後編(4)

「嫌よ! 何をされたってなるもんか!」
「…そう」

魚月の叫びに、陽菜は残念がるどころか嬉しそうに笑う。

「なら…なるって誓うまで徹底的に虐めてあげる…」

陽菜が指を鳴らす。
するとドアの方から、なにかが這うように四つん這いで歩いてくる。陽菜の家では犬等の動物はいなかったはずだが…。

「ッ!?…る、瑠璃…さん…!?」

四つん這いの生物。それは瑠璃だった。
衣服らしきものはきてはおらず、子供の頭くらいありそうな胸は縄で上下から締め付けられている。
その先端には残酷にも洗濯バサミが取り付けられ、歩くたびに痛むのか眉をしかめている。

股間の方からは尻尾が見える。アナルに挿入されたバイブだ。愛液を垂れ流し、腿の内側まで濡れている。

「姉さん。立っていいわ。手伝って」
「…はい」
「イヤ! 瑠璃さんやめてぇっ!」

悲鳴を聞き、辛そうに眉を潜めた瑠璃であったが、そのまま立ち上がり陽菜の隣にくる。

「まずは、ナツのお豆を勃起させてあげて? 今も結構大きいけど、まだまだ興奮すればきっと大きくなるわ」
「…わかりました」

瑠璃は魚月の股間の辺りに座り込み、そこを指で押し開く。

「アァッ! 嫌! やめてぇッ! …ひゃんっ!?」

クリ○リスが、瑠璃の唇に挟まれる。そのまま、音を立てながらそこを吸い出したのである。

「キャアッ! ふぁ、あ…あひぃっ…!」

吸い出したり、舐めたり甘噛みしたり。
自慰ばかりして敏感になったクリ○リスに、年上の、しかも同性からの愛撫はあまりにも刺激的だった。
どうすればいいのか、同性だからこそわかるのである。

そして年上の熟れた女性。慣れた女の舌技は、十代の青い少女には刺激が強かった。

「あっ! あんっ! やっ…ダメェエッ!」

魚月の悲鳴を、陽菜は楽しげに聞いている。
やめさせるつもりは毛頭ないのか、何か準備をしながらの状態だ。
その間瑠璃の愛撫は止まらず、魚月はいやがおうでも絶頂に導かれていく。

「ひ…も…クヒャアァァアッ!?」

ゾクゾクと背中をのけ反らせ、魚月は愛液をほとばしらせながら達する。だが瑠璃の唇は止まらず、魚月の悲鳴も止まらない。

「アヒィッ!? ヤメッ、あっ、ぁあぁあっ!」

愛撫は止まらない。魚月は悶え、段々と意識が昏倒していくのが解る。
強すぎる快感は苦痛でしかなく、口端から唾液を飛び散らせながらも魚月は絶叫が止まらない。
痙攣は止まらず、そんな状態が30分程続き、魚月が五回は絶頂した頃だった。

「もういいかしら」

陽菜の言葉に、瑠璃の愛撫が止まる。やっと開放された魚月は、ベッドにぐったりと体を沈める。

「…ナツ。これでも私の奴隷になる気は…ないの?」

柔らかく微笑む陽菜の言葉に、背中に嫌な汗が流れるのが解る。
逆らったらまた舐められるのでは。
これ以上クリ○リスを虐められたら、気が狂ってしまいそうだというのに。

だがだからといって、奴隷になどなりたくない。
魚月の困惑した表情に、陽菜はさらに楽しそうな笑顔を浮かべた。

「なら…仕方ないわね…続けましょう」
「ヒィイッ…!」

嫌々するように首を振るが、それでは何の慰めにもならないのだった。
しかし、今度は瑠璃は触れてこず、陽菜が何かを持ってきたのである。



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