<第22話:剥がされたメッキ>


制服を1枚また1枚と剥がれ、残すは白いカットソーにベージュのパンスト、その中に着るキャミソールにブラジャーにパンティ。殆ど下着だけの状態で姿見の前に立たされている美香。
衣服だけではない。メイクも髪型も崩れ、高級ホテルのスタッフという風格は既に見る影もなかった。

「こんなスカートもういらないわね。」

言いながら黒い塊となって床に落ちているタイトスカートとパンプスを纏めて太郎の方に蹴り出した祐佳。
黒い物体が白い床の上を滑り、それを太郎が拾い上げるのを横目に見ながら、今度は美香の白いカットソーを摘みあげて再び耳元に顔を寄せた。

「ほら。こっちも脱いじゃいなさい。身体直すのに邪魔だから。」

「えっ!?こ、ここで、ですか、、、!?」

驚いた美香が涙ながらに尋ねる。そんな美香を嘲るように祐佳が言葉を継いだ。

「当たり前じゃない。早くしないと砂時計が落ちきって時間が動き出すわよ。そうしたらベルちゃんが帰ってきちゃうわね。どうする?そうしたら貴方が垂れ流した汁を彼女に掃除させる?
 その時、貴方は彼女に何て言うのかしら。私がアソコから垂れ流して汚した床を掃除して下さいとでも言う?まぁ、ストッキングがシミだらけだから言ってることは信じるだろうけど、、、いくら上下関係があってもねぇ(笑)
 そんなコトしたら二度とここのホテルで制服着て仕事出来なくなるわね。いや、他で仕事するのも無理かも。スイートルームで客を前にして汁垂れ流した女なんてねぇ、、、それが嫌だったら言うこと聞くのね。」

今の美香には抗うという選択肢が残されていなかった。泣きながら黙って白いインナーを2枚脱ぎ、中に隠された柔肌を曝け出した。

綺麗に整えたシニヨンは乱れて垂れ下がり、泣き続けた挙句メイクは崩れ、衣服は殆ど脱がされて残されたのは水色のブラジャーだけ。
下半身もウェストから下に伸びるベージュのパンスト脚を太腿がピッタリとくっつくほどに窄めて立ち、両掌を合わせて水色のパンティに覆われた股間を必死に隠す。

あられもない姿で震えながら立つ姿をダウンライトに照らされつつ鏡に映される美香。祐佳が背後から抱き着いて両腕を回し、水色のブラカップを力強く揉み始めた。

「自慢の制服全部無くなっちゃったわね。どお?メッキを剥がされて無様な自分の姿を鏡越しに見る気分は。こうやって見ると貴方も大したこと無いわね。制服が無ければ街中に掃いて捨てるほどいる女と変わらないじゃない。
 何がパノラミックホテルのフロントよ。貴方がさっきまで見せてた優雅さなんて所詮は制服が作ってただけ。こうやって下着だけにしちゃえば、偉そうな高級ホテルの女も哀れな小娘に過ぎないわね。」

ブラカップ越しに胸を揉まれつつ蔑みの言葉を投げつけられる美香であったが、今の彼女には抗うことも言い返すことも出来なかった。
震えながら黙って立ち尽くす美香を見つめつつ、祐佳は両手をウェストまで下げ、おもむろにパンストのゴムを掴んで引っ張り始めた。
美香のウェストを締めるパンストは、祐佳の手に引っ張られてツツツッと擦れる音を立てながら引き伸ばされ、美香のウェストから大きく離れていく。
30cmも引き伸ばされたころ、祐佳が突然手を放した。伸ばされたゴムが一気に戻り、「パン」という音とともに美香のウェストに当たる。美香も衝撃で一瞬身体を捩る。
今度は両手を使って前と後ろのゴムを同時に引き伸ばす。ベージュの生地が擦れる小さな音を立てながら、前も後ろも美香の身体から完全に離れている。

「そろそろ中に入り込んだもの抜き出さないとね。」

言うと同時に祐佳が手を放した。

「痛いっ!」

ゴムが身体に当たる音が響くと同時に、美香が軽い悲鳴を上げつつ振り返り、涙目で祐佳の顔を見た。

「や、止めて下さい。痛いです。」

「あら、ご自慢の美脚もパンストだけ残ると哀れなものね。玩具みたいにゴム引っ張って弾いて遊ぶだけで痛いなんて。まぁ、どうせもうすぐ使い物にならなくなるけど。こんな薄っぺらなナイロン生地の下着なんて。」

涙目で見つめる美香の顎を片手で押さえて覗き込んだ祐佳が楽しそうに言い返した。美香は怯えるばかりで、これ以上は何も言わない。
祐佳はそんな美香から視線を横に逸らし、太郎の方を見た。

「太郎さん。この子の中に入ってるの、そろそろ抜いてあげましょう。」

祐佳が、人差し指を突き出して美香の股間を指差しながら、太郎に声を掛けた。

「おう。そろそろそんな頃か。」

嬉しそうに歩み寄って来た太郎を見て、美香は戦慄した。

「えっ!?ま、まさか、、、あの方が、、、」

美香は恐怖のあまり言葉が続かない。が、二人とも彼女が何を言おうとし、何故言い淀んでしまっているかを理解していた。

「当たり前じゃない。貴方は身体を提供して私たちを満足させる。それがミッションでしょ。何を今さら分かりきったことを言ってるの。」

美香の前まで歩み寄った太郎がその場にしゃがみこんでジーっと脚の付け根を覗き込む。祐佳は背後から両腕を回して美香を抱き込んだまま放そうとしない。
前と後ろから挟み込まれた形になった美香は、下着姿のまま姿見の前で震えて立ち尽くすだけで、何も出来ないでいた。



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画像は相互リンク先「PORNOGRAPH」PORTER RIMU様からお借りしています



















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