第5話

 「落ち着いて聞いてくれ。俊介が死んだ。自殺らしい..」(健志)
 「.....」
 「たった今、同級生の雅夫から連絡があった」(健志)
 「健志さん、今何処にいるの?」(小夜子)
 「会社だ」
 「私、怖い!」(小夜子)
 小夜子の声は、震えていた。
 「12時に店の前で待ってる」(健志)
 「お願い! 今日は一緒にいて!」(小夜子)
 「わかった」

 時計を見ると11時を回っていた。
 健志は、美佐江に電話した。
 「美佐江、俊介が自殺したらしい」(健志)
 「えっ! どうして?!」(美佐江)
 「さっき、雅夫から電話があった。今日は遅くなる」(健志)
 「わかりました」(美佐江)

 健志は、車で“舞”に向かった。
 12時過ぎに、小夜子が店から出てきた。
 「健志さん!」(小夜子)
 小夜子は、車に乗り込むと、震えながら健志に寄り添った。
 健志は、何も言わず、小夜子のアパートに向かった。

 「健志さん、今日は朝まで一緒にいて!」
 小夜子は、健志を部屋に入れるといきなりそう言った。
 「勿論さ」
 小夜子の部屋は、綺麗に整頓され、香水の匂いが漂っていた。
 シャワーを浴びた2人は、シングルベッドで寄り添う。
 「私、この間、俊介さんにひどい事言っちゃって..」(小夜子)
 「俊介の自殺と、小夜ちゃんは関係ない」(健志)
 「でも...」(小夜子)
 「俊介はいいやつだ。僕達の事は、恨んでなんかいないさ!」(健志)
 「本当? 信じていい?」(小夜子)
 「あぁ、俊介の性格は、僕が一番良く知ってる」(健志)
 「健志さん、ありがとう」(小夜子)
 小夜子は、少し落ち着いてきた。
 「健志さん、抱いて..」(小夜子)
健志は、小夜子にキスをした。そして乳房に顔を埋め、突起した乳首を口に含んだ。
 健志の口の中で、小夜子のピンク色の乳首は、たちまち堅くなった。
 「あぁ、、感じる、、健志さん、、愛してる、、」
 健志の愛撫は、乳房から下腹部に移っていった。
 小夜子は、自ずから両足を広げ、健志の愛撫を待った。
 健志の舌が、陰部に辿り着いた頃には、小夜子の膣穴からは大量の愛液が溢れ出て
シーツは濡れていた。
 「ア、アアァン、、ソ、ソコ、、アッ、アッ、」
 小夜子の密林からは、勃起したクリトリスが、顔を出していた。
 健志は、そこに舌先を当て、小刻みに愛撫した。
 「アッ、アッ、、」
 既に、小夜子の膣穴は、大きく口を開いていた。
 健志は、小夜子の膣穴に中指を当て、弧を描くように指を埋める。
 「ダ、ダメ、、健志さん、」
 健志は、小夜子の言う事は無視し、根元まで入れた中指を回しながら出し入れした。
 「そ、そんなの、アッ、アッ、は、恥ずかしい、、ダ、ダメ、、」
 小夜子の膣穴からは、おびただしい程の愛液が、ほとばしった。
 健志は、そのまま指の動きを早め、クリトリスに舌先を当て、小刻みに震わせた。
 「.....あっ、、、」
 健志は、続けた。
 「.....」
 小夜子は、顔を真っ赤に硬直させ、痙攣していた。
 健志は、指をゆっくり抜いた。
 「小夜ちゃん、最高だったよ」
 小夜子は、恥ずかしそうに目を閉じていた。
 「今度は、健志さんが逝く番だよ」
 しばらく目を閉じていた小夜子が言った。
 まったく、衰えていない健志のペニスを小夜子は口に含んだ。
 「何処に出したい? このまま出す? それとも私の中に出す?」
 「えっ? このまま小夜ちゃんのお口の中に出しちゃってもいいの?」
 「許すわ! 今日だけね!」
 健志のペニスは、一段と大きくなり、尿道の先から愛液が滴り落ちていた。
 「小夜ちゃん、愛してるよ! 大好きだ!」
 小夜子は、健志のペニスを、再び口に含んだ。
 「あぁ~、、気持ちいい、、最高だ、、」
 小夜子は、丁寧に愛撫した。
 「あぁ~、、気持ちいい、、あぁ~」
 小夜子は、少しずつスピードを速めた。
 「あぁ~、、も、もう、もう、出そうだ、、」
 小夜子は、亀頭を口先に含み、右手で肉棒をしごき始めた。
 「あっ、、もう、限界だ、、出、出る、出そうだ、、」
 小夜子は、右手の動きを一気に早めた。
 「ああ、あ、あ、あ、あっ、、」
 その瞬間、小夜子の口の中に、熱い物が勢い良く注がれた。
 小夜子は、最後の一滴まで搾り取る様に吸い取った。
 健志は、小夜子にペニスを含ませたままじっとしている。
 -こんな気持ちいい射精は初めてだ-
 小夜子は、ゆっくりと健志のペニスを抜き、両手を口元に当てた。
 小夜子の口の中から、大量の精液が溢れ出た。
 小夜子は、それをじっと見ながら、健志に聞いた。
 「気持ち良かった?」
 「気持ちよかった。でも恥ずかしい..」
 小夜子は、健志の顔を見て、微笑んだ。

