第七話

 俺を受け入れようと股を開いた状態の少女が、俺の性器を目にして青醒める。
 小坂井あやめの目が見開かれ、その眼球が震えていた。

「きひひいひひっ、ひひひっっ! ひゃっっはっはっは!」

 小坂井あやめを後ろから拘束し、そのアナルを深々と犯していた狐顔がいよい
よ声を張り上げて嗤った。

「嬢ちゃん、あれを見てみろよ!
 あんなグロテスクなちんこ、見たことねぇだろ?
 あ? まともにちんこ見たのも今日が初めてだったっけか?
 おいおい、そんな顔して尾島の旦那のちんこに見入るなよ、旦那が可愛そうじ
ゃねぇか!」
「お……尾島さん……え、それ……」

 小坂井あやめと、彼女を後ろから拘束する狐顔をまとめて跨ぐ格好で、小坂井
あやめの顔面に性器を晒した。

「ぅ……」

 小坂井あやめが息を止めるのがわかった。

「おい旦那、やめてくれよ、俺っちが後ろにいるんだからよぉ」

 狐顔の抗議には耳もくれず、俺はそのままの位置取りを維持した。
 やがて息を止めているのが辛くなった小坂井あやめは、俺の性器の放つ悪臭に
絶えきれなくなって咽せ込んだ。

「きひゃはははははっ! おいおいこらこら、尻穴がグイグイ締まるじゃねぇか!
 嬢ちゃん、そんなに嫌うこたねぇだろうよ、嬢ちゃんがリクエストした尾島旦
那のちんこだろうが」
「ぅ゛っ、んぅぅ゛ぅ……」
「尾島の旦那はなぁ、昔、ちんこに強酸をぶっかけられて、この様なんだよ。
 いやぁ昔から旦那は男からモテてて、いつも尻から血ぃ流してた。
 そいつにゃ同情なんかしなかったが、アナルセックス断った腹いせに強酸をち
んこにぶっかけられたと聞いた時は、さすがに気の毒に思ったもんよ。
 医者にも見放されるほどグジャグジャに熔けて……なぁ、嬢ちゃん、旦那のち
んこが何に見える?」
「……ぅ゛ぅっ……」
「ったく、いつまでお上品なお嬢様気取ってんだぁっ!」

 狐顔は罵声とともに小坂井あやめの顔を俺の半溶解した性器に押しつけた。
 押しつけられると共に膿が飛び出し、小坂井あやめの眉にかかった。

「ひっ……!」

 一応ながら排泄器官としての機能は残っている俺の性器だったが、尿道は内部
で歪み、枝分かれし、排尿時には何カ所かから尿が滴ってくる。
 熔けて弱った皮膚は残尿で腫れて化膿し膨らみ、尿道を塞ぐ。
 塞がれれば別の箇所に圧がかかり、裂けるかして血が滲み、そこからまた化膿
を繰り返す。
 なので俺は毎日膿を針で潰して絞り出すのを繰り返しているが、今日潰した膿
とは別の箇所がすぐに膿み、膿んでは潰し、潰しては膿んでを繰り返していくう
ちに、強酸をかけられた頃よりももっと醜い奇形の性器となり果て、ひどい悪臭
を放っている。
 その悪臭を例えるなら、死体を肥溜めに落として放置していたのと同じ臭いだ
と、巨漢は言っていた。

「尾島の旦那のちんこ、あの形、人間の心臓によく似てらぁな」
「しん……ぞう?」
「ほらぁ……あの太い静脈がビクビク脈打ってるなぁ」

 勃起させると部分的に膨らむ性器は、狐顔が言うように人間の心臓に見えなく
もない。

「舐めろよ」

 俺は小坂井あやめに命令した。

「ぇ……と」
「舐めろ」
「……」
「どうした? できないのか?」
「舐めたりしたら……痛く……ないんですか?」

 小坂井あやめに対して強気に出てみたものの、心配されてしまっていては格好
がつかなかった。
 俺は一息吐くと、気負いのない普段の調子に戻って答えた。

「痛くないと言えば嘘になるけど……」
「……その……痛かったら言ってくださいね、すぐに……止めますから」
「いいのか?」
「……私は、構いません」

 そうして小坂井あやめは俺の奇形ペニスを舐め始めた。
 大口を開ければ口に含むことができそうなギリギリのサイズだったが、まずは
辿々しい舌使いでペニスをなぞりあげ始めた。

「っ……」
「あ、済みませんっ! だ、大丈夫でしたか?」
「いや、大丈夫だ。
 久しぶりだから……びっくりしただけさ」
「……そう、なんですか」
「続けてくれるか?」
「……はい」

 小坂井あやめの舌使いは、正直なところ、悪くなかった。
 売女のようにテクニックがあるわけではないが、傷口を舐めて癒やそうとする
母猫のような慈愛に満ちていた。
 痛覚神経と性感帯はあべこべに絡み合い、場所によっては布ずれだけでも激痛
で失神しそうになるほどだった。
 小坂井あやめはそんな部分をよく見極め、それでいて優しすぎないほどに舐め
てくる。

「……ぅっ」

 痛みに呻いたつもりなのに、どんどん性器が硬直していくのを感じる。
 それは不思議な感覚だった。
 熱を持ってじゅくじゅく化膿している部分には、怒りを吸い上げて鎮火させる
かのようなキスと共にその膿を吸い、その跡には唾液を消毒液のつもりで塗り込
んでくる。
 すっかり感覚の無くなっている部分や、肌が変容して複雑に入り組み、垢がこ
びりついて悪臭がひどい部分なども小坂井あやめは丁寧に舐めていく。
 むしろそういう部分を念入りに舐めているような舌使いに、狐顔が珍しく感心
したように声をあげた。

「嬢ちゃん、見かけによらず肝っ玉が太ぇみたいだな。
 きひひひひ、気に入ったぜ、ほぅらっ!」

 狐顔は小坂井あやめのアナルを突き上げ始め、後ろから手を回して乳房を揉み
しだく。
 アナルと乳房を弄られて集中が散るのか、舌使いが乱れる。
 しかし乱れた舌使いがまた塩梅良く刺激をくれる。
 強酸に犯されてからというもの、針を刺して膿を出し、針を刺して膿を出しば
かりしてきた性器が、少女の唾液に染まって忘れていた快感を思い出していく。
 まるで尿道に割り箸を突っ込まれたかのような疼痛があるのに、それに見合う
強快楽を与えられて頭が沸騰しそうになる。
 舐められただけでこれなのだから、口に含んで舐められたらどれほど気持ちい
いのだろうか?
 考えただけで背筋がゾクゾクと震え上がり、俺は期待に息を荒くしながら小坂
井あやめの髪を掴んだ。

「おい尾島、せっかくなんだから下の穴に挿れさせてもらえ」

 すぐ側に巨漢が立っていた。

「この子だってお前にまんこ犯された方がいいんだろうしな」

 そう言って俺の手を除けて小坂井あやめの髪を無造作に掴みあげた。

「そうなんだろ?
 それとも俺にもう一度ヤられたいか?」

 巨漢はその巨根を見せつけながら、小坂井あやめに問いかける。
 俺の奇形の性器と比べれば、形も大きさも立派な逸物であるのに、少女は蒼白
な顔をして首を横に振った。

「ぃや……!」
「だろうな!
 だったら口で咥えてもらうぞっ」

 巨漢は力任せに小坂井あやめの口を開かせると、そこに巨根を突っ込んだ。

「ぅっ゛ぇ」

 噎せ返る小坂井あやめを無視して、巨漢は少女の股ぐらに両手を伸ばす。
 破瓜の血と巨漢の精液が混ざり合った桃色の液体にまみれる股間の割れ目に手
を添え、膣口が奥まで見えそうなくらいに広げやった。

「広げおいてやるから、ほら、早く入れちまえ」
「きひひひひっ、いやぁ三本刺しとは興奮してまうな!」

 狐顔がアナルを犯しながら、脚を絡めて股をこれでもかと開かせる。
 巨漢がフェラチオさせながら、膣口を無残に広げやる。
 そして俺が奇形の性器を膣口に宛がうと――

 一思いに小坂井あやめに挿入を果たした。


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