官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第32話

「だって、吉川さんカッコいいんだもの」
 美しい女性がそういう思いを寄せてきている。妻とセックスレスであるとはいえ、小 さな子供、家庭を抱える身として、無条件でその思いを受け止めることはできないが、 好意を持たれていると知ったときは嬉しいものだ。
「……ごめんっ……なんだか、悩ませちゃって」
「え、いや、そんなことないよ。僕も嬉しいさ」
「ほんとう? だって、難しそうな顔をしたから……」
「難しいことはない……まだ僕たちは関係を結んだばかりだ。先はどうなるか、わから ない。もしかしたら結ばれるかもしれないし……逆になるかもしれない。だけど、そん なこ先のこと考えるより、せっかくこうして結ばれることがてきたことを今を楽しもう 。僕も……」
 言葉をとめ、久美のクチビルを奪った。
 オンナの開いたクチビルに舌を挿入すると、久美の舌が応えてくる。情熱的なキスに 、射精したばかりの肉棒が疼き力を増してくる。濡れた亀頭が久美のスカートを汚しそ うだが、そんなことは関係ないと、久美の尻をひき寄せようとした時、久美が肉棒を握 ってきた。
「もぉ、本当、元気なのね」
「久美さんだから……」
「うふっ、嬉しいわ……でも、残念。もう一度したいけど、そろそろ行かなくちゃ」
「あぁ、そうだね……残念だけど……明日を楽しみにしているよ」
「ごめん。明日はカルチャーセンターで講習があるの。明後日なら10時から3時まで 大丈夫よ」
「わかった」
 久美が左腕につけたカルチェの時計にチラチラと視線を送っていたので、もう時間が ないのだろう思い余計なことを言うことは止めた。
「じゃあ、いくね」
 久美は背をむけ玄関のドアノブに手をかけ、くるりと振り返った。
「ねえ、みぃちゃんのこと気になる?」
「まあね」
「やっぱりねぇ。昨日、わたしが部屋に戻ったとき、二人とも様子がおかしかったから ……でもあの娘はダメよ。それにあの娘は、わたしと……あんっ、でてきちゃった」
 久美は言いかけた言葉を止め、股間を抑えた。どうやら、膣の奥に残っていた精子が 流れてきたらしい。
「ほんとに、凄いんだから。ちょっと、後ろを向いててくれる……」
 もう一度、精液でパンティが汚れることを防ぐため、ティッシュを入れ替えるのだろ う。
 さっきも、恥ずかしがっていたので、やはり、見られることに抵抗があるのだろう。 羞恥で頬を赤く染める久美をもう一度見てみたいとも思うが、今の久美には時間がない 。ここは紳士的に久美に背を向けることにした。
「ありがとう」

「ところで、みどりさんのことなんだけど……あの娘はわたしにって、どういう意味? 」
「いいわ。でも、時間がないから手短に言うね。実は、昨日、みどりちゃん、わたしに 慰めにもらいにきたのよ」
「えっ!?」
「ふふっ、驚いたでしょう」
 慰めてもらうという意味がどういうことなのか? 考える間もなく、久美か悪戯っぽ い笑顔を見せる。
「あ、そろそろ行かないと、ほんとに遅刻しちゃう。じゃぁ、詳しいことは、明後日話 すからね」
 久美は腕時計をちらりと見て、早口で喋り、唇を軽く重ねてから、ドアの向こう側へ 去って行った。




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