官能小説

『ありさ 義父の視線』

Shyrock 作



 
野々宮ありさ(役名 湊川ありさ)



第3話「風呂場の義父と嫁」

 壁に寄り掛かったありさの脚を背後から開かせると、諭はがむしゃらに尻肉を揉み、スベスベの肌に唇をつけて味わった。

「あっ……あうんっ……!」

 喉の奥から押し出されるように高い声が漏れた。
 風呂場に反響して、さらに大きく淫らに聞こえる。
 身体が接近しているので、当然そそり立った肉根がありさの身体に触れる。
 怖れをなしたありさが、先の承諾をひるがえし拒絶の態度を示す。

「ちょっ……お義父さん……や、やっぱり、やめましょう……」

 諭はありさの言葉を無視し、背後から若い肉体に抱きつき乳房を揉みしだく。

「……ふあぁぁぁ……やぁっ……あん……やめて……ください……」
「1回だけならいいと言ったじゃないか」

 強い力でありさをねじ伏せる諭。
 やはり男の力には敵わない。そのままズルズルと浴槽の蓋に押し倒されてしまう。

「お、お義父さん……乱暴はやめてくださいっ……んくぁ……」

 シャワーからは湯が出しっぱなしになっている。
 二人は生温い水にまみれながら、蓋に寄りかかり裸体をもつれさせ合った。

「ん? 今更やめてとはなんだ。さきほど1回だけならよいと言ったじゃないか。いいからじっとしてなさい。隆志がいつも帰りが遅いので性欲が溜まっとるんだろう? どうなんだ? ちょっと触らせてみなさい……」
「……あ、ダメですっ……!」

 言葉も虚しく、諭の指はありさの花弁へと伸びていく。

 クチュッ……

 今、諭に触れられて濡らした訳ではない。
 さきほどむりやりではあるが、口淫をしているうちに無意識に濡らしてしまったのだ。
 最近ずっと日照りの新妻が、新婚時のめくるめく歓びを思い出してしまったとしても無理はないだろう。

「ふふふ、どうしたのかな、ありささん。こんなにおまんこをグチョグチョにして……。したくてしたくて堪らんのではないか? どうだ? この若いピチピチした身体が男を欲しておるんだろ? 違うかな? ふふふ……可愛いじゃないか」

 諭はありさのうなじをねっとりと舐め回しながら、卑猥な言葉で羞恥を煽る。

「ち、違いますっ……そ、そんなんじゃ……は、恥ずかしい……」
「……恥ずかしいと? 何が恥ずかしい。どこの若妻でもしていることだ。何も恥ずかしがることはないんだよ」

 そうささやきながら指は花弁を器用に動き回っている。

「ああっ……くっ……あうっ……」

 陰裂に指をねじ込まれ、執拗にGスポットが揉みほぐされる。
 巧妙な指使いに、徐々に興奮が高まっていくありさ。
 しばらくすると、ありさは不安定な蓋の上で濡れた身体を悩ましくくねらせ始めた。

「あんっ……あぁぁ……ああぅ……」

 風呂場で喘ぐと、やたらと声が響く。
 家には誰もいないし近所からも離れているので、誰かに聞かれる心配はないのだが、それでもなまめかしい声が響くとなぜか不安がよぎるから不思議だ。

「それじゃ、おまんこに太い注射を打ってやるからな。もう一度壁に手をつくんだ」

 言われたとおり壁に手をついたありさの臀部に、諭が両手をかけた。
 ググっと力を込めて左右に押し広げ、陰裂をあらわにする。
 そしてそのまま押し込んで、肉根を挿入しようとする。

「えっ……ちょ、ちょっと……それはっ……コンドームを着けないのですか!?」
「心配するな。直前で抜いてやるから」
「そんなぁ……」

 ありさは焦った。
 肉根を挿し込まれないように腰を揺らして抵抗する。
 諭との子を妊娠したら大事だ。

「妊娠を心配してるのだろう? 万が一できても隆志との子だということにしてやる」
「そんな無茶な!」
「何も心配することはない、さあ……」

 ありさがいくら拒んでも、すごい力でねじ伏せてくる諭。
 完全に冷静さを失っているとありさには思った。
 このまま行為に及ぶと、諭からの強引な性交とは言っても、結果的に不道徳な行為の共犯者になってしまうのである。
 興奮した義父に押し切られて肉体を許してしまった『淫乱な若妻』になるのは避けたい。

(やっぱり嫌だ! 絶対に嫌だ!)

「お、お義父さま……、いけませんっ……!」

 それに、このスケベおやじである諭に身体を許してしまうと、おそらく二度目、三度目を求めてくるだろう、とありさは考えた。
 
「や、やめてください……! もうっ! いやっ!」

 ありさは力を振り絞って諭の身体を押しのけた。
 バランスを崩して倒れる諭を風呂場に残し、濡れた身体のままで浴室はもとより脱衣所からも走り出た。
 なりふり構わず全裸のままリビングへと逃げる。
 背後から諭の怒声が響いている。
 リビングまでたどり着いたありさだったが、身体がびしょ濡れだったことから自身の水滴で足を滑らせ、運悪く床に転んでしまった。



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