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美月の制服のスカートに出した精液を濡れたハンカチで拭き取り、元の位置に戻した俺は事務所に入り、一番奥に位置する自分のデスクに向かった。 椅子に腰掛け、専用のパソコンに向かい、マウスを動かすとスクリーンセーバーが解除され、極秘ファイル『mituki』がモニターに表示された。
このファイルは、美月を犯すと決心した時から、湯水の如く湧きあがった欲望を果たすための数々の方法、キーワードが無造作に書かれている。 今日、会社に来た真の目的は、この欲望の発想の欠片を繋ぎあわせ、計画に仕上げるためだったのだ。だが、その途中、美月を犯しているイメージを膨らませているうちに肉竿が疼き、たまらず美月の制服を汚すことになったのだ。 とりあえず、欲望の白い塊を吐き出した。 これで集中して、美月レイプ計画を組み立てることができる。 美月を犯し、服従させ、好きなときに抱ける性奴隷とする。 犯す、レイプは犯罪である。 もし、相手に訴えられたら、名誉、地位、会社、家族、友人、親類など全てを失う。その代償はあまりにも大きすぎる。 完璧に美月を屈服させなければならない。 計画に少しの漏れがあってはいけない。 無造作に並んでいる文の数々を眺めながら、アイデアをまとめだす。
場所、美月の家、野外、会社と三つ書いたが、やはり、実行の場は会社しかない。 なぜならば、ここだけが、誰にも邪魔されることがない。 もちろん、平日は他の社員がいるので無理だ。 本社が休みの土曜日、日曜日、もしくは祭日になる。 今日のように休みならば、二人だけの時間をたっぷり楽しめる。 実行する時は午前より昼休みの終わった午後の方がよいだろう。朝、彼女が会社に入るのが、八時半とし、直に行動しても四時間もない。いくら性欲が強いとはいえ、さすがに昼頃にはお腹がすくだろう。性欲が満たされた後はいつもより腹がすくものだ。そこで、中断し、食後に しかし、どうやって誘おうか? 美月に不信感を与えることなく美月一人だけを。 ここが最も肝心なところである。これさえ成功させれば、美月レイプ計画は半ば成功したようなものである。 どうする? ここは様々な考えが浮かんだが、その中でも一ついいネタがあった。 今月から、毎週一度通っている営業マンがいる。 その営業マンは今年の秋、郊外に開店する予定の大型ショッピングセンターのテナントに我が社も入って欲しいと売り込みにきている。 既に大型店舗にテナントを構えるメリットは知っている。単独で店舗を構えるよりも、集客力が抜群に違う。 もちろん、売り上げもだ。 しかし、テナント料が既存のものに比べてかなり高い。 まぁ、新店舗であるし、国内でナンバーワンの売り上げを誇る大企業だら強気なのだろう。 が、こちらとしては、高いテナント料が利益を圧迫することは事実だ。 少しでも安いに越したことはない。 それで、今、テナント料の値下げ交渉をしているが、何しろ、出店すると決定したら、こっちにも準備がある。 新規従業員の採用に教育や新店舗の工事など。 だから、先日、彼に決裁権のある上司と直接話したいと要求した。 が、彼は、何しろ、上司は日本中を飛び回っているので、上司の都合を調整するのに少し時間が欲しいといった。 それに、土曜日か日曜日になる場合もあるが、それでもいいかとも訊いてきた。 相手の都合に合わせるのは癪だったが、腹の底では出店したいと思っているので、それに応じることにした。 このことは美月のみならず、事務所にいる人間は皆知っている。 その最終交渉の席が次の土曜日に急遽、決まったと言うのだ。 もちろん、その時には対面上、俺一人というわけにはいかない。まさか、来客者にお茶を出さない会社などはないだろう。 しかも、来訪者の大概は男性なので、暑苦しい男よりも、華やかな女性からドリンクを出された方が気持ちがよいものだろう。 そこで、美月に出勤してもう。 なぜ、私が? と、美月は疑問に感じるかもしれないが、美月は以前にデパートに勤務していただけあって愛想が良い。そのうえ、美貌ときているから、取引先の誰からも評判がよい。 その中には、あからさまに美月にイヤラシイ視線を浴びせるものや、美月が人妻でなかったら、アタックしていたと俺に述べるけしからん奴らもいる。 もちろん、俺もその中の一人だが……。 いや、俺の方がもっとけしからん。何しろ、美月を騙して犯そうとしているのだから。 そうだ! そういえば、美月は他の女性社員よりも急な出勤に対応しやすいはずだ。 美月は職場結婚だと聞いている。ということは、美月の旦那はデパート勤務のはずだ。。いや、間違いない。 きっと、土日は仕事だろう。 それに、美月の家は旦那の両親と共に暮す二世帯住宅だというだ。それで、子供のことを気にすることなくフルタイムで働けると面接のときに言っていた。 それに比べ、他の二人の女性は、一人は土日は旦那が休み、もう一人は彼氏とデートと忙しい。 そうなのだ! 美月がもっとも条件がよいのだ。 余程のことがない限り、美月は出勤してくれるだろう。 確立は非常に高い。 俺は細く微笑んだ。
