第1話

「まったく、強情な姫さんだな!」

縛り上げられている、姫を見下ろしながら、見るからにがらの悪い男が言い放つ。

「どんな事をしても、私はあなたがたには教えません!」

突然のクーデターによって、父王は眼前で殺され、そして姫自身も囚われの身である。
それはこの王国に伝わる、古の秘宝の在りかを探る為である。
今まで数々の仕打ちを耐え、どんなに打ちのめされても、姫は毅然とした態度を変える事はなかった。
そんな姫に男たちはいいかげんうんざりしてきた。
そこで一人がこう言い放つ。

「てめえ! いいかげんに白状しろい! おめえを輪姦してもいいんだぜ。 そんなにズタボロになりてぇのかっ!」

さすがに男の語気と、その内容に、姫は一瞬ひるんだが、その男をキッと睨み付け毅然とこう答えた。

「たとえこの身を裂かれても、あなたがたには屈服しません!」

この答えに先の男は激怒し、姫を殴り付けようとした。
その時、そこに一人の男が声を発した。 その声を聞いたとたん、男たちの怒りはたちまち萎縮した。
「流石、この国の宝石と呼ばれる姫様であられる。 このような下賎な者たちが相手では、失礼の極み。 姫様に相応しい相手を用意致しましょう。」
黒衣と共に、不気味な雰囲気も身に纏った、魔術師が姫の前に現れる。
この男こそ今回の内乱の首謀者である。

「あなたが何を企んでも、私は必ず阻止してみせます。」

怒りを露にして姫が叫ぶ。

「そう毛嫌いしないで戴きたいものですな。 これから姫様にすばらしい相手を紹介しますのに。 くっくっく」

低く呻くように笑うと魔術師は呪文を詠唱しはじめた。
あたりに異様な雰囲気が充満する。
そして魔術師の詠唱が最高潮の響きとなったところで、姫の眼前で違う空間が開け、その空間から異型の生物が現れる。
それはタコの化け物というより、触手の固まりそのものであった。
うねうねと触手をくねらせながら、姫に近づいてくる。

「ひっ!」

あまりにグロテスクなものに、堪らず悲鳴が姫から上がる。
それを合図かの様に触手が姫を絡め取る。
後ろ手に縛られているので、どうこうできる訳ではないが、必死に抵抗するも空中に絡め取られた。
固定が終わった所で、別の触手が衣服を剥ぎ取っていく。
まだ膨らみきっていない胸が露になり、続いて秘所が暴かれるところで動きが止まった。

「ここは、皆によく見てもらえるようにしませんとな。」

そう魔術師が呟くと、足を絡めとっている触手が姫の足を限界まで開いた。
この状態では秘所どころかアヌスまでも丸見えである。

「いやー! いっそ、一思いに殺しなさい! さもなくば舌をかみっ!」

姫の言葉は途中で一本の触手によって遮られた。 その触手は姫の口に捻じ込まれている。

「むうううっ! むむむ~!」

必死に抗議の言葉を紡ぐが、もはやそれは単なる呻き声にしかならなかった。

「ではご拝見しますかな。」

“ビリリーッ”絹を裂く音と共に 最後の下着が無残に剥ぎ取られる。
そこには恥毛もわずかな、女陰というにはまだ幼いオンナが、羞恥に震えている。
その光景に男共より“ホーゥ”とため息と “ゴクッ”と生唾を飲み込む音が上がる。
そして触手は魔術師に、更に秘所を見せ付けるよう姫ごと、彼の眼前に突き出した。

「ほう、姫様はまだ処女ですか。 ではこの物がはじめてでは少々酷でしょうが、何事も経験ですからな。 そうそうこの物の獣液は、女を狂わす催淫作用が有りますが、最初は使わぬ事にいたしましょう。 一生に一度の事ですしな、破瓜の痛みをとくと味わい下さい。 また痛みは調教にも不可欠ですからな。」

こう魔術師は言い放つと、触手は姫を陵辱しはじめた。
胸を嬲る触手はそれぞれの乳房を捻り上げ、 乳首にも細い触手が絡み付き限界まで引っ張り上げる。

「ぐうううっ~!(やめてー ちぎれちゃうー)」

目に涙を溜めながらも姫には耐える事しか出来ない。 それどころか口に捻じ込まれた触手も激しく口を蹂躪する。

「ひぐっ! ひいいいっ! (いやぁ さわらないでぇ~)」

秘所を犯す無数の細い触手が、薄い花びらをかき分け、クリトリスをむき出しにした。
はじめて晒されるそれは、まだほんの小さな真珠のようである。 まだ未成熟なそれに細い触手が絡まり、強引に摘み上げる。
そして何本もの触手が、まだ自分でも触れた事が無いそこを擦り上げる。
愛撫というより拷問である。
未開発の性感を次々と暴かれ、強引に性を叩き込まれるような、そんな激しい責め苦が半時も続いただろうか、抵抗ばかりしていた姫の体に変化が現れ、それを魔術師は見逃さなかった。

「だいぶ姫様もこれが気に入りましたか? かなり御感じになっているようですな。」

たしかに姫の体は快感の兆候を現しはじめ、その体は妖しく変化していたのだった。
嬲られ続けられていた乳首はつんと上を向き、また先ほどまで硬く閉ざされていた秘所は、うっすらとほころび、ときおりかすかに引きつきながら、獣液以外のぬめりを滴らせている。
指摘され当の姫は、始めて自分の体の異変を感じ、再び羞恥心が目覚めた。
かぁーと体を赤く染めながらも、気丈に魔術師を睨み返す。その姿を見て魔術師は満足そうに答えた。



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