<第6話:止まぬ悪戯>

リクエストに応え、露出度の高い黄色いRQコスを纏い、黒いニーハイブーツに包まれた右脚を斜め前に出して左脚とクロスさせ、右手を腰に当てるポーズで笑顔を向ける彩。
その美しい姿を写真に収めようと持参のカメラを構えてシャッターを押していく純也。

異変に気付いたのは、全身をフレームに収めようと視線を送っていた純也の方であった。

「あ、彩さん。あ、あの、、、む、胸。。。」

表情が固まり、彩を指差して震えるような声で話をする純也。

「え!?」

純也の突然の変化に小さな声を上げ、ポージングのまま黒いアイメイクの効いた目を、視線だけ下に向け、純也の指さす方向、自分の胸を見た彩は、衣装がずり上がって乳首を晒している事態に直面して表情を一変させた。

「えっ!?や、やだ!ちょっ、な、何これ!?」

笑顔は消え、腰に当てていた右手、そして真っすぐ下していた左手、その両方の掌を大きく開いて胸に当て、乳首を隠す。
カメラに向けてクロスさせていたニーハイブースに包まれた両脚も、アタフタとした動きで肩幅に開き、ノーマルな立ち姿になった。
そして、二人に背を向けるように身体を回し、両手でずり上がった衣装を直しにかかる。が、乳房の周囲に痕が出来るほど強く締めていた衣装が強引にずらされたのだ。胸の山が邪魔をして思うように戻せない。

さっきまで恰好よくポーズをとっていた彩の異変、半泣きの顔で二人に背を向けてずり上がった衣装を直すのに必死になっている姿。
人気急上昇のRQが自分たちだけの前で晒している狼狽ぶりを呆然と見つめる純也であったが、彼が目の当たりにする彩の失態はこの程度に留まらなかった。

胸の衣装を両手で必死に直そうと悪戦苦闘する彩の黄色いミニスカート、腰の左にあるファスナーが突如引き下がり、ウェストが緩んだかと思うと、す~っと太腿を滑り落ちていった。
元々ヘソも背中も見せていた恰好、スカートが下がってしまえば、ウェストから下半身を引き締めるベージュのパンスト、その中に履いている白いパンティがモロに見える。

上半身を取り繕うのに手一杯の彩は、ミニスカートが足元のニーハイブーツに引っ掛かるように地面に落ちきるまで反応すら出来なかった。

「え!?そ、そんな。だ、ダメ!見ないでぇ~!」

漸く上がった彩の悲鳴。それは、スカートの中に隠す、薄いベージュの生地に透かされる白いパンティを純也に見せつけてから数秒の後であった。

何度もサーキットやイベント会場を訪れ、チラ見くらいは経験している純也も、これほどの失態を見るのは初めてである。
最初は呆然と眺めていた純也の目は、次々と起こる彩の失態を目の当たりにして、目の前のRQがどうなっていくかという期待と興奮を覚えながら見る目に変わっていった。

そんな好奇の目で見る純也、そもそもの事件の張本人である太郎を振り返る余裕も勇気も無くなった彩は、未だに直せていない胸の衣装を右手で掴み、左手は地面まで滑り落ちたスカートを腰まで掴み上げた。
取り敢えずは上と下を隠すようにした彩だが、両手を使ってこの状態では、二人の前で衣装を元に戻すことなど出来ない。
冷静に考えれば何とかなりそうなものだが、既にパニック状態の彩は、顔を真っ赤にして俯いたまま、二人に振り返ることもなく、この場を逃れようとフラフラ歩き出した。

目の前で黄色いRQコスを両手で押さえたまま自分たちから去ろうとする彩を純也は止めなかった。いや、あれほど美しかった彩の哀れな背中を見ては何も言えなかった。

「きゃっ!」

彩が何歩も進まぬうち、純也の視界から彼女が消えた。純也が驚いて視線を下に向けると、両手両足を地面について四つん這いになっている彩がいる。
両脚のニーハイブーツは靴裏を純也に見せ、ファスナーが下がって緩んでいるミニスカートの尻も純也の方を向けている。
いや、よく見るとそれだけではない。ニーハイブーツに何かが絡みついている。目を凝らすとベージュの薄い布が巻き付いているのが分かる。

そんな彩の情けない姿を興味津々に見始めた純也に気付いた太郎は、自分の楽しさも相まって更なる悪戯をすべく時間を止めた。

四つん這いになってる彩の元へ歩み寄り、横から顔を覗き込むと、目を赤くして涙を溜めている。

さっきまでカッコよくポーズ決めていたRQの姉ちゃん。あと一押しすれば、この涙が溢れ出すに違いない。折角だから俺の前で泣かしてやろう。何が人気RQだ。俺の前では何も出来ないただの女じゃないか。

そう思いながら、太郎は彩の胸の衣装を上から支えてる黒い紐を外そうと、首の後ろにある結び目を解いた。更に、左脇に見えてる衣装のファスナーを引き下げる。
黄色い衣装は見事に開かれ、中に隠している乳パット共々太郎の手に握り取られた。これで彩は上半身裸である。

これだけでは物足りないからもう1つと、太郎の視線が彩の脚、転んで膝をついているニーハイブーツに包まれた綺麗な脚に向いた。



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