆★☆」
「かなり感じてきた?」

「うん…っていうか、もうイキそう……☆★☆」
「もう?まだちゃんとセックスしていないのに」
「だって、じっとしているだけでも気持ちいいんだもの……☆★☆」
「じゃあ…いくとき目を閉じないで。僕の顔を見て」
「え~……☆★☆」
「ね?約束だよ」
「あっ……☆★☆」

 シャイの腰がゆっくり動きだす。
 ありさは快感に耐えるためにぎゅっと目を閉じる……けど思い出したように目を開ける。

「あっ…あん…あん…☆★☆」

 薄目を開けるのが精一杯だが、懸命に目を開けてシャイの顔を見ようとするありさ。
 目を閉じるのを我慢するとなぜか声が出てしまう。

「あっ…はぁっ……あん…はぁ……☆★☆」

 ありさは自身の腰を動かし自然にもっと気持ちいいところを探そうとする。
 身体の中心部に電気のようなものが走り出す。

「あっ…あああ……いくぅ…いっちゃうぅ~☆★☆」
「ありさちゃん……」
「あっ…あああん……いくいく!いっちゃう~~~~~!☆★☆」

 ありさはシャイの腕をギュッとつかむ。
 ありさの身体はガクガク震えて絶頂に達した。
 ちゃんと目を開けれてたかどうか、ありさ自身は憶えていない。

「ん……はぁ……はぁ……はぁ~……☆★☆」


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