第八話

「ぅぉぉっ……!」

 小坂井あやめと性交に至った瞬間、俺は全身から脂汗が吹き出るのを感じた。
 強酸を浴びてドロドロに熔けてしまい、回復と腐敗を繰り返してきた俺の奇形
性器を少女の膣に飛び込ませる。
 少々のことでは音を上げない自信があったが、久々に味わった挿入感にはうめ
き声を漏らしてしまった。
 ガラス片を詰めた壺の中に性器を突っ込んだその上から、万力で挟み潰された
かのような激痛。
 巨漢が小坂井あやめの恥部を広げてくれていたので挿入時は助かったが、いざ
挿入を済ませた後は、そこまで面倒見きれんとばかりに手を離してくれたために
膣圧が一気に襲いかかってきた。
 ほんの数十分前まで処女だった小坂井あやめの膣はとても狭く、指で触っただ
けでもすぐに皮膚が破れる俺の性器には拷問のようだったが、先に巨漢の巨根に
貫かれて大量中出しされていたおかげで滑りはよかった。
すでに俺の性器は膣挿入だけで何カ所か皮膚が破れてしまっていただろうが、
処女膜を破られて出血のある小坂井あやめの膣に包まれると、肉体を超えた癒着
感がもたらされた。

「尾島の旦那がまんこするのは久しぶりに見たぜよ」

 下からアナルを突き上げながら、狐顔が珍しく朗らかに嗤う。

「女のまんこは気持ち良かろうにな。
 まぁ俺っちは尻の穴の方が好きだがな。
なかなか点数の高いお嬢ちゃんだ。
 お嬢ちゃんのスレンダー体型のおかげで、尻の穴奥深くまで入れられるわ。
 尻の肉が厚い女はこうはいかねぇからな」

 狐顔は慣れた様子で器用に腰を動かして、俺と巨漢に比べれば長ひょろい性器
を小坂井あやめのアナルに出し入れしていく。
 しっかりとストロークを確保し、リズミカルにアナルを犯す。
 俺の挿入を助けるために脚を絡ませて少女を股開きの状態にしてくれていたり
と、狐顔は本当に器用な奴だった。
 後ろから手を回し、小坂井あやめの乳首を捻りあげていく。
 やり過ぎにも思えるが、狐顔がやることなのだから大丈夫なのだろう。

「ぅ゛っぶぇ、えぅぅ゛っ!…あ゛ぇ、…ぅぇっ゛」

 小坂井あやめが嗚咽感と呼吸とに苦しんで咽せあげた。
 巨漢の陰茎で喉奥を突かれて苦しみ藻掻いていた。
 いくら狐顔に拘束され、俺の奇形性器を挿入されようと暴れることはなかった
小坂井あやめだったが、限度を知らない巨漢のイラマチオには命の危険を感じる
のか、手脚をバタつかせて抵抗する。

「おいおい、やり過ぎちゃ駄目だかんな、ひひひっ」
「……わかってる」
「おめぇは限度を知らねぇからなぁ」

 小坂井あやめに絡みついて拘束する狐顔は、獲物が暴れ出したのが楽しいとば
かりにニヤつきながら、なおアナルを攻め続けている。
 狐顔と比べて不器用な巨漢は、なまじ恵まれた体格のおかげで、その所作が時々
危険な水域に及ぶことがある。
 性感に魘されるままに巨根を振るい、女の子をダメにしてしまったことも何度
かある。
 もしも小坂井あやめがダメにされたら、その時はいつも通り夜行列車の窓から
放り捨ててやるだけだが、今回ばかしはそれが惜しい気がするのだ。
 俺は性器の皮膚が破れるのも構わずに腰を動かし始めた。

