<第11話:ターゲット>

空港の搭乗口で、椅子に座って目の前を通り過ぎる制服の一団を眺めている男が居る。30代後半というところであろうか。身長は170と180の間くらい。
ポロシャツにチノパン、キャリーバッグとPCを入れているようなバッグを持っている。出張帰りであろうか。
視線の先には笑顔で会話を交わしながら通り過ぎる二人の若いCAがいた。その二人が通り過ぎるや否や、男は目を瞑り、何かを念じるような素振りを見せた。
すると、前を通り過ぎた二人が歩行中の姿のまま停止した。いや、周囲の全てが止まった。

俺の名前は山田太郎。38歳。会社員。今日はクアラルンプール出張の帰りである。
嫌になるくらい平凡な名前だったのだが、平凡すぎて最近は珍しい名前になってしまっている。
そんな俺には、平凡な名前とは裏腹に、何か不思議な力が宿っているらしい。例えば時間を止めて、その中で好き勝手出来るとか。
成田までのフライトは約7時間。退屈しのぎの楽しみとして目の前を通り過ぎた若いCAと遊ぶことに決めた。
さて、偉そうに制服着た娘の品定めをするか。

太郎は歩いて年上と思しき女性の前まで来て立ち止まり、至近距離から顔をマジマジと舐めるように見始めた。

凄い。まさしく美人CAってヤツだ。黒のアイラインとマスカラがしっかり入って、眉も綺麗に整えて、毛穴が見えないくらいしっかりメイクして、口元は鮮やかな赤。
しかし、ここまでしっかりメイクしてる故に、顔に鼻を近づけて匂いを嗅ぐと、化粧の匂いがプンプンする。この辺りも薄暗い機内でより良く見せようと努力するCAたる所以なんだろうな。
それにしても、この顔は好みだわ。このCAの偉そうな顔、どこまで持つかなぁ。まぁ長くはないだろうな。成田に着く頃はどんな顔になってることやら。崩し甲斐のある顔ってヤツだ。
さて、取り敢えずバッグに入ってるパスポートで人物確認といくか。

太郎は、女性が肩から下げているバッグからパスポートを抜き取って中を改めた。

高橋恵。生年月日1998年5月12日。てコトは27歳か。新卒で入ったとすれば5年目ってトコか。

パスポートをバッグに戻した太郎は、両手で恵の膝を外側からストッキング越しに撫で、そのまま太腿の外側を這わせて臀部まで進んでいった。
脚にピッタリと張り付いている薄い布は、太腿の引き締まった弾力を撫でる手に伝える一方、繊維独特の固い感触と引っかかるような生地のザラつき感を与え、中が透けて見えるほど薄い布ながらも、肌をガードしていることを主張している。
太郎は、この触感がたまらなく好きなのだ。そして、このガードを意図的に突き抜けて、中に隠されたものを曝け出すという過程が止められない。それもCAなどという代物は最高の好物だ。
黒い脚を撫でる手は、スカートの中に隠された内腿に移ると、そのまま下まで這っていき、今度はしゃがみながら脛やふくらはぎ、そして足首に至った。

臀部までしっかりガードしてる黒パンスト、美脚を魅せつけてるけど、近寄って観察すると、薄い生地の縫い目を通して中の毛穴まで透けて見えるんだよな。いくらCAの美脚パンストと言っても、所詮は単なる女だからな。
それに足首に出来てる皺。ピッタリ脚を包み込んでると言っても、流石にこういうところは皺が出来てくるんだよね。つまむと伸びる伸びる。どこまで伸ばすと切れるかな。こんなトコで突然切れたら焦るだろうな。
って、ここで破いちゃったら後の楽しみが無くなるから止めよう。