では、美月を誘うことに成功し、どんな方法で美月を犯すか? リスクは少ないに越したことはない。 一番、安全なのは、睡眠導入薬を飲み物に混入し美月に飲ませることだろう。どれ程の効果があるのかは解らないが、何れ美月は睡魔に襲われてしまう。 美月が意識を失っているうちに、オンナの肉体を堪能する。 意識を取り戻した美月は膣に違和感があること、多少衣服が乱れていることに気がつくかもしれない。しかし、何も覚えていない。 これが一番危険がない。 だが、それでは味気ない。 何しろ、美月の羞恥に震える姿を見ることができない。反応がなければダッチワイフを相手にしているのと変わらない。 人妻の肉体を愛撫し、膣に肉竿をぶちこんで、悶える美月が見たい。 美月が どんな表情で快楽と戦うのか? 快楽に負けたときの顔は? どんな声で喘ぎ鳴くのか? 想像しただけで身が震える。 美月の意識がはっきりとある中でのレイプ、リスクは非常に増えるが、そんな美月が見たい。 これを逃したら二度と見れない美月。 だが、やはり、少しでもリスクを減らすことは重要だ。 陳腐な考えかも知れないが、犯されたことを口外できぬようにするために、画像や映像で記録しておく必要はあるだろう。 更に口外できぬようにするために、美月の口から卑猥な言葉を吐かせるのもいい。切なそうな声音で快楽の極みを求めての肉竿を欲する言葉がビデオに収められる。 そこまでさせることができれば、リスクは格段に減るだろう。 なぜなら、レイプされて感じている、もっと、感じさせて、と自らの口で言っているのだ。事が終わって正常な思考が戻ったとしても、その事実は変わらない。 犯されて感じてしまったのよ、と間違っても他人、いや、夫、身内にもいえるわけがない。 しかし、そこまで感じさせるテクニックが俺にあるのか? 正直、そこまでの自信はない。 何しろ、ここ数年はプロのオンナしか相手にしていない。 プロのオンナたちは愛撫でたっぷりと濡れてくれるし、高い声で鳴いてくれる。上手とさえ言ってくれるオンナもいるが、所詮、彼女らはプロである。男を喜ばす、男に自身を持たせることで報酬を得ているのだ。 だから、それを真に受けるわけにはいかない。 美月を確実に感じさせるためには……。 あれだ、やはり、道具に頼るのがいい。 妻とまだ愛欲があったころ、ピンクローターやバイブレイターを使ったことがある。その時の妻の反応は凄まじかった。くねくねと動く女の身体、切なそうな声、大量のお○んこ汁。そうそう、肌にプツプツまで浮かべ、口から涎さえたらしていた。 その時、そうまでなるオンナの快楽の深さを羨ましくて、オンナに生まれればよかったとさえ思った。 既に終わった妻であるが、あの時の淫らな妻を思い出すと肉棒が硬くなってくる。 そういえば、あの大人の玩具はどうしたかな? あれは妻が管理していた。 とっくに捨ててしまったかもな。 もし、まだ残っていたとしても、妻のお古を美月に使うつもりはない。 美月にとって失礼なような気もするし、それに古いタイプだ。 どうせ使うのならば、最新式のものを試してみたい。 さて、どんなものがあるのかな? 早速、エクスプローラーを立ち上げインターネットに繋げ、『アダルトショップ』を検索すると、いくつものアダルトショップの紹介文が表示された。 本当、便利な世の中になったものだ。 初めてアダルトグッズを購入したときは、如何にも怪しい雰囲気のお店に、人の目から逃れるように入店し、妖しげな店員の前で緊張しながら、バイブレイターを選んだものだが、今では他人の目を気にすることなくいとも簡単に購入できる。 インターネットが普及したおかけで、アダルトグッズの市場規模はかなり膨らんだことだろう。 何しろ、男と女にとって快楽の追求は永遠のテーマだから。 そのうちうちも参入してみようか? いや、公にやるわけにはいかないかな? そんなことを考えながら、最上部に表示されている紹介文をクリックし、アダルトショップに入店した。 そして、かれこれ二時間もかけて、美月を感じさせるための玩具に媚薬、美月を拘束するための道具を購入した。 そのグッズは二日後に会社に届く。もちろん、個人名なので、開梱されることはないだろう。個人宛のもの、当人の許可なく開封するのは、たとえ夫婦であっても犯罪行為となる。 たぶん、皆、常識はわきまえているだろう。 いや、念のため、俺宛に荷物が届くと伝えておいた方がいいだろうか。 PCの部品を注文したと。 うん、慎重に慎重を重ねるに越したことはない。
さて、誰が受け取るんだろうだろう? 美月が受け取ればな。 美月が自身を犯す道具が箱にはいってるとも知らずに俺に渡すところを想像し、ニヤケながらPCの電源を落として会社を後にした。
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