「ぅ……っ」

 やおら締め付けのきつい小坂井あやめの媚肉。
 性器とは呼べない格好の異物を突っ込まれつつも、媚肉は媚肉らしく精液を吐
き出させるために蠕動し、快感を与えてくれる。
深くまで挿入し、いったん腰を引いて、また奥へ深まる。
 めちめち……と皮膚が破れるのを感じる。
 処女膜が破れていく感覚もこんなものだろうかと思うと、今し方処女を失った
ばかりの小坂井あやめに妙な気が湧く。
 裂けた皮膚に巨漢の精液が沁み、声をあげそうになる。
 脂汗ばかりか、気が遠くなりそうな痛みの渦の中にいながら、それでも俺は腰
を動かし続けた。

「……気持ち…いいもんだな」

 陰茎と陰嚢の区別もなく熔けてグチャグチャな性器を奥深くまで突っ込むと、
片方だけになってしまっている金玉も膣に銜え込まれ、ぎゅっと搾られる。
 確かに顔をゆがめる苦痛もあったけれど、それを覆い隠してしまうほどの快感
も凄まじかった。

「尾島の旦那が気に入ったんなら……この嬢ちゃん、攫っちまいますか?
 俺っちもこの嬢ちゃんは気に入ってんさね」

 狐顔の提案に巨漢が動きを止め、考える様子を見せた。
 だが巨漢の陰茎が喉の奥に突っ込まれての静止だったので、小坂井あやめが堪
らずに両手で拳を作って巨漢を叩いた。
 それに気付いて巨漢が腰をあげる。
 陰茎の先から粘度の強い唾液が太い糸になって伸び、小坂井あやめの口につな
がる。
 肺を軋ませるように咽せる小坂井あやめを再度無視して巨漢はぼそりと言う。

「俺も異論はない」

 そしてまだ呼吸に苦しむ小坂井あやめの髪を掴んで上体を起こさせると、膣穴
と尻穴にそれぞれ男の性器が繋がれている様を見せつけておいて巨漢は問うた。

「お前は俺たちの嫁になれ」
「……ぇ?」

 銃剣を突きつけられたような震える表情で息をのむ小坂井あやめは、いよいよ
涙が滂沱として止まらない。
 少女のように涙を溢す姿は、それこそ処刑の決まった捕虜の命乞いを思い出さ
せた。
 髪を掴みあげる巨漢は返答を急かすでもなく、少女に泣きたいように泣かせて
やっているようだった。
 いつだったか昔、巨漢は同じように求婚をして、それを断られると女を窓から
投げ捨ててたことだってあったのに、小坂井あやめには甘いようだった。
 先ほどの性交の具合がずいぶん良くて巨漢も小坂井あやめを気に入っているの
だろうが、いつまでも泣いてばかりいては、巨漢もそう気の長い性格ではない。

 しばらくさめざめと泣いた小坂井あやめは、女の大切な穴である膣口を犯す相
手を見上げた。
 俺だ。
 俺は小坂井あやめの視線に答えるように見つめ返したが、奇形性器を膣肉に揉
み込まれて脂汗を垂らしながら快感と激痛に悶える俺の表情には自信がなかった。
 小坂井あやめは泣き腫らした目で俺をじっと見ていた。
 俺はただ見返すことしかできなかった。

 そうしてやがて、巨漢の我慢が限界を迎えそうな頃になってやっと、小坂井あ
やめはうつむいて答えた。

「わかり……ました」
「いいんだな?」
「はい」

 その答えを聞いて、俺は俺の奇形の性器が一層大きく勃起するのを感じた。
 狐顔も上機嫌になって少女のアナルを突き上げ、腸壁と膣壁越しに俺の性器に
当たる。
 巨漢はいよいよ待ちきれなかったとみえて、乱暴に小坂井あやめを仰向かせる
と、その口に巨根を突っ込んで、見ているこっちが吐きそうになるくらいに深く
喉を突いた。
 嫁になると承諾したばかりの少女に対して、あまりに酷い仕打ちに思えたもの
の、俺も心底こみあげてくるモノがあって、激痛を押して、腰を前後させ始めた。

 小坂井あやめの身体に男三人の性器が同時に出入りを繰り返していた。
 狐顔は手を回して乳房を、巨漢は手を伸ばして肉芽を攻めてもいたのだから、
小坂井あやめは一概に性感帯と呼ばれるところは全て同時攻めにあっていた。
 巨漢のイラマチオが深く、嗚咽と咳ばかりに聞こえるが、よぅく耳を澄ませば
その中に小坂井あやめの可愛いあえぎ声が混じっていた。
 狐顔がアナルを突き上げる度に小坂井あやめの身体が震え上がったが、そのう
ち何度かは絶頂による引き攣りだった。
 膣は愛液に満ち満ち、俺はもう痛みを忘れて腰を前後させ、快楽に飲まれてい
った。

「っ……ぅっ……!」

 胃が掴まれたように締め付けられ、吐き気が込み上がってくる。
 やはり身体は痛みを感じているためなのか、それとも快感が強すぎるためなの
かわからない。
 ともかく、しゃにむにになって腰を叩きつける。
 もうこれで死んでしまってもいい――そんな衝動に駆られて小坂井あやめを犯
していく。
 俺の珍しく必死な形相を見て狐顔は嗤い、普段は無表情は巨漢は微笑を寄越し
てきていた。
 だが二人の表情にも余裕はなさそうだった。

 ガタンゴトンと揺れる夜行列車の物音の中、小坂井あやめがうめく声と小坂井
あやめが男三人に犯される肉音が響く。
 どこまでもどこまでも淡々と走り続ける夜行列車の中にいながら、俺たち三人
は燃え尽きそうになりながら加速を続けていた。
 びくっ、びくっ、と跳ねる小坂井あやめは絶頂を繰り返しているのか、繰り返
し続けて頭がイカれたのか判然としない。
 廊下で出くわせば、大の大人でも道を譲りたくなる恰幅の俺たち三人からすれ
ば子ウサギのような小坂井あやめなのだから、俺たち三人の劣情を同時にぶつけ
られてしまってはそれも仕方ないことなのかもしれない。
 手脚を引き攣らせる小坂井あやめに、俺たち三人は発情しきったまま仲間の目
を気にする余裕もなくなり昂ぶっていく。
 射精感が高まり、喉奥から少年のような声が漏れてしまう。

「ぅぅぁっ……もぅ…! イクっ゛!!」

 最初に射精を予告したのは俺だった。
 小坂井あやめの骨盤を抱きかかえるようにして腰を叩きつける。
 膣肉に性器を揉みくちゃにされながら、その最奥の子宮口を見つけ出して射出
口をぶつける。
 愛液ばかりか、巨漢の精液、破瓜の血、そして俺の血も混じってグチャグチャ
の膣内を、奇形の性器で掻き分け、それら異物を掻き出し、最奥へと藻掻き進む。
 そして膣口のコリッとした感触にぶつかった時、いよいよ射精感は最高潮に達
し、俺は最後の快感を貪るために息を止めて腰を動かし続けた。
 快感によって性器も脳も溶けてしまいそうになりながら、最後には性器が内部
破裂するかのような射精に達した。
 子宮口を狙い撃った射精に小坂井あやめの身体が今までで一番大きく跳ねた。

 次は狐男だった。
 俺の射精が終わらぬうちから狐顔がアナルを深々穿って射精に至った。
 膣壁、腸壁越しに狐顔の精液の熱を感じられるほど。
 俺と狐顔のほぼ同時の体内射精によって厳しく海老反りになった小坂井あやめ
の頭部をむんずと掴まえたまま、巨漢は俺たちに遅れぬようにと腰振りを加速し
ていく。
 そして本日二度目の射精だというのに衰え知らずの勢いで口内に射精した。

 俺たち三人は少女の中に性器を埋めながら、しばらくその余韻に浸っていた。


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