第8話

「ほう、よく分かったなあ。そのとおりさ。女の子はオ○○コの最中に中で字を書かれるのって意外と感じるものだって、知らなかった?」
「そんなの聞いたことない。そうなんだ」
「じゃあ、ありさちゃん、どんどん字を書いてみようか」
「え!?そんなぁ……」

 車野山は騎乗位の態勢から正常位へ移行し、ありさの狭い肉道に次から次へと文字を描いた。
 文字によって擦れる個所が異なり、不思議な快感がありさを襲う。
 いつしかありさの唇から漏れる声は艶やかなものへと変化していた。

「あぁぁぁぁぁ~~~~~、もうダメ~っぇ!おかしくなっちゃうよ~~~~~!」

 車野山は上気してきたありさを見て、文字を描くのをやめ再び“ピストン攻撃”に切替えた。

「あぁぁぁぁぁ~~~!ぃやん~~~!そんなに突いちゃダメぇ~~~~~!!」
「おっおっおっ~!僕もかなり良くなってきた~~~!ううっ、で、出そう~~~~~っ!!」

 発射する直前、車野山は怒張したものを一気に抜き取り、ありさの腹部に白濁色の液体を注いだ。
 つまり“膣外”に放出したわけだ。
 “中出し”を覚悟していたありさとしては意外な行為だった。
 通常女性に強姦するような男であれば女性を思いやることなど微塵もなく、無条件に相手の体内へ射精するだろう。
 だけど車野山は違った。

「意外とやさしいのね」
「え?中出しされると思ってたのか?」
「そう」
「ははは……僕のポリシーかもな」
「ポリシー?」
「……」
「……」

「すごくよかったよ、ありさちゃん」
「……」
「ありさちゃんもいい声出していたけど」
「そんなことないって……それより」
「ん?」
「警察や大学に電話をしない?」
「うん、しないよ。って言うか僕の方こそかなり強引なことしたけど訴えたりしない?」
「うん…しない……」
「そうか、助かるよ。さあて、僕はぼちぼち警備に廻らないといけないので服着てくれるかな?」
「分かったわ……でももう一度聞くけど電話しないって本当に約束してくれる?」
「え?ありさちゃんがこのスーパーで何かやらかしたの?僕は全然憶えてないけど」
「ありがとう……それとね……」
「うん」
「先程シャンプーとリンスにも謝罪しなければって言ってたけどそれっていいの?」
「よく憶えていたな~。実は警備員室詰所に風呂があるんだけど、そこでありさちゃんの身体を洗ってあげようと思ったんだけど、時間が無いからもう無しってことで。物は使うことで謝罪になるからな~、ははははは~~~」
「そうだったんの。じゃあ機会があったらそのうち洗ってもらおうかな?うふふふ……」
「マジか~?大人をからかうんじゃないぞ」
「私、もう子供じゃないわ。もう20才なんだから」
「わりい、わりい~。ははははは~」

 ありさは衣服を整え帰り際車野山につぶやいた。

「車野山さん」
「なに?」
「あなたの携帯に私の電話番号が登録したまんまなんだけど」
「そうそう、まだ消してなかったな。ちゃんと消しておくから安心して」
「違うの、反対なの。今夜電話してくれない?私電話とらないけど、ずっと鳴らし続けて欲しいの」
「えっ!?ってことは……ありさちゃん、もしかしたら一人で……」

 ありさは指を口に当てて「しっ」と言う仕草を見せた。
 それ以上は言うなと言う意味である。
 車野山はありさの驚くべき言葉に唖然とした。

「うん、分かった。何時頃がいいの?」
「11時頃はどう?」
「いいよ、でも携帯を振動させるだけで、会話は無しなんだな」
「それはなりゆきで……うふっ……」

 ありさに悪戯っぽく微笑んだ。





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野々宮ありさ







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