官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第28話

 ようやく、自宅に戻り、まずは風呂場に直行した。密林のように生い茂っている淫毛 、肉棒、淫嚢に感じている痒みを解き放ちったからだ。
 洗面・脱衣所で汗臭い着衣を脱ぎ棄て全裸になると、淫部から、男女が交わった後の 生臭い匂いが漂ってくる。
 いい香りとはいえないが、情欲を感じさせるいやらしい匂いだ。そのいやらしい匂い を感じ、三度も精子を放った肉棒がむくむくと膨らんできた。まったく、元気なやつだ と、性欲の強さに呆れながら浴室に入った。

 不快な痒みを解消し、全身をバスタオルで拭き、全裸のままで寝室へ向かった。
 クローゼットから、洗剤の香りが残る下着を身につけ、キッチンに行き冷蔵庫から5 00mlのスポーツ飲料をとりだし、リビングダイニングルームのソファに座って、ペッ トボトルのふたを開き、一気に喉を潤した。
 センターテーブルにおいてあったタバコをつまみ、お気に入りのオイルライターで火 を点ける。
 普段、一時間に一本煙草を吸う愛煙家にとって、数時間ぶりに吸い込む煙は格別だ。  ソファの背もたれに寄りかかり、紫煙を漂わせながら、今日のことを思う。
 まさか、あの久美とセックスできるなんて思いもよらなかった。しかも、オナニーの 時に妄想する久美よりも遥かに淫乱なオンナであった。激しく乱れる久美が、まだしっ かりと脳裏に焼き付いている。そんな淫乱な彼女を思うと、肉棒が膨らんでくる。
 まったく、たっぷりと精液を放ってから数時間しかたっていないのに、元気なチンポ だ。
 別れ際に久美がよこしたメモには、"また、明日"とだけ書いてあった。その意味は鈍 感な俺でも直ぐにわかる。間違いなく、明日もセックスしようということだ。
 またあの激しい久美と濃厚なセックスができると思うと、自然と顔がにやけてくる。  明日が楽しみだ。
 灰皿に煙草を揉み消し、次にみどりを思った。
 スレンダーで小さなヒップ、脚が長くてジーンズのよく似合う理想の若妻みどりが、 まさか、挑発してくるとは――。
 妄想の中での彼女は、そんな積極的なオンナではなく、受け身のオンナであった。昼 下がり一人留守する若妻を襲う俺。興奮しきった男の前にみどりはなすすべもなく、た だ、俺の凌辱に耐えるしかなかった。もちろん、妄想の世界では、俺の都合のいいよう に、みどりは感じていたが。
 そんな、彼女が軽い抵抗を示しはしたが、割れ目を触らせてくれた。しかも、彼女の 膣はいやらしい粘液にまみれていた。
 もしかすると、久美だけでなく、みどりとも――。

   アルコールで虚ろになっている頭の中でそんなことを考えているうちに強烈な睡魔が 襲ってきた。
 久美との激しい情事の疲労感に、昼間のアルコールが追い討ちをかける。
 ダメだ……眠い。

 んっ?
 部屋が暗い……。
 さっきまで、部屋の中は強い太陽の光が差し込んでいたのに、いつの間にか優しい月 の光に変わっている。
 いったい何時なんだ? と思いながら身体を起こした。
 喉がカラカラに乾いている。
 月明かりに照らされたセンターテーブルの上に寝る前に喉を潤した飲みかけのスポー ツドリンクが見えた。それを手にとり喉を潤し、目を擦りながら立ち上がって部屋の電 気をつけた。
 マンションに入居した時に友人からもらった壁掛け時計を見ると、針は午後七時を指 している。
 どうやら、ソファの上で3時間も寝てしまったようだ。
 それにしても、酒臭い。
 部屋の中が酒の臭気に満たされ、息苦しさを感じるほどだ。
 新鮮な空気を吸いたいと思い、レースのカーテンを開き、ベランダ越しの窓をあけた 。 初夏のさわやかな風が新緑の匂いを運んでくる。心地良い風と香りに誘われるよう にベランダに出た。
 眼下に見える家々の明かりが綺麗に輝いている。ここに越してきた当初はこの光景を 飽きずに眺めていたものだが、今はなんの感動すら覚えなくなってしまった。それも慣 れというものだろう。
 だが、今夜は素直に綺麗だと感じている。




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