足首まで這わせた手で、恵の足首に出来ているストッキングの皺をつまんで引っ張っていた太郎だったが、間もなくその手を放すと、黒い皮膜は小さな音を立てて元の位置に収まった。
ここまで脚を撫でられ続けているというのに、触られている恵はおろか、周囲の誰も気付く素振りが無い。というよりも動く素振り自体が無い。
続いて太郎は顔をふくらはぎに当てて頬ずりをすると、おもむろにストッキングの上からふくらはぎをしゃぶり始めた。
太郎の唾液が黒い生地に浸み込んで徐々にしっとりと湿ってきてるのが、しゃぶりながらも撫で続ける手の感覚で分かる。これほど湿ってくると、薄い生地など通り抜けて、中の肌も唾液に濡らされているであろうことも。

う~ん。見るだけで美味しそうなCAの美脚パンスト、こうやってしゃぶると最高の気分だな。偉そうに空港を闊歩していても、俺に時間を止められれば、無防備にパンスト脚晒すだけの女になっちゃうもんな。
これだけしゃぶると流石に相当湿ってきてるな。後で時間動かした時に驚くかもな。突然脚が濡れるんだもん。でも流石に黒を履いてるだけあって、これだけ濡らしても見た目は目立たないもんなんだな。

ふくらはぎを包むパンストをビショビショになるほど濡らした太郎は、気が済んだところで隣を歩く後輩と思しき女性の顔を覗き込んだうえで、同じようにパスポートを改めた。

吉永香織。生年月日1991年8月10日。ん?誕生日前ということは新卒と同じ23歳のうちに国際線勤務に異動してるってコト?この娘。そうとう優秀なんだな。
恵ちゃんとはタイプ違うけど、目元がパッチリして、可愛さと上品さが同居したような上物じゃん。個人的には恵ちゃんの方が好みだけど、7時間もあるからどっかで楽しませてもらおうかな。

香織は歩き途中とて、右脚を宙に浮かせた状態で止まっている。そんな香織の足許にしゃがみこんだ太郎は、右脚の膝をストッキングの上から両手で包み込むように触ると、足首に向かって撫でながら手を下げていった。
恵の時と同じようなパンストの触感を楽しむ太郎の手は、そのまま足の甲まで到達すると、指をパンプスと脚の隙間に差し込んで、足裏まで指を差し込んで触り続けた。

香織ちゃんはパンプスが少し大き目なんだな。指がすっぽりと入って足裏まで触れちゃうよ。まさか履いてるパンプスの中まで人に指入れられるとは思っていないだろうけど。
やば、パンプスの踵が外れて脱げかかっちゃった。爪先だけでパンプス引っかけてる感じじゃん。ゴメン。後で時間動き出したら自分で履き直しておいて。どうせこんなプレーンパンプスは脱げることもよくあるんだろうから。

品定めを終えた太郎が時間を動かし始めると、二人は搭乗口前で同時に足許を気にしていたが、そのまま機内に吸い込まれていった。

時間を迎え、準備の整った飛行機は、唸りを上げながら成田に向かって滑走路を飛び立ったが、突然エンジン音が突然止まり、機内がシーンとした。誰も動かず、飛行機も宙に浮いたまま止まった。

ただ一人、太郎がシートベルトを外して、ギャレー脇に座る恵の前に歩いていった。恵はスカートから延びる美脚を揃えて斜めに下ろし、メモを読んでいる。
太郎は、そんな恵を見下ろしながら用意した手紙を4つ折りにして、メモの一番上に挟みこんだ。5つの質問を書いた挨拶状である。

Q1とQ2はさっき歩いてる途中の恵ちゃん捕まえて実践しちゃったけど。パンスト脚を触るのもしゃぶるのもタダだったな。
乗務中じゃなかったけど、仕事中ではあったもんな。それに、あの時に自由にしゃぶらせてもらったんだもん、乗務中だからって変わりようがないだろうから。
ま、答えなんか書けないだろうけど、次はQ3とQ4を楽しませてもらおう。こうやって偉そうに脚揃えてパンスト脚魅せつけてても、ど~せ俺の前じゃ単なる玩具なんだから。覚悟しろよ。CA。

飛行機は再び動き出した。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」CAアンリ様からお借りしています
(原寸より縮小しています)






























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