 健志は、小夜子のアパートで一夜を明かした。

 次の日、同級生一同集まり、俊介の葬儀の打ち合わせをした。
 健志は、俊介の事は何も語らなかった。
 北海道にいる、俊介の叔母を探し当て、喪主を努めてもらう事にした。
 俊介の葬儀で、健志は弔辞を読んだ。
 -俊介、すまん。許してくれ-
 健志は、心の中で、そう思っていた。
 -俺が小夜子を誘っていなかったら、俊介は死ななかっただろう-
 健志は、自分を責めていた。

 俊介の葬儀も終わり、また日常の生活が始まった。
 健志は、毎日、小夜子の事が頭から離れなかった。
 小夜子とは、あれ以来会っていない。
 小夜子のアパートで、一夜を過ごしてから、10日程経っていた。
 健志の身体は、小夜子の事を思うと、うずき始める。
 -小夜子に会いたい-
 健志は、雄の本能を止められなくなっていた。
 -今日、仕事が終わったら電話してみよう-
 健志は、7時になると携帯を取り出した。
 -そろそろ店に着いた頃かな-
 しかし、10回ほど呼び出したが、電話に出ない。
 -何をしてるのだろう-
 一旦電話を切り、再度電話をかけてみたが、出ない。
 -運転中かな-
 健志は諦めて、もう少し待つ事にした。

 30分程経ってから電話をしたが、小夜子は出なかった。
 -店に電話をしてみよう-
 「もしもし、ママ? 健志です。小夜ちゃんいますか?」
 「あら、健志さん? 小夜ちゃんはいませんよ」
 「今日は、小夜ちゃん、休みですか?」
 「.....」
 「もしもし..」
 「健志さん、聞いてなかったんですか?」(ママ)
 「えっ、何をですか?」(健志)
 「小夜ちゃん、昨日、北海道に帰ったんですよ..」(ママ)
 「.....」
 健志は一瞬、何の事か分からなかった。
 「北海道に帰ったって、どういう事ですか?」(健志)
 「もう秋田には戻りませんよ。健志さん本当に、聞いてないんですか?」(ママ)
 「.....」
 「私、言ったんですよ、お店のお客さんで親しい人には、引越しする事を、ちゃん
と報告しておきなさいって..」(ママ)
 「.....」
 健志は、夢であってほしかった。
 「小夜ちゃんは、もう二度と戻らないんですか?」(健志)
 「戻らないと思いますよ。アパートも引き払ったし..」(ママ)
 「そんな...」(健志)
 「小夜ちゃんに、電話してみたら?」(ママ)
 「わかりました..」(健志)
 「あっ、健志さん、小夜ちゃんがいなくても、またお店に来て下さいね!」(ママ
 「あ、はい...」
 健志は電話を切り、頭を抱えた。
 結局その日は、小夜子に連絡が取れなかった。

 次の日、健志は早めに出勤した。
 昨夜は、一睡もしていない。
 健志には、家庭がある。しかし、小夜子のいない生活は、考えられなかった。
 もし、小夜子と二度と会えなかったら...
 健志は、今の現実を受け入れたくはなかった。
 “舞”のママに聞けば、小夜子の居場所が分かるかもしれない。
 しかし、居場所が分かっても、小夜子は自分の意思で秋田を去ったのだから、戻る
事はないだろう。
 自分には家庭がある。 小夜子を束縛しても、2人には発展性はない。
 しかし、愛情とは束縛する事ではないだろうか。
 健志は悩んだ。
 じっと目を閉じると、小夜子のあどけない笑顔が、ぼんやりと浮かぶ。
 そして、軟らかい身体の感触が蘇る。
 -小夜子に、メールをしてみよう-
 健志と小夜子は、お互いのアドレスは知っている。
 しかし、メールのやり取りはこれまで一度もなかった。
 きっと小夜子は、家庭がある健志に気遣っていたのだろう。
 健志は、ポケットから携帯を取り出した。
 ふと、ディスプレイを見ると、メールが届いていた。

 『短い時間でしたが、私は健志さんにお会い出来て幸せでした。別れるのは、とっ
 ても辛い事ですが、このまま私が側にいると、健志さんを不幸にしてしまうと思い
 ます。俊介さんも、私が秋田に来なかったら、お亡くなりにならなかった筈です。
 これ以上、誰かを不幸にする事は出来ません。私は、健志さんと過ごした時間を、
 一生の宝物にして生きていきます。健志さんは、優しい方なので心配されるかもし
 れませんが、私は、寂しさには慣れていますので大丈夫です。健志さんも、私の事
 は忘れて、お体に気を付けてお仕事を頑張って下さい。そして、家庭を大切にして
 下さい。 小夜子』

 これが、小夜子から来た、初めてのメールだった。
 せめてもう一度会いたい。
 そして、想いを伝えたい。
 健志の目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。